おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

気づくと10月末

2011年10月31日 04時46分53秒 | 家づくり
気づくと今日は10月31日。明日から11月です。今年ほど日々の過ぎ行く早さを実感する年は経験がないかもしれない。

昨日もご紹介した北越チームの若手3人衆。日曜日ということで昨晩は宿の夕食がない。『今夜はまたいつもの場所で一杯やりましょう!!』 ということに。

見ず知らずの茨城に来て、楽しみっていったら食べることくらい???ですからね。ほんとに楽しみにしてくれていたようで、『18時に行くから』 って言ったのに、17時半頃から 『まだかなぁ、まだかなぁ、、、。』 と窓をチラチラ開けては確認していたとか。時間ぴったりに迎えに行くと、たまらず外に出て待ってくれていた3人衆。いやー、まるで弟のようにさえ感じてしまう、男前のすばらしい面々です。

お気に入りのお店 『酒菜家(さかなや)』 さんは、北澤工務店の甘味cafe空~くう~のお得意様でいらっしゃいます。女将さんは新潟県出身でもあり、北越チームのみなさんにも大好評のお店です。お店のURLはこちら↓↓

http://www4.ocn.ne.jp/~sakanaya/

で、お店につくと 『あれ、あれ!!!』 と、一目散に馬刺し2皿を注文。続いてニンニク焼きも2玉!!おいおい君ら、そんなに精力つけて・・・・まぁ、若いですからねぇ。。。



実に実に、楽しい時間でした。

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今日からつくば市O様邸に材木が運び込まれ、明後日の上棟に向けての工事が始まります。今年6棟目の娘の誕生です。O様のブログはこちら↓↓

『夢のマイホーム作りスタート!!』
http://2011myhome.blog.fc2.com/

同じくつくば市で新築工事中のK様邸では、今日つくば市の中間検査があります。『検査検査検査』がやたら多くなってしまった現在の家づくりですが、どうなんでしょうねぇ、同じことやってるようにも見えるのですが。K様のブログもどうぞ↓↓

『無垢の木で心地良い家を作る』
http://mukunoie4040.blog.fc2.com/

ということで、今日もわくわくドキドキの一日のスタートです。

ではまた。

おさむ




まるで治療のような・・・

2011年10月30日 08時58分29秒 | 家づくり
北越チーム、頑張ってくれています。全部崩れてしまっていた陸棟。どんどん治っていく。



若手3人組!!当初不安をお持ちだったお客様も 『いやー、よく働く職人さんだ!!』 と、大変喜んでくださっています。



近所のN様邸では、瓦が崩れてしまったあと大量に雨漏れしてしまい、天井に醜いシミができてしまいました。そのシミを業師稲川さんがシミ抜きをしているところ。かなりきれいになりました。



震災後の工事は、まるでお医者さんが治療をしているかのような感覚です。

ではまた。

おさむ



無事、出産!!

2011年10月29日 11時26分01秒 | 世間ばなし
北澤工務店で設計業務をがんばってくれている松葉君。昨日13時30分、初めての子となる女の子が 『無事に生まれました!!!』 と報告がありました。

いや~!!!うれしいですねぇ!!!新しいいのちの誕生!!!!!

3075gの元気な赤ちゃん、お母さんの健康状態もいいとのこと。

お父さんとなった気持ちはいかほどかな、松葉君。

これから益々張り合いを持って、家庭に仕事にがんばってくれることでしょう!!!

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でっかくなっちゃったけど、うちの子供たちも、そんな時があったんだよなぁ。

ふむふむ、あたくしも44年前は赤ちゃんでした。(汗)

ではまた。

おさむ



あめちゃん ゆうこちゃん

2011年10月28日 05時52分52秒 | 世間ばなし
今回の震災で屋根工事が八方塞がりになったとき、たくさんの方がぼくを助けてくださいました。カタチになった方もいらっしゃれば、そうでなかったかたもいらっしゃるけれど、とにかく助けていただいた。

中でも、コクーンのゆうこちゃんと、マネージャーのあめちゃんには、名実共にほんとうにお世話になりました。その時の様子はこのブログでも紹介してきました。あの時あめちゃんが奈良のお父さんに声をかけてくれなかったら、そのお父さんがあのタケダさんに声をかけてくれなかったら、そのタケダさんが職人のみなさんにつないでくださらなかったら、、、、、どこよりもまっ先に駆けつけてくれた、あのキセキ的な支援はなかったんですから!!!

そのゆうこちゃんとあめちゃんにお礼と感謝を込めて、という理由を付けて?????今夜新宿三丁目にあるぼくの大好きなお店、『薩摩おごじょ』 に行ってきます。薩摩おごじょの店主潤さんは、あの特攻の母トメさんの孫であり、ぼくの大好きな礼子さんの次男さんです。ぼくと同じ歳で気が合っちゃったりしまして。

ということで、『おさむのひとりごと11月号』 を書き上げた、青空広がる気持ちのよい朝デニでした。

ではまた。

おさむ




はじまりました。

2011年10月27日 04時20分55秒 | 家づくり
朝6時に新潟県村上市を出発。6時間半かけて、またまた茨城に支援に来てくださいました。元気な若手3人は今回で2度目の支援遠征。握手をすると、気持ちよくこの茨城に来てくださっているのが伝わってくる。

被災されている方には申し訳ない言い方ですが、『横綱級』 の屋根工事、はじまりました。



とにかく地域的に独特な 『入母屋化粧造り』 は、柱が長いために高さが高く、そして屋根の勾配が強い。屋根の上でおださんと話していたとき、

『足場掛けてもらえて助かりました。なかったらジゴクですよー。』



若手メンバーの姿を見て、施主様に多少の戸惑いが・・・・。

『ずいぶん若い職人さんだね。。。』

この言葉には、期待と不安の入混ざる施主様の心中が現れている。熟練者がいないように感じるのだろう。でもぼくは前回、彼らの素晴らしい働きを見ているから、その仕上がりが楽しみでならない。言葉で施主様に説明するよりも、仕事ぶりを実際を見ていただくのが一番かな。

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11月号の 『おさむのひとりごと』 が明日締切なんです。まだなぁ~んも書いてない。。。一ヶ月経つのが早過ぎるぅ~!!!!!

ではまた。

おさむ





北越瓦チーム第5陣!!!

2011年10月26日 08時43分06秒 | 家づくり
またまた新潟から来てくださいます。今回で北越瓦チームは第5陣!!!今回はあの現場を治していただきます。





その時のブログはこちら↓↓

http://blog.goo.ne.jp/e-kitazawa/e/b9d2e24439680c6402833f0cca06f6fa

おださん筆頭に若手メンバーの彼らですが、前回もその技術と熱心さには感服しました。以前、『ぼくらにもすごいやつやらせてください』 っておっしゃってましたので、こんかいは更に気概を持って臨んでくれることでしょう。その奮戦ぶりはまた明日にでも報告します。

ではまた。

おさむ






屋根の上

2011年10月25日 16時52分17秒 | 世間ばなし
夕方車で移動していたら、夕焼けが真っ赤でものすごく綺麗だったんです。急いでカメラ持って自宅の屋根に上ったのですが、時すでに遅し。それでもとても綺麗だったのでパシャリ。



そう言えば、奈良のかわらぶき職人の植田さんが言ってたっけ。あの暑過ぎた夏のとき。

『屋根仕事は大変なことばかりじゃないんですよ。季節の薫りを感じるんです。季節の風を感じるんです。この仕事がぼくには合ってるんですわぁ(笑)』

そんなこと思い出しながら、屋根の上でしばし天空のロードショーを愉しみました。

ではまた。

おさむ





K様邸

2011年10月24日 10時01分53秒 | 家づくり
先日つくば市で建築中のK様邸に行ってまいりました。施主様のブログにもありますように、かわらぶき職人のふるやさんをご紹介したかったためです。施主様ブログ↓↓↓

http://mukunoie4040.blog.fc2.com/

いろいろな事情あって山梨から来ていただくわけですが、ふるやさんも気持ちよく受けてくださってます。

外観もいい感じになってきました。屋根の下地は完了。構造検査のための仕事を進め、その後サッシなどの外回り工事です。



現在の内部を広角レンズで撮ってみました。骨太で実にかっこいいーーー!!!!!



K様邸の地盤調査をした際、1社は 『地盤改良工事が必要』 と判定。セカンドオピニオンとしてもう1社は 『150㎜ピッチのベタ基礎で20年保証』 と判定。後者は保証専門の会社で、前者は地盤改良工事も行なっている調査会社。前者はどうしても 『あやしきは改良工事』 になってしまいます。ご関心のある方はぜひ後者のURLをご覧ください。地盤ネット、といいます。

http://www.jibannet.co.jp/

で、お隣の宅地では地盤改良工事を選択されたようです。しかもぼくのお気に入りの工法 『砕石杭工法』 だったので、うれしくなって写真を撮ってしまいました。



アクパドというこの工法、よろしかったらこちらのURLも添付しますので、ご覧ください。

http://acpd.jp/

家づくりって、ハードもソフトも、どんどん進化してます。

ではまた。

おさむ




あってはならぬこと。

2011年10月23日 06時15分35秒 | 家づくり
あってはならぬことを起こしてしまいました。

着工前から指摘を頂いていたことなんです。『ここは傾斜地で、大雨が降るとものすごい勢いで雨水が流れ込んでくる。土留めをするときにはそこをきちんとしていただきたい。』 と。

そして土留め工事が終わった昨日の大雨。

宅地のレベルが逆勾配であったために、これまで以上に大量の濁水がお隣様に流れ込み、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。この写真はその時のもので、お隣様が撮ってくださったものです。土のうが積んであるものの、その下側を鉄砲水のようにお隣様に流れ込んでいく様子がはっきりとわかります。



完全な工事ミスです。お隣様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ほんとうに申し訳ございませんでした。施主様にも大変なご心配をおかけしてしまいました。我々の不手際がこの先のご近所関係に及ぶなんて、絶対にあってはならない。

この写真を掲載させていただくこともためらいましたが、多くの職人も見ているこのブログですので、あえて載せさせていただきました。そして、二度とこのようなことがないよう、万全を期した対応をしたいと思います。

驚いた工事会社の社長も飛んできて、ひとまずの対応をしてくれました。



ふぅ~、、、、、。

ではまた。

おさむ




つくば市 O様邸

2011年10月22日 13時13分15秒 | 家づくり
つくば市のO様邸では、基礎工事の最終段階に入っています。



施主様のお父様と談笑。

『今の基礎はほんとにすごいねぇ。』

『はい、昔と比べたら比較にならないほど頑丈になています。第三者機関の検査もあるので建て主さんにとってはより良くなっていますね。』

『いやぁ、それもそうなんだろうけど、こんなに頑丈に作ったら壊すときに大変だろうよ。(笑)』

『はぁ。。。。たしかに。(笑)』


アンカーボルト、ホールダウン金物が正確に据え付けられています。



そのO様より、ブログのURLを教えていただきました~!!!!昨日ご紹介したO様、K様のブログとあわせて、どうぞどうぞ、多くの方にご覧頂きたいと存じます。

ではでは、、、ジャジャ~ん!!!!

http://2011myhome.blog.fc2.com/

よろしくお願いいたします。

ではまた。

おさむ



お客様のブログ

2011年10月21日 04時42分22秒 | 家づくり
今日はカラダの定期検診の日だったのですが、うっかり忘れてしまって昨晩山梨のかわらぶき職人ふるやさんと飲んでしまった。。。。。。(汗)44歳ですからねーー、立派な中年世代。成人病も他人事ではありませんから、ちゃんと期日設定し直して受診しないといけませね。

さてさて、本題。

お客様のブログ、とってもリアルで、実に楽しい!!です。来月には北澤工務店のホームページもリニューアルされますので、その時にはもっと気軽に見ていただけるようになると思います。ご入居後のつくば市O様邸、新築中のK様邸、さらに基礎工事が始まっているつくば市のO様もブログを書き始めてくださっているとのこと!!!(もう少し公開までにはお時間を・・・とのことです)

家づくりにご興味のあるみなさま必読のブログです。ぜひブックマークの程。

つくば市O家のぼちぼち自然派家造り
http://ouchi514.blog129.fc2.com/

無垢の木で心地良い家を作る
http://mukunoie4040.blog.fc2.com/

さーーて、今日もがんばっていきましょう!!!

ではまた。

おさむ





リ・スタート!!!

2011年10月20日 21時31分37秒 | 家づくり
本日より、リ・スタート、です。

ぼくが留守にしている間も、社員や職人さんは変わらず現場を守ってくれていました。

『俺はね、これまでも数多くの出入りの職人を見てきたけれども、とにかく彼はこれまでの職人の中でダントツで一番だ。』 とN様をうならせたかわらぶき職人 『ふるやさん』 の仕事ぶりです。



ぐーーーーっとアップで。



Y様邸では、8寸の大黒柱に、刻みを入れる谷棟梁の後ろ姿。



外観もずいぶんと出来上がってきました。



あの!瓦が落ちてしまったI様邸も、ぐんぐん治って来ています。その母屋を見つめるおんじさん。



さてさて、新潟・北越瓦工業の皆様、お待ちどうさまでした。あの 『おおたきくん』 の承諾をいただいたクローズアップ写真。



すばらしかった。ありがとうございました。

ではまた。

おさむ






おさむのひとりごと10月号

2011年10月19日 13時28分06秒 | 家づくり
3月号のおさむのひとりごとから連載させていただきました。ぼくの今回の長期休暇も本日で完了です。明日からまたパワーアップして仕事に励みます。改めましてどうぞよろしくお願いいたします。

では今月、10月号のおさむのひとりごとです。

ひとりごと2011―10
 自然の力を嫌というほど見せつけられている平成23年も10月になりました。稲刈りも終わり、周囲の景色は秋色に染まってきました。いかがお過ごしですか。
 今年3月号のカタロ通信で『家族のルール』の連載第一回目を書いたにもかかわらず、11日に東日本大震災が発生。その後は屋根瓦の修復に奔走する毎日で、おさむのひとりごともその中でのエピソードに終始していました。やっとお受けしたその修理も一区切りとなり、少しずつ落ち着いてきましたのでまた書いてみようと思います。『家族のルール』
 前回は『家族優先!!』と『食後の儀式』『子供部屋がない』について書きました。今回はまず『ゲー禁テレ禁』です。

≪ゲー禁テレ禁≫
もう10年くらい続いている家族のルールなのですが、毎週火曜日はゲームやテレビの禁止日です。いまも続いています。子供たちって、もう際限なくゲームに夢中になったりテレビにかじりついたりしますよね。静かな時間がない。いつもガチャガチャしている。ぼく自身はテレビを見ないのでとにかくうるさく感じる。もちろん食事をするときには必ずテレビは消すのですが、とにかくゲームやテレビはやかましい。
特に最近の品性のカケラも感じさせないような番組には閉口します。子供たちの感性が毒されていくのが目に見える。格闘ゲームに至っては、痛みが伴わないのに血が出たりぶっ倒れたりする。実によろしくない。かといってゲームやテレビ番組の視聴は友達との会話の重要なツール。確かに悪いことばかりでもないのもよくわかる。
で、みんなで考えて禁止日を設けたんです。最初は抵抗もあったように感じますが、家の中が静かであることを体験すると、『確かにいいかも!!』と子供たちの方から言ってきました。もうそれから10年も経って、子供とはいっても高校3年生、中学3年生、中学1年生ですから、そろそろやめてもいいかなぁと思うんです。でも今度は子供たちの方から言うんです。『そういう日、あったほうがいいんじゃん!』と。おもしろいものですね。

≪家族だけの言葉他≫
家を出るときには『行ってきまーす!』と言いますよね。でも我が家ではちょっと異なります。誰かが家を出るときに『行ってきーー!!』と言うんです。で家に残っている人が『まーーす!!』って言う。掛け合い言葉みたいな感じです。帰ってきたときにはなぜか『めーす』という。家にいる人は『かえり~!!』と。他にもたくさんオリジナル言葉があるのですが、これって家族の絆を深めるための重要なツールですね。
そしてもう一つ『握手』があります。何かうれしいことがあると握手をするのですが、その握手はただぎゅっと握るだけの握手じゃない。映画のワンシーンで見たものなのですが、『うぃ、うぃ、うい、うい、ういーッ!!』と5段階で構成されている握手方法。最後にパチーンと音が鳴って完了。これもまた小さなことではありますが、家族が一体感を感じることができる大切なもののひとつなんです。

≪はきものをそろえる≫
 これは多分、多くの家族がされていますよね。はきものをそろえるって。はきものをそろえると気持ちがいい。はきものがそろっていると気持ちがいい。ただそれだけのこと。逆にそろっていないと気持ちが悪い。そういう感覚を持って欲しい。ただそれだけのことなんです。
 子供たちの友達が来るとひっくり返っていたりすることがある。黙って揃えてあげるのも美しいですが、ぼくはそうじゃない。『おいコリャー!!だれじゃッ!!』とでっかい声で叫ぶ。そうするとすぐ『おいおいくつ・・・』と囁やく声が聞こえる。今では遊びに来る友達も、北澤家には頑固オヤジがいることを承知してくれていて、いつもきれいにそろえてくれています。

≪理屈を超える≫
 成長に伴って子供たちはいろんなことを学び、それを言葉や行動に移してくる。ほんと、オギャーと生まれた頃からすると、成長って素晴らしいなって思う。でも中には問題発言や問題行動とみられる場合もある。そういう時にはぼくの場合、頭ごなしに押さえつけてきた。理屈っぽく言うときには『ダメなものはダメ』と全く受け付けない。懇切丁寧にダメな理由を説明し納得させることをしない。
 今の時代だからこそ、こういうのってぼくはとっても大切だと思う。世の中全体が理屈っぽい。でも、理屈だけじゃないものってたくさんあると思う。例えばテレビ番組。品性のカケラも感じない番組は見て欲しくない。『ダメなものはダメ』って言う。小さい頃からそうしてきたから、今では子供たちも学習していて『どうせお父さんに言ってもムリだし』と。。。
 理屈っぽい人間になって欲しくない。理屈よりも感性を大切にして欲しい。
 誕生日なんかもそうですね。北澤家では、誕生日はお母さんに『生んでくれてありがとう』と言う日。確かに親としては『生まれてくれてありがとう』という日なんですが、子供中心の誕生会なんて小さい頃からやったことがない。もちろん誕生プレゼントなんてない。ぼく自身、4月18日の誕生日には実家に帰り、母親の肩を揉み、父親の足を揉み『生んでくれてありがとうございます』といってハグハグする。子供たちの見ている前で。ずーっとやっているから普通なんです。理屈はいらない。
 ・・・とは言いましても両親に対しては大きな壁を乗り越えてきたからこそ出来ることなんですが。。。
そうなんですよね、あれもこれもこうして書いていると、しみじみ感じました。自分の両親が家族を大切にしてきてくれたからなんだな、ということを。

≪まとめ≫
 家族のルールを書いて、ずいぶんとまぁあたくしは独裁者みたいなオヤジかも???なんて感じました。それでもぼくと妻で始まった大切な大切な家族ですから、これでいいんだな、そしてこれからも家族は成長していくんだな、という感覚が湧き上がってきました。

 さて、裏面にもあります通り、11月からまた震災により崩落した屋根瓦の復旧工事を再開します。これまで103件の修理を完了しましたが、ご承知の通りまだまだブルーシートの屋根が続きます。先日の台風15号でめくれ上がったそのブルーシートや痛々しい屋根の姿は見に忍びないほどです。
 不安で不安で困っていらっしゃる方が大勢おられるかと存じます。お知り合いの方でそういう方がいらっしゃいましたらばぜひご紹介ください。お待ちしております。




おさむのひとりごと9月号

2011年10月18日 06時34分38秒 | 家づくり
『ご先祖様を迎えるお盆までに修復を完了する』という目標を立て、それにまい進した日々。残すところ9棟でお盆を迎えることにはなったけれど、納得の結果に。そのクロージングというかなんと言うか、ながちゃんとのエピソードを書きました。

おさむのひとりごと 2011-9

無茶苦茶に暑かった夏も峠を越え、9月です。『暑さ寒さも彼岸まで』とは昔の人がよく言ったもので、これから味覚の秋、食欲の秋、読書の秋がやってきますね。いかがお過ごしですか。

≪ながちゃん先生との出会い≫
以前より顔見知りであったながちゃん先生と、初めてがっぷりよつで関わりを持っていただいたのが昨年9月、三浦半島で開催された岡部明美さん(あけみちゃん)の3日間のセミナーでした。『ながちゃん』と呼ばせていただいているものの、娑婆では総合病院の副医院長先生で、外科医です。セミナー中も急患が入り緊急手術ということになり一時退席したものの、一晩明けてまた参加(!)されたという、超多忙な方です。

そのながちゃんとペアを組む機会があり、あけみちゃんが全員にアイコンタクトの実習を促した時のこと。この実習、これまでにも何度も経験がありますから、軽い気持ちでその場に座りました。

静かな空間。ながちゃんと向かい合い、両手に触れて、お互いの目の奥にそーっと寄り添い、ただただ感じる。大きな瞳・・・あたたかな手・・・まっすぐな眼差し。。。

・・・ぼくの瞳から、ながちゃんの瞳から、ボダボダと音がするほど大粒の涙がこぼれ落ちた。遠い昔、何処かで一緒だったような。懐かしさと優しさと労りと『ひさしぶり』と・・・・。

≪震災≫
3月11日のあの東日本大震災が発生してからというもの、ぼくはとにかく走り続けた。片時も休まず屋根のことを考え、屋根に上り、お客様を回った。かわらぶき職人に来ていただくために走った走行距離は、いったい何千キロになるだろう。業界ルールに従わないぼくを排除する人もいたけれど、支えてくれる人、助けてくれる人もたくさん現れた。その模様はぜひ 『おさむのブログ』 をご覧ください。

結果として『ご先祖様を迎えるお盆までに修復を完了する』という目標を達成することは出来なかったけれど、ぼくは自分の持つ力を出し切った。103件の相談件数はお盆休みに入る段階で9件に。キセキの連続でした。有り得ないことが起こりました。何度もなんども涙を流しました。ピンピンに張り詰めた毎日に、やっとひとつの区切りをつけることができました。

≪再会≫
そんな折、あけみちゃんの活動をサポートしているまゆ亭さんからメール 『おさむちゃん、忙しいのは承知しているんだけど、今度の日曜日ほおづきの会に参加してみない?』 とのお誘い。お盆が明けて、新潟の北越瓦さん、京都から井辻瓦さんが来てくれていましたから、当然ムリ!!と思っていました。そしたら、打ち合わせを予定していたお客様と東京でお会いすることになり、なんとその場所が会場の近くであることを知り、そして更に雨が降ってきた!!ということは屋根工事は動かない。ということは『参加しなさいよ』という神のお告か・・・。『急遽参加してもいい?』とまゆ亭さんに電話すると、『ぜーひ待ってま~す!!』と。

震災以来、このような機会に参加するのは全く初めて。久しぶりの会場の空気に多少の戸惑いを感じていると、『おさむちゃーん!』『おぉ~おさむちゃんだ』『おさむちゃん!!』・・・・手を振って迎えてくれる仲間がいました。この居心地の良さ、ただいまっ!て感じです。今回は震災ボランティアとして東北方面で支援をされてきた主婦バンド 『コクーン』とあけみちゃんのコラボコンサートがメイン。気持ちよくそのコンサートを聞いていると背中に人影が。。。ながちゃんじゃないですかーーー!!!

≪つながり≫
休憩時間、久しぶりの再会にぼくらは思わず抱き合ってお互いの存在を慈しみあった。ながちゃんも今日は来れない状況だったのに来れることになった。そのながちゃん、ぼくの目をじっと見て、目にいっぱい涙を浮かべて、ただただぼくをまるごと受容してくれた。
ながちゃんはぼくのこの期間の活動なんて知らないはず。つながっていたんだ。ぼくが被災地茨城だから、ぼくの性格だからさぞ・・・と遠い空の下で思ってくださっていたんだ。

≪メールのやりとり≫
地元に帰ってきて、さっそくながちゃんにお礼のメールを書きました。
『ながちゃん、こんばんは。昨日はほんとにほんとに、お会いできてうれしかったです。まさかお会い出来るとは思わなかったです。(中略)ずーーっと言えなくていたけど、ながちゃんの目を見たとき思わず出てしまった。『つらかった!!!』って。やっと言えた。吐き出したかったけど、出せないでいた。そしたらカラダの全細胞からふーーーっと力が抜けて、涙が滝のように溢れた。ながちゃん、ほんとうにありがとうございました。3月11日以来、あれだけわくわくして大声で笑ったのは初めてです。それともう一つお伝えしたくて。和みヨガでペアを組んだ時のこと。ながちゃんの手。ふかふかでつるつるで、まるであかちゃんの手のようでした。感動の手でした。この手こそ、人々の命をつないでいる先端なんだと感じたら、もう愛おしくて愛おしくて。。。「ありがとうございます。これからもよろしく頼みます!!」そんな気持ちで和みヨガさせていただいたんです。ありがとうございました。また必ずお会いします。おさむ』

すぐにながちゃんから返信をいただきました。
『おさむちゃん、昨日は会えて僕も本当にうれしかったです。おさむちゃんのことはずうっと気になっていたんだけど、どうしてよいかわからなかった。そのうしろめたさもあったんだと思うけど、会った途端に、自分でも驚くほどの感情が心の奥底から湧きあがってきました。震災以降、大した苦労もしてない自分に、おさむちゃんのお気持ちがわかるはずもなく、ただただ聞くことしかできませんでしたが、おさむちゃんの気持ちが楽になったのならこんなにうれしいこことはないです。よかった。 それにしても、まさか、あそこまでの苦労をされているとは、知りませんでした。あらためて本当にお疲れ様でした。天は、そんなおさむちゃんをしっかりとみていたのですね。この先も皆のため良い家を造り続けてください。 手をお褒めいただきありがとうございます。これまでの僕の仕事を支えてくれたこの手をほめてもらうのは素直にとてもうれしいです。もちろん、内臓だって足だって自分の体はどれも大切なはずですが、患者さんとの関わりにおいて、やはり手は大きな意味を持っています。これからも大切にしていきたいと思います。(中略) これからが社会大変革の本番、もっともっとたいへんになるとおもいますが、破壊の後に素晴らしい未来が到来することを僕は確信しています。自分の力をめいっぱい発揮して楽しみながら地球のために貢献しましょう。次回会う日を楽しみにしてます。ながちゃん』

全ての事象に意味と価値があり、学びがあるとするならば、この震災はぼくにとって、あなた様にとって、どんな意味と価値がありどんな学びがあったのでしょう。ぜひぜひ、深く感じたいものですね。
ではまた。






おさむのひとりごと8月号

2011年10月17日 07時09分45秒 | 家づくり
修復作業がどんどん進んでいるころのおさむのひとりごと8月号です。いやーーーーでもこのころは、ほんとうに暑かった。というか熱かった。かわらぶき職人のみなさんの汗だくな姿を想い出します。

おさむのひとりごと 2011-8
つい先日7月号の『ひとりごと』を書いたと思ったら、もう8月号の要請。ほんとに時間が経つのは早い。2011年としてみても3分の2が過ぎようとしているわけですからね。暑い暑い、と言ってみてもあと一ヶ月もすればお彼岸、秋です。いかがお過ごしですか。

3月11日から毎日毎日屋根の上のわたし。今月号もその震災のお話を書くようになっちゃうのかなぁ、、、、と案じていたら、ちょびっと楽しいトピックスが浮かんできました。震災による屋根工事で出会った北越瓦工業の板垣社長との出会いです。

先月号でご紹介した新潟の友人あきちゃんの尽力によってご縁がつながった北越瓦工業さん。早速7月10日より社長共々3名のかわらぶき職人が龍ヶ崎に乗り込んでくださいました。日曜日のこの日、長旅ながらお昼ごろに着くと直ぐ様 『現場に行きましょうか!』と板垣さん。

一日二日で新潟に帰られるのかと思いきや、板垣さん自ら屋根に上り、水曜日まで重量級の現場を陣頭指揮してくださいました。むっちゃくちゃ暑い、というかあっちっちに熱い屋根の上、楽をしようと思えばいくらでもできるものを・・・・。屋根の上から眺めるブルーシートの屋根の連なりを見て、『いや~、思っていた以上ですわなぁ。メドが立つまでは帰れませんわなぁ』そのリーダーシップに感動すら覚えたのでした。

帰省日の水曜日、新潟まで2tダンプで板垣さんお一人で帰るというので、龍ケ崎市発行の被災証明を使ってわたしも同行することになりました。高速代金が無料になりますからね。

その車中が実に楽しかった!!!漫才道中というか、なんというか。あっという間に新潟に着いたって感じです。ぼくは板垣さんの人柄にすっかり包まれてしまいました。

実は北越瓦工業さんのある新潟県村上市は、ぼくにとって忘れ難い場所なんです。ガタンガタン揺れるダンプを運転しながら、ぼくの記憶は23年前にさかのぼっていました。。。。21歳の頃のおさむです。

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20歳の時に那覇から北海道宗谷岬まで日本縦断徒歩旅行を完歩し、『生きる意味』をはっきりと手にしたわたし。でも日々の暮らしはそうカンタンではなかった。バブル絶頂のこの頃、カネに狂った社会に背を向けるような悶々とする日々は続いた。荒れた暮らしを続けていたときふと、『縦断したんだから、横断もやってみようかなぁ』と思いついた。バブルの学生はヒマでしたから、早速実行計画。

総予算1万円、主食パンの耳。外泊しない、外食しない、車に乗らないは縦断の時と同じ。で大洗から・・・んんと、このルートを通って、、、そうだなぁ、、、、新潟の村上まで行ってみよかぁ。だいたい450km。2週間くらいかな。そうだ、せっかくだから大洗の太平洋の海水を村上の日本海に混ぜてみよう!!何か起こるかも!!!

電車を乗り継いで大洗に到着。いよいよ始まる。一升瓶に太平洋の海水を詰め込み(いや実はこれが予想以上に大変だったんです。波で衣服がビシャビシャ!(笑))そして、てくてくと歩き始めました。

てくてくてくてく、、、、ただただ荷物を背負って歩くだけ。でもそんなくだらないことなんですけど、ぼくのこころの中は自由だった。バブルも人間関係も無縁だった。

2週間後、たくさんのご縁やエピソードに支えられ、新潟県村上市の日本海の広がる砂浜に到着。そして、荷物の中に鎮座していた太平洋の海水の一升瓶を万感の思いで取り出し、、、栓を開け、、、逆さに・・・・・。ドクドクドクと日本海に流れ落ちる太平洋の海水・・・・・・!!!

ぼくの日本横断徒歩旅行は完了しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガタンガタンガタンと揺れるダンプの中。狭い車内で4時間以上もご一緒ですから、板垣さんとぼくはもう旧知の仲のような感覚でした。そしてぼくにとってかけがえのない村上市とのご縁のこの日本横断徒歩旅行のお話などして、車内は絶好調なほど大盛り上がり!!!

で、その時の板垣さんの反応がすごかったんです。ぼくはこれまでにもこの旅行のお話をしてきましたが、板垣さんのような反応は初めてでした。先輩の板垣さんに若造のぼくが言うのもなんですが、ぼく以上に感性がずば抜けて素晴らしい!!!それはこんな言葉に代表されます。

『いやー、太平洋の海水を日本海に混ぜるなんて、そんなバカげたことをやる人の話は初めて聞いたべさ。そいでもその、なんつーかなぁ、日本海もたまげたべなぁ。「うわ、うわっ!何事だ!!」みたいな、「おいおまえ、どこのモンだ!!」みたいな。「うわ、こいつら太平洋の連中だ!」みたいな、、、、(爆笑)』

まるで当事者なんです。

板垣さんの感性って、思い出すといつもそうなのかもしれません。支援の要請のため初めて新潟の会社にお邪魔させていただいた時のこと、崩れた屋根瓦の写真を見て『これじゃぁ瓦がかわいそうだ・・・』『なんとかしてやらねばなぁ・・・』アタマで考えたら、こんな言葉でてきませんよね。打算の方では絶対に出てこない言葉だと思う。

リーダーがこういう方ですから、職人のみなさんも素晴らしい。とにかく現場が明るい。人間ですから全部が全部ではないと思いますし、きっとうまくいかないこともあると思うのですが、それにしてもリーダーの創る社風というか雰囲気がこれほど見事に現場に現れている会社さんも少ないのではないかと思う。

この震災がなかったら出会うことのなかった板垣さん。震災復興後もずーーっとお付き合いさせていただきたいな。行徳先生の言われる、まさに『余韻を感じさせる人』だから。

酷暑に放射能に不安定な政局に・・・・だれもが『いったいどうなっちゃうの!?!?』の今日、考えることも大切だけれど、感じることを意識した毎日を送りたいと思います。そして一日も早く、崩れた屋根を治します。