昨日もお客様のところにお邪魔していた時のこと、ぼくが家づくりという仕事をしていて一番うれしいことのひとつがありました。それは、
『きたざわさんのところの職人さんって、ほんと、みんなすばらしいひとばかりですねー!!』
と言っていただけたことです。
営業マンであるぼくがお家を造るわけではないんですね。実際に手を下すのは職人です。『職人の手先』 がお家そのものの品質になる。特に、リフォーム工事の時にはボロ隠しできない。お客様が一緒だから全部見えちゃう。
リフォーム業界や工務店業界はそのことを百も承知しているから、ことのほか職人教育とか現場マナーについてはうるさくやっているようです。そのほとんどが 『アメとムチ』 方式です。
業者会を開いて耳にタコができるほど禁止事項を口すっぱく言う。クレーム対応期間が終わるまで全額の支払いをしない。あれダメ、これダメ、これをこうしたら罰金10パーセント・・・・・。これじゃぁ単なる 『下請け業者』 に過ぎない。あるハウスメーカーの某工務店はお客様の 『うるさい度』 のABCランクがあって、このお客さんはCランクだから気をつけろ、Aランクだからそんなもんでいいよ、なんてやってるんです。一つの現場に二組の大工を入れて競争をあおったりしていることもよくある現実です。
こんなんじゃー現場が楽しくないですよ。ぼくが職人だったらいやだな。
ぼくは、言って聞かせるよりも 『感じること』 を大切にしている。上から目線でやらせることはできたとしても、本質的なお客様の満足を生み出すことはできないと思う。だいたい、ぼく自身がそんな現場はいやだ。いわれたことだけやればオッケーみたいな現場になってしまう。
で、どうやって 『感じること』 をやっているかというと、お客様と接したらいいんです。お客様と接することによって、その思いがダイレクトに伝わる。着工式然り、引渡し式然り、リフォーム現場でのお茶然り、カタロで企画している市の日然り・・・。がしかし、今回のようにお客様から褒めていただけることはとってもうれしいけれど、そうでない場面もまだまだあるのも事実。
もっともっと深く感じて、北澤工務店の職人を輝かせたい。
そんなことを感じた今朝のおさむでございます。
ではまた。
おさむ