おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

つくばの現場より ④

2006年04月30日 03時55分09秒 | Weblog
昨日は、数日前まで 『雨』 の予報だったお天気も、日ごろの行いがよいのか?? 『晴れ』 となり、風も穏やかで無事に 『建て方』 をはじめることができました。

建て方・上棟は、これまで 『線』 でしかなかった家づくりが始めてこの世に姿を現す 『誕生』 のときです。

レッカーのオペレーターと棟梁・鳶の巧みな連携で、少しずつその姿を現していきます。

全て国産材、オール4寸、真壁づくりによる大胆な架構現しの家づくりは、この 『建て方』 で仕上がってしまう部分が多々あります。

それだけに、関わる職人は汚れ、キズなどに神経を尖らさなければならず、穏やかな中にも緊張感が漂います。

着々と組まれていく姿は、一日見ていても飽きが来ません。わずか10cm少々の梁の上を正に飛んではねるように動き回る 『鳶』。 堅くなく、ゆるくなく、絶妙なテンションで吊り下げるレッカー。家づくりの全てを把握して指示をする棟梁・・・。

気がつくとあっという間にその姿を世に現してくれました。

『かっこいいなあ!!』 私の率直な感想です。

『自分の娘に振り袖を着せたような家づくり』 という視点に照らし合わせるならば、外見をいくら見栄えよく化粧しても、中からにじみ出るような気立ての良さ、品のある魅力がなければ、ほんものとはいえません。

その魅力の骨格がこの構造といえるでしょう。

是非多くの方にごらんいただきたいです。ご関心のある方は、是非北澤までご連絡をください。

子供が誕生したも同然です。この子供が立派に成人していくまでには、いろいろなドラマもあることでしょう。施主様とともに手を取り合いながらこれから工事を進めていきます。

ではまた。

おさむ

引渡し式

2006年04月30日 03時21分20秒 | Weblog
昨日朝9時半より、かねてより建築工事を進めてまいりましたM様邸のお引渡し式を執り行いました。

『自分の娘に振り袖を着せたような家づくり』 という視点に立ちますと、正に手塩にかけてはぐくんできた娘が晴れ着を着て嫁に出る瞬間のときでありまして、その姿が実によく青空に映えわたっておりました。

M様とのご縁は、2年半前の 『第7回 森で遊ぼう』 に始まります。

毎年開催している森林公園での行事 『森で遊ぼう』 のメインイベントは、なんといってもキャンプファイヤーです。

そのキャンプファイヤーの中でもメインイベントとなるのが 『火の神による着火』 です。毎回思考を凝らすのですが、その時は6メートルほどの高さに設置した 『ファイヤーボール』 を20mほど離れたところから 『ドカーーン』 とファーやーストームに着火するというものでした。

その白装束に身をまとう火の神役を、100人ものお父さん方の中から 『お願いします』 とたまたま私が声をかけさせていただいたのがM様だったのです。

縁というのは、本当に不思議なものです。

そのM様邸。グリーンの屋根にベージュのそとん壁、シルバーのアルミサッシにこげ茶色の杉の腰壁・・・。その色合い・素材感が、すばらしいのです。外観を見ているだけでもわくわくしてきます。

中も、まさに 『北澤工務店』 という感じのつくりです。そのすばらしさを短い文面だけで表現するのは困難なほどです。

お世話になった職人が集まり、ひとりひとりがお礼の言葉を述べさせていただきました。

そして、施主様のお言葉。長い月日をかけて、土地探しから始まり今日まで。その思いの詰まった言葉には心を揺さぶられるものがあります。

家づくりの仕事に就くものの醍醐味を感じる瞬間でした。

昨日はお日柄が良く、結婚式なども多かったようです。

弊社でも、お引渡し式、上棟式、現場見学会と目白押しの一日でもありました。

ではまた。

おさむ

つくばの現場より ③

2006年04月28日 19時56分48秒 | Weblog
つくばの現場も順調に工事が進んでいます。

21日にコンクリートを打ち込んだ基礎立ち上がり部。中3日の養生を経て25日火曜日に枠をばらしました。

26日にはこだわりの国産材でプレカットされた木材たちが現場に搬入され勢ぞろいしました。

その日に『土台敷き』 を行いました。その際、北澤工務店の特徴でもある素材、『スーパーカーボンコート(塗り炭)』 を土台の裏面に塗ります。自然素材の力で、防蟻・防腐の役割を果たします。

そして本日は、安全に工事をするための 『外部仮設足場』 の設置です。

仮設足場は建物が竣工してしまう前に撤去されてしまい、あまり日の目を見ることがありません。しかし、工事担当者がいつも着工式で口にする言葉があり、とても心を打たれます。

『仮設足場やの○○です。本日は着工式誠におめでとうございます。私が担当する仮設足場は、建物が出来上がるとなくなってしまうものですが、今日ここにおられる職人さん方が、安全にいい仕事が出来るようにがんばりますので、よろしくお願いします。』

正に縁の下の力持ちです。

なんでも仕事は大変なのですが、この仮設足場の仕事も例外ではありません。

夏の暑さでは、単管パイプがやけどするほど熱くなります。

冬の寒さで間違ってハンマーで手をはたこうものならば、飛び上がるほどです。

雨の日も、風の日も、がんばってくれています。

仕上がった家にその影はありませんが、そんな足場やさんの言葉を聞くたびに胸が熱くなる私です。

明日29日はいよいよ上棟です!!!!!

おさむ

段取り八分

2006年04月27日 18時39分25秒 | Weblog
昔から、親方がたの口癖は 『段取り八分』 です。

今でもまったくその通りだと思います。

実は本日また、段取りの悪い仕事をしてしまいました。

少々遠い現場の出来事です。毎日顔を出せればいいのですが、なかなかそうもいきません。

そんな時は必ず 『虫の知らせ』 があるんですね。『ちゃんと段取りしておけよ!!連絡しておけよ!!』 と。この 『虫の知らせ』 実によく当たるんです。皆様もそんな経験ありませんか。

昨日、その知らせを聞き過ごしてしまったんです。『明日でいいか・・・』 と。

そうしたらば、案の定お客様からお叱りのお電話をいただいてしまいました。

幸いにしてすぐに対応ができたので、最後には笑顔で見送ってくださいましたが、あのときの 『虫の知らせ』 を安易に聞き過ごさなければ何事も起こらず、お客様にも大変満足していただけたのではないかと思うと、情けない次第です。

『段取り八分』 段取りさえ良ければ8分通り出来たも同じ。

昔の人はよく言ったもんです。段取り八分、段取り八分・・・。自分に言い聞かせて、また明日から仕事に励みます。

ではまた。

おさむ

いい仕事

2006年04月26日 04時53分45秒 | Weblog
吉岡さんという左官屋さんがいます。

めずらしくニコニコと笑顔で近寄ってきました。『社長、今回のそとん壁は最高によくできたよ。絶対に見てくれよ!!!』 と声をかけてくれました。

北澤工務店の家づくりでは、左官屋さんの活躍の場面が多々あります。しかしこの左官仕事、難しいんです。

自然素材であるが故の製品のばらつき、その日の温度・湿度。風のあるなしでも仕上がりが変わります。下地材が動けば割れたり、ムラができたりもします。その職人特有の癖も見事に現れてしまいます。

だから、大量生産には向かないのです。同じ素材を使っても、同じ仕上がりの壁はひとつもないわけですから。

そんななかで先の自信に満ちた言葉です。真っ正直でもの静か 『職人!』 という風貌の吉岡さんは、大げさな言葉を使うような人ではありません。

そんな人の言葉なものですから、飛び上がるほどうれしかったです。

我々はプロ集団ですから、毎回最高の出来栄えでなければならないわけですが、更に突き詰めていくとその出来栄えに 『喜び』 を感じるんですね。最高の境地といえるでしょう。

ただ与えられた仕事をやっているんじゃない。こんな気持ちのこもった家、見なくたって最高にすばらしい家に決まっています。想像するだけでわくわくします。

『三位一体』 という言葉があります。お客様と北澤工務店と職人。一般的にそのキーマンはお客様であるといわれますが、実は職人なのかもしれません。職人の仕事に対する意欲が、情熱が、もっともっと表現されるような家づくりをしていきたいと思いました。

『社長、本当によくできたよ。後で見といてくれよ!!!』 またそんな言葉を聴きたいです。

ではまた。

おさむ

上棟式

2006年04月25日 03時59分45秒 | Weblog
朝から盗難騒ぎでバタバタしましたが、なんといっても昨日は私が一番好きな瞬間、『上棟式』 がありました。

これまで真っ白な紙に鉛筆で線を引っ張って、お客様とともに考えてきた家づくりが、初めて世の中に姿を現す瞬間です。

夫婦が結婚をしていろいろな家族の夢を描き、やがて子供が誕生するように、この上棟もわが子の誕生のような気持ちになるのです。

子供が一人前になるまでにはいろいろなことがあるように、この家づくりも一人前になって完成するまでにはいろいろとあることでしょう。

それでも北澤工務店は手間ひまをかけて 『手づくりの家づくり』 にこだわります。企画化された、カタログから選ぶような画一的な家作りではなく、その家族らしさが存分に発揮できるような 『ほんものの家づくり』 をこれからも追求していきます。

無味乾燥の無感動無関心無表情の人間ではなく、味わいのある、人間らしい人間にこの家も育てて行きたいなあ、そんなことを感じながらがっしりとした構造躯体を眺めてきました。

構造材は全て国産材です。土台がヒノキ、柱・梁・桁・母屋類はスギです。

基本的に柱や梁が見える真壁構造。そのための工夫が、この上棟の段階であちらこちらに垣間見ることができます。ほんと、かっこいい!!美しい!!構造です。

ご関心がある方は是非ご連絡ください。ご案内いたします。

ずいぶんとあたたかな毎日になりました。田んぼにも水が入り、田植えも始まったようです。いい季節ですねー。

おさむ

なんと。。。。。

2006年04月25日 03時42分54秒 | Weblog
なんと、営業車が盗まれてしまいました。

『 ㈱ 北澤工務店』 と両サイドにくっきりと書かれたホンダ 『Fit』 朝6時50分ごろに事務所に行ったら、ないんです。

そういえば、昨日早起きしてブログを書いて、いろいろと考え事をしていたとき、『ドン』 という音がしたんです。

以前事務所荒しにあったことがあり、気持ちが悪いから窓を開けて人影を探ったのですが、駐車場までは確認せず、近所の方の車の音だろうと勝手に思い込んだのでした。

ほんと、物騒な世の中です。テレビの中の世界が自分の身の回りで起こっています。昨年は息子や娘が通う小学校に 『脅迫メール』 が届き、大騒ぎになりました。

近所では殺人事件や数々の空き巣事件など、何でこんな物騒な世の中になってしまったんでしょう。もし、『全ての現象には意味と価値がある』 とするならば、どんな意味と価値があるのだろう。

ま、とにかく、何事も他人事では済まされない世の中です。どなた様もご用心ください!!

おさむ

おはようございます。

2006年04月24日 02時37分57秒 | Weblog
おはようございます。早起きはとても気持ちがよいです。

昨日は早々に仕事をあがり、21時過ぎに就寝。目が覚めて顔を洗って、PCの電源を入れて、『さあて、なにを書き込もうか!!』 という状況です。

今日は月曜日ですから、またいろいろと現場が動き出します。

特に、中根台では 『建て方』 が始まります。16時ごろには上棟します。土地探しから一緒に関わってきたお客様との、最大の喜びの瞬間です。

ニュータウン内で仕事をしてきて、最近とても強く感じていることは 『近隣との関係』 です。

その性格上、『日照』 『風通し』 『プライバシー』 『防犯性』 などなど、農家周りの工事とはまったく性格を異にする配慮が必要です。

近隣挨拶はもちろんのことなのですが、側溝の穴に土が入らぬようふたをしたり、仮設トイレの配置場所を配慮したり、そのトイレの目隠しをしたり、防塵ネットの設置、駐車方法、作業時間、工事期間中の定期訪問・・・・、その他近隣の方にご迷惑にならぬよう、様々な配慮をしなければなりません。

それでも時々苦情が来てしまいます。

過日体験したことは、『北澤さん、建物の位置が近すぎる。隣に家が先に建っているニュータウンに家を建てるということは、基準内だからいいだろうという考えは間違っているんじゃないか!!10cmでも20cmでも、もっと東側にずらしてくれ!!』 というものでした。

『外壁後退1メートル』 という基準があります。西側に居を構える方にとって、東側に家が建つということは大変な問題です。これまで何年も、さんさんと太陽が差し込んできたものが、隣の建築によってさえぎられてしまうわけです。

まして、昔から言われていますが、他人の建築を喜ぶ隣人は少ないわけです。

その心中いくばくのことか、察するに余りあります。

言っても仕方のないことだとわかっていながらも、二言三言うっぷん晴らしがしたいというのが心情です。・・・・・で、会社に電話が鳴るわけです。

合理性の追求から生まれたニュータウン政策。問題山積みです。東京のベットタウンとして栄えた多摩ニュータウンは、現在オールドタウンに変貌しました。

利根町の布川小学校は、一時1500人の児童を抱えるマンモス校でしたが、現在はなんと125人の小さな小学校になってしまっています。町を行き交う人々は高齢者が多く、一人暮らしの老人も激増しています。町政をつかさどる収入源の激減も叫ばれています。

前記のような近隣との関わりからオールドタウンの話まで、ニュータウン政策には大きな課題や行き詰まりを感じます。

かといって、私自身解決のための具体的な対策を持っているわけではありません。このような経緯を経てきたことも然るべきであったと思っています。ただ、この現状と将来に違和感を感じぜずにはいられないのです。

みなさま、いかが思われますか。

おさむ

昨日の現場から

2006年04月23日 03時36分48秒 | Weblog
昨日から 『gooアドバンス』 というシステムに加入いたしまして、なんかとても素敵な感じの見出しになりました。

昨日、以前からご相談をいただいておりましたお客様の、浴室周りのリフォーム工事が始まりました。

10年ほど前に大手ハウスメーカーの鉄骨系ユニット工法で建てられた建物です。

浴室から漏水があり、洗面所の床が腐食により抜け落ち、大変な状態になってからのご相談でした。

この 『鉄骨系ユニット工法』 最大の魅力は 『最も耐震性がある』 といわれるほどの高い強度といえるでしょう。また、工場一貫生産による品質のバラツキが少なく、製品安定性が高いというのも大きな魅力です。

しかしながら 『注文住宅』 といいながらもその工法ゆえ制約が多く、特に間取りに関しては画一的にならざるを得ないのが実情です。

そして今回の件ですが、『オリジナル商品』を多用しているため汎用性がなく、修理修繕が非常に困難であることもデメリットであることを感じました。基本的に増築改築も大きく制約されます。

そのオリジナル商品であるユニットバスの解体を昨日行いました。

漏水は2箇所から確認できました。

1か所目は、壁と床の取次ぎ部分からでした。現在のシステムバスは 『二重パン方式』 といって、受け皿が二重になっているものが多いのですが、このタイプはそうではありませんでした。壁から伝わった水滴が、そのまま入り口ドアの脇から洗面所の床下に流れ込んでいました。

もう1か所は、鉄管のジョイント部分の腐朽による漏水でした。当時鉄管を使用することは一般的であり、それ自体は問題ではありません。しかし、配管経路が複雑であることやメンテナンスを考慮していないことなどが災いしました。

そして更に、床パネル工法が被害を大きくしたともいえます。漏水した水の逃げ場所がなく、断熱材に浸み込み、毛細管現象で奥の奥まで水が浸透しました。

でも、原因がはっきりして良かったです。心配したシロアリも見当たりませんでした。

やっぱり木造がいいなあ、と実感した昨日でした。お客様も 『次ぎ建てるなら絶対に北澤工務店にするわ!!』 とおっしゃってくださいました。

現場は学習の宝庫です。学びの連続です。洗面所のリフォームを含め、約一週間で工事が完了します。

ではまた。

おさむ

つくば市の現場より ②

2006年04月22日 03時56分57秒 | Weblog
ちょっと気を許したら、前回書き込みより5日間も経ってしまいました・・・・。

つくば市の現場報告です。

4月10日より基礎着工した現場も順調に工事が進み、13日ブログ内容から→割栗地業→目潰し砂利→ランマー転圧→捨てコンクリート打設→防湿シート敷き込み→鉄筋配筋→ベースコンクリート打設→型枠設置工→アンカーボルト設置→ホールダウン金物設置→基礎立ち上がり部コンクリート打設までたどりつきました。

まず割栗地業ですが、昔は15cmとか20cmとかある 『割栗石』 を 『こば立てに立てて』 地面に食いつくように一個一個手で並べたのですが、現在は 『小割』 と呼ぶ10cmから12cmくらいの石を機械で敷き並べ、細かい砕石で目潰しし、平滑にします。他社の多くの現場でこの 『割栗地業』 が省略され、細かい砕石のみで済まされている場合が多く見受けられます。

次に、もっとも大切な鉄筋配筋です。北澤工務店では 『227.5mm』 という、細かい寸法にこだわっています。公庫基準では300㎜ピッチで、10mmの鉄筋を用いることが定められていますが、北澤工務店では227.5mmピッチで13mmの鉄筋を用います。尺モジュールで間取りをする在来工法の場合、この寸法が間仕切りの丁度下に配筋されるため、とてもバランスがよいのです。その他、『定着長さ』 『コーナー補強筋』 『コンクリートかぶり』 などなど、後でやり直しがきかないとても重要な部分なので、慎重に工事を進めます。

型枠工まで作業が進むと、アンカーボルト設置→ホールダウン金物設置となるわけですが、アンカーボルトを事前に鉄筋に縛り付けておくようになったのは最近のことで、これまでは 『田植え』 と呼ばれるやり方が横行していました。

コンクリートを流し込んだあとから、ズブズブとアンカーボルトを差し込んだのです。お恥ずかしながら弊社も数年前まで許容してしまっておりましたが、その後は事前の設置を徹底しています。

この 『田植え』 何でだめなのかというと、アンカーボルトが 『中心に定まらない』 『長さが一定しない』 『まっすぐに入らない』 などがでてきてしまうからです。その曲がりを土台敷きのときに直そうとして、玄翁で横からたたいたりすると 『バリッ』 と基礎が割れたりします。

その後順調に型枠工事まで進み、昨日基礎立ち上がり部のコンクリートを打設し終わりました。これから来週水曜日まで養生です。この 『養生期間』 が非常に重要です。養生期間が短いと、本来のコンクリート強度を得られない、という最悪の基礎になってしまいます。

いよいよ基礎も形になってきました。その先に見えてくるのは、これまで施主様とともに考えてきた図面がこの世に形を現す 『上棟』 です。人間で言う 『誕生の日』 です。プランニングをしてきた私としては、もう、わくわくドキドキの世界です。この仕事の醍醐味の瞬間でもあります。そのときはまた報告いたします。

ではまた。

おさむ 

木組み 人組み 心組み

2006年04月16日 20時52分49秒 | Weblog
『木組み 人組み 心組み』 とは、宮大工・西岡常一棟梁の有名な口伝です。

宮建築と住宅建築はまったく別の世界ですが、この口伝に本質的に共通するものを感じます。

それは、ただ単に 『箱』 を作るなら 『木組み』 だけでよい。

経済一辺倒であるならば 『人組み』 だけでよい。

心を組んでこそ、ほんものの建築であると。

この真髄は、深く、重く、大きな、永遠のテーマです。

わずかな人数で経営する北澤工務店も、多くの材料、多くの職人が関わって家をつくります。

心を組んでいくことの難しさを、改めて実感している今日です。

おさむ

着工式

2006年04月15日 23時22分49秒 | Weblog
本日、つくば市N様邸の着工式を行いました。

着工式は、お施主様と職人の初顔合わせの場。職人一同がそろい、それぞれの自己紹介をします。

『自分の生命財産をかけた家づくりを実際に手がけてくれる人たちなのだ』 そういう目線で施主様は職人を見つめます。

いくら会社のチラシやパンフレットがよくできていても、いくら営業マンがいいこといっても、いくら設計にお金をかけても、いくら現場監督が走り回っても、実際に家を作るのは 『職人』 です。

単なる顔合わせですが、北澤工務店では非常に意味と価値がある、すばらしい機会であると位置づけています。

これから家づくりを進めていくうちに、様々な困難や障害が訪れるかもしれません。

それを施主様、職人、会社一丸となって、最善の形で乗り越えて行きたいと改めて心に誓った着工式でした。

おさむ

竹林で遊ぼう・報告

2006年04月15日 23時09分00秒 | Weblog
すばらしい一日でした。

12組41名の方にご参加いただきました 『竹林で遊ぼう』 は、大盛況のうちに終了することができました。ご参加いただきました皆様、本当にお疲れ様でした。

風がとても強く体感温度が低い中、皆様には熱心に筍を掘っていただきました。

その、親子が、夫婦が、ともに協力して掘っている風景、よかったです。

竹林の中だからこそ、自然の中だからこそ、身も心も健全になります。

バームクーヘンも焼きそばも、いろいろ課題はありましたがよくできました。

初めてあった仲同士なのに会話も弾み、お互い協力し合ったりして、あたたかな人間関係も感じることができました。

スタッフのみんなもよくやってくれました。

たのしい楽しい一日でした。

おさむ

明日は 『竹林で遊ぼう』

2006年04月14日 19時30分25秒 | Weblog
明日は、『竹林で遊ぼう』 です。

毎年夏に開催している 『森で遊ぼう』 のミニミニバージョン???です。

12組41名の方にご参加をいただきます。

実は、多くの方にキャンセル待ちをお願いしている状況で、すべての方をご案内できないのが残念です。

今日現地を確認してまいりました。

例年よりも芽を出すのが遅い感じですが、大丈夫です!!かわいらしい筍たちがあちらこちらに顔を出していました。きっと、たのしいですよーーー!!

心配なのは天気です。雨は降らないようですが、風が強いのと気温が低いのでご参加いただく皆様は暖かい格好でいらしてください。

ではまた。

おさむ

基礎着工

2006年04月13日 03時26分03秒 | Weblog
つくば市の現場が10日より基礎着工しています。

これまで、解体のお払い→配管・配線の切り回し→解体→土盛り→地鎮祭→地縄張り→地盤調査→水盛り・遣り方出し→根切り→割栗地業まで進みました。

この間に、図面・仕様の決定→世帯分離住宅の許可申請→建築確認申請という、事務手続きも平行して進めてまいりました。

その工事工程ごとに様々な出来事があります。

まず、解体のお払いをする前に、建物を解体できる状態にしなければなりません。その最難関が 『荷物の整理』 です。30年来の荷物を整理するわけです。これは半端な作業ではありません。

子供が小さいころの記念品、たくさんの冠婚葬祭記念品、衣類や書類、食器に数多くの小物たち・・・。それぞれひとつずつに思い出があるからこそ、捨てるに忍びないからこそ、今日まで置いておいたものばかりです。

それを今回本当に必要なものを分別し、そうでないものは思い切って捨てなければならない。

この作業は、『相当な』 エネルギーを消費します。だから私たちもなるべくお手伝いに行くようにしています。できることは限られているのですが。

そして解体のお払い→配管・配線の切り回し→解体→土盛りと続きます。

この土盛り。いろいろな土があるのですが、皆さんはなにがいいと思いますか。

赤土がいいという人もいれば、川砂がいいという人もいます。ある程度砕石が入っていたほうが地盤が強くなるという人もいれば、砕石は一切だめ、という人もいます。

本来は盛る高さによって何層にも分けなければならないのですが、今回は30cmくらいでしたので 『山砂』 だけを選びました。山砂といっても粘土交じりだったりべたべた土が混じっていたりすることがあるので注意が必要です。後々の生活に大きく影響します。

今回の土も 『当たり!!』 でした。サラサラ砂で、がっちり締まります。地縄張りの鉄筋を刺そうと思っても刺さらないくらいに締まりました。

地縄張りのあとは、地盤調査→水盛り・遣り方出し→根切り→割栗地業です。

北澤工務店の地盤調査は、スウェーデンサウンディング試験を5ポイント行っています。建物の配置位置の四隅と中央です。

『まずは地盤調査をやってみましょう。当社は無料です』 というハウスメーカーもあるようですが、既存建物の周囲を適当にやっても余り意味がありません。そして 『無料』 とはいっても、業者が動いて費用はかかっているわけですから、ずいぶん乱暴な営業トークといえます。

地層は複雑ですから、『建物が建つ場所』 を測点しなければ意味がないのです。

割栗地業が終わると、工事の安全と家族の未来永劫の幸せを願い、建物の中央に地鎮祭で奉られた象徴 『鎮物』 を埋めます。建築の世界独特の 『儀式』 ですね。

・・・・・、建築の工程は長く複雑です。これから基礎の要、鉄筋加工と配筋に入っていきます。また報告いたします。

しばらくお天気がはっきりしませんね。天気の 『気』 は気持ちの 『気』 。どんよりした雲に負けずに、心は晴れ晴れと朝を迎えたいと思います。ではまた。

おさむ