現在大型のリフォーム工事が進行しているO様邸。O様邸は10年前にも増築工事をさせていただいており、長いお付き合いをさせていただいているお客様です。
水周り及び間仕切りの変更と外回りの工事が同時進行している現場は、工事も架橋に入り、音とホコリと職人の出入りで、施主様も相当お疲れが出てきていると思われます。
内装工事の打ち合わせをしている時です。
おさむ 『この壁面の仕上げなんですが、周囲がビニルクロスですから通常であれば似たような色で仕上げるところですが、なんか遊びたいところですよねぇ』
O様 『どんな仕上げがあるの?』
おさむ 『そうですね。板張りにするとか、しっくいで仕上げるとか・・・』
O様 『んんん、、、家内ともいろいろ相談したんだけれども、しっくいが良いかなぁ』
おさむ 『しっくいですね!ぜひぜひおすすめです!』
O様 『んじゃぁ、それでいこう』
と、内装の仕上げが決まりました。
その時、洗面所のコルクタイルの工事をしていたのは、10年前の増築工事のときにビニルクロスを張った職人夫婦のH君。O様は、当時の彼らの仕事ぶりがとても気に入ってくださっていて、今回10年ぶりに逢えたことをとても喜んでくださっていました。
おさむ 『ビニルクロスということは、左官職人になりますので、H君ではないんです』
O様 『え?職種が違うんだ。』
そこでピン!ときたわたし。
おさむ 『もし、O様さえよかったら、H君にしっくいを塗らせてもらえませんか?彼の初仕事として、実験台みたくなっちゃいますが・・・・』
O様 『あぁ、いいよ。ぜひH君にやってもらってください。彼の勉強になるなら越したことない。楽しみにしてるよ!!』
なんと素晴らしいことでしょう!!!!!!!ご自分の家を、うでのいい熟練の職人でやってくれ、と言われる施主様は多いですが、まだやったこともない仕事をやらせて下さるなんて!!!!!ぼくは、ほんとうにうれしかった。
実は、H君はぼくの中学時代の柔道の後輩にあたる。以前から将来のことを話しをしていて、ビニルクロスの仕事に行き詰まりを感じていた。その時からしっくい工事のことを彼に勧めていたのでした。
驚いたのはH君と奥さんです。『ほんとにいいんですか!?!?』と。
それでなくとも連日の工事でストレスがたまっているはずのO様。管理の不行き届きな面もあり、通常であれば苦情が出てもおかしくないところです。
にもかかわらずです、H君の存在を最大限認めてくださり、ご自分の壁面にその初めての仕事をさせてくださるとは!!!!
昔はこういうこと、あったんです。旦那さんが見込みのありそうな大工の小僧に『おまえ、やってみるか』って。 でも今は皆無でしょう。練習は他でやってくれと。おれのところだけは親方にやって欲しいと。
だからこそ、O様の言葉、ぼくはほんとうにうれしい。こころにしみた。きっと、きっと、いい仕事をしてくれるに違いない、と確信したのです。
現場は楽しいです。
ではまた。
おさむ
水周り及び間仕切りの変更と外回りの工事が同時進行している現場は、工事も架橋に入り、音とホコリと職人の出入りで、施主様も相当お疲れが出てきていると思われます。
内装工事の打ち合わせをしている時です。
おさむ 『この壁面の仕上げなんですが、周囲がビニルクロスですから通常であれば似たような色で仕上げるところですが、なんか遊びたいところですよねぇ』
O様 『どんな仕上げがあるの?』
おさむ 『そうですね。板張りにするとか、しっくいで仕上げるとか・・・』
O様 『んんん、、、家内ともいろいろ相談したんだけれども、しっくいが良いかなぁ』
おさむ 『しっくいですね!ぜひぜひおすすめです!』
O様 『んじゃぁ、それでいこう』
と、内装の仕上げが決まりました。
その時、洗面所のコルクタイルの工事をしていたのは、10年前の増築工事のときにビニルクロスを張った職人夫婦のH君。O様は、当時の彼らの仕事ぶりがとても気に入ってくださっていて、今回10年ぶりに逢えたことをとても喜んでくださっていました。
おさむ 『ビニルクロスということは、左官職人になりますので、H君ではないんです』
O様 『え?職種が違うんだ。』
そこでピン!ときたわたし。
おさむ 『もし、O様さえよかったら、H君にしっくいを塗らせてもらえませんか?彼の初仕事として、実験台みたくなっちゃいますが・・・・』
O様 『あぁ、いいよ。ぜひH君にやってもらってください。彼の勉強になるなら越したことない。楽しみにしてるよ!!』
なんと素晴らしいことでしょう!!!!!!!ご自分の家を、うでのいい熟練の職人でやってくれ、と言われる施主様は多いですが、まだやったこともない仕事をやらせて下さるなんて!!!!!ぼくは、ほんとうにうれしかった。
実は、H君はぼくの中学時代の柔道の後輩にあたる。以前から将来のことを話しをしていて、ビニルクロスの仕事に行き詰まりを感じていた。その時からしっくい工事のことを彼に勧めていたのでした。
驚いたのはH君と奥さんです。『ほんとにいいんですか!?!?』と。
それでなくとも連日の工事でストレスがたまっているはずのO様。管理の不行き届きな面もあり、通常であれば苦情が出てもおかしくないところです。
にもかかわらずです、H君の存在を最大限認めてくださり、ご自分の壁面にその初めての仕事をさせてくださるとは!!!!
昔はこういうこと、あったんです。旦那さんが見込みのありそうな大工の小僧に『おまえ、やってみるか』って。 でも今は皆無でしょう。練習は他でやってくれと。おれのところだけは親方にやって欲しいと。
だからこそ、O様の言葉、ぼくはほんとうにうれしい。こころにしみた。きっと、きっと、いい仕事をしてくれるに違いない、と確信したのです。
現場は楽しいです。
ではまた。
おさむ