稲刈りも終わり、緑に生い茂っていた風景はベージュ色に衣替えしていく・・・すっかり秋らしくなった今日、いかがお過ごしですか。
『カモはその後どうした!?』と何人もの方々から声をかけられ、カモの人気はひとしおだったのだと改めて感じています。そうです、カモたちは、無事に巣立ちました。
忘れもしない6月8日の出来事。11羽の子連れのカルガモ親子がカタロ駐車場に迷い込んできました。ぼくの浅知恵でとんでもない過ちを犯してしまった。目の前で『ガシャガシャン!!!』と激しく鈍い音を立てて死んでしまったお母さんカモ。11羽の子どもたちを残してどれほど心残りだったことか。その本能で動こうとする姿を見て、皆泣きました。息を引き取る寸前のお母さんカモにぼくは約束しました。『だいじょうぶだからね。こどもたちはちゃんと一人前に育ててあげるからね・・・』と。
11羽の子どもたちは、保育空しく、次々と斃れて(たおれて)いきました。悲しかった。家族みんなが泣きました。あの亡くなったお母さんにも申し訳なくって・・・。そしてやがて、4羽が立派な翼を携えて大人になりました。カモ専用?の軽トラックは、おかげで2ヶ月間不動です。8月にもなると、その荷台でバサバサっと、今にも飛び立つようなしぐさをするようになりました。いよいよお別れかな・・・。巣立ちにふさわしそうな場所をあちこち見て回る私。
8月12日、いよいよその日は来ました。
子ガモを飼いはじめた時、友人から借り受けた犬用ゲージに4羽を移動しました。最初は11羽入れてもでっか過ぎたこのゲージ、今では狭いほどに成長しました。カモ専用?軽トラックに載せ、快晴の中いざ出陣。
カモたちにとって、風を切って走る初めての感覚はどんなだったんだろう。目も開けてられないんじゃないかな???巣立ちの場所と決めた破竹川遊水地はすぐそばなのに、ずいぶんと遠く感じました。
その場所はフェンスが張り巡らされているので、池までゲージを運んでいかなくてはなりません。ブツブツカモたちに声をかけながら池に到着。いよいよお別れです。
あんなにちっちゃかったカモたちが、こんなに立派に大きくなりました。この2ヶ月間、いろんなことがありました。楽しかったなぁ・・・。でもいつかはこの日が来る。わかってはいたものの、なんともなんとも、寂しい限りです。どのカモかわかるように足に目印をつけておこうかとも思いましたが、それってすごく人間のエゴ! そう感じて、やめました。
ゲージを開ける・・・と、動こうとしません。『なんか変だ』とでも感じているのでしょうか。恐いのか、どうにも動こうとしないので、ゲージを傾けて無理やり外に出すことにしました。
外に出されたものの、おろおろする四人組。そうかそうか、おまえたちも別れが辛いんだろう。不安がいっぱいなんだろう。そうかそうか・・・かわいいやっちゃ。
でも1・2分もすると、なんか様子が変わってきました。なにやら黙々と前に進んでいくではないですか!全くぼくたちの存在なんて気にしてないかのように・・・・・。予定ではこっちを降り向いて『ぺこり』とかしてくれて『ありがとう』みたいな雰囲気になっちゃったりなんかして、別れを惜しむぼくたちが涙をほろり、・・・のはずだったんですが・・・・・、とその瞬間、『バサっバサっバサッッ!!!!』あの、一番おっきな我が物顔だったカモが飛び立ったのです!!!フラフラしながらもその羽ばたきは力強く、勇敢でした。たぶん自分が一番びっくりしたんじゃないかな。『あれぇ、、、おれぇ、、、飛んじゃってるよぉ~!どうやって降りよう・・・』なんてね。
50メートルくらい飛んで、無事に着水したカモ。今度は泳げるかどうかが心配です。ほんと、心配なんですよ。足もつかないでしょ?案の定、なんだか池の上ではバシャバシャとおぼれるかのような音が聞こえてくる・・・。
残りのカモたちは、やっぱり振り返ることなく、淡々と前に進みながら草をひたすら食べていました。
これでよかったんだ、とほっとする家族。予定していた涙なみだの感動的な別れはなかったけれど、目の前で初めて羽ばたいた姿を見ることができて、ほんとうによかった。この2ヶ月間、いっぱいいっぱい楽しませてもらいました。
~ カモたちのお母さん。4羽しか帰してあげることができなかったけど、みんな元気に行ったよ。おかげでぼくたち家族も、いのちの大切さやすばらしさをいっぱい体験させてもらった。カモたちを抱っこするとあたたかかったよ。心臓のドクンドクンという動きは人間と同じだった。真夏の水遊びはカモたちには迷惑だったかもしれないけれど、一番楽しい思い出だな。2ヶ月いても、誰も人間に飼い慣らされなかったよ。野生のままに成長した。
この前あの場所に行ってきたんだ。みんなどうしてるかなと思って。そしたらなんと、30羽以上のカモたちがいたよ。もうどの子があの子達なのかわからない。でもたぶん、元気でやってるよ。仲間と一緒に羽ばたいていると思う。ありがとうカモたちのお母さん。そして亡くなった7羽の兄弟たち。 ~
空を見上げることが多くなりました。時々、夕日に羽ばたく数羽のカモを見かけたりします・・・。その姿に、こころの中が満たされるわたしでした。
11月24日(祝)には、『カタロ市の日』が開催されます。今年はなんとこれまで最高の24店舗!! 出会いと笑顔があふれるこの一日。どうぞお越しくださいね。お待ちしております。
おさむ
『カモはその後どうした!?』と何人もの方々から声をかけられ、カモの人気はひとしおだったのだと改めて感じています。そうです、カモたちは、無事に巣立ちました。
忘れもしない6月8日の出来事。11羽の子連れのカルガモ親子がカタロ駐車場に迷い込んできました。ぼくの浅知恵でとんでもない過ちを犯してしまった。目の前で『ガシャガシャン!!!』と激しく鈍い音を立てて死んでしまったお母さんカモ。11羽の子どもたちを残してどれほど心残りだったことか。その本能で動こうとする姿を見て、皆泣きました。息を引き取る寸前のお母さんカモにぼくは約束しました。『だいじょうぶだからね。こどもたちはちゃんと一人前に育ててあげるからね・・・』と。
11羽の子どもたちは、保育空しく、次々と斃れて(たおれて)いきました。悲しかった。家族みんなが泣きました。あの亡くなったお母さんにも申し訳なくって・・・。そしてやがて、4羽が立派な翼を携えて大人になりました。カモ専用?の軽トラックは、おかげで2ヶ月間不動です。8月にもなると、その荷台でバサバサっと、今にも飛び立つようなしぐさをするようになりました。いよいよお別れかな・・・。巣立ちにふさわしそうな場所をあちこち見て回る私。
8月12日、いよいよその日は来ました。
子ガモを飼いはじめた時、友人から借り受けた犬用ゲージに4羽を移動しました。最初は11羽入れてもでっか過ぎたこのゲージ、今では狭いほどに成長しました。カモ専用?軽トラックに載せ、快晴の中いざ出陣。
カモたちにとって、風を切って走る初めての感覚はどんなだったんだろう。目も開けてられないんじゃないかな???巣立ちの場所と決めた破竹川遊水地はすぐそばなのに、ずいぶんと遠く感じました。
その場所はフェンスが張り巡らされているので、池までゲージを運んでいかなくてはなりません。ブツブツカモたちに声をかけながら池に到着。いよいよお別れです。
あんなにちっちゃかったカモたちが、こんなに立派に大きくなりました。この2ヶ月間、いろんなことがありました。楽しかったなぁ・・・。でもいつかはこの日が来る。わかってはいたものの、なんともなんとも、寂しい限りです。どのカモかわかるように足に目印をつけておこうかとも思いましたが、それってすごく人間のエゴ! そう感じて、やめました。
ゲージを開ける・・・と、動こうとしません。『なんか変だ』とでも感じているのでしょうか。恐いのか、どうにも動こうとしないので、ゲージを傾けて無理やり外に出すことにしました。
外に出されたものの、おろおろする四人組。そうかそうか、おまえたちも別れが辛いんだろう。不安がいっぱいなんだろう。そうかそうか・・・かわいいやっちゃ。
でも1・2分もすると、なんか様子が変わってきました。なにやら黙々と前に進んでいくではないですか!全くぼくたちの存在なんて気にしてないかのように・・・・・。予定ではこっちを降り向いて『ぺこり』とかしてくれて『ありがとう』みたいな雰囲気になっちゃったりなんかして、別れを惜しむぼくたちが涙をほろり、・・・のはずだったんですが・・・・・、とその瞬間、『バサっバサっバサッッ!!!!』あの、一番おっきな我が物顔だったカモが飛び立ったのです!!!フラフラしながらもその羽ばたきは力強く、勇敢でした。たぶん自分が一番びっくりしたんじゃないかな。『あれぇ、、、おれぇ、、、飛んじゃってるよぉ~!どうやって降りよう・・・』なんてね。
50メートルくらい飛んで、無事に着水したカモ。今度は泳げるかどうかが心配です。ほんと、心配なんですよ。足もつかないでしょ?案の定、なんだか池の上ではバシャバシャとおぼれるかのような音が聞こえてくる・・・。
残りのカモたちは、やっぱり振り返ることなく、淡々と前に進みながら草をひたすら食べていました。
これでよかったんだ、とほっとする家族。予定していた涙なみだの感動的な別れはなかったけれど、目の前で初めて羽ばたいた姿を見ることができて、ほんとうによかった。この2ヶ月間、いっぱいいっぱい楽しませてもらいました。
~ カモたちのお母さん。4羽しか帰してあげることができなかったけど、みんな元気に行ったよ。おかげでぼくたち家族も、いのちの大切さやすばらしさをいっぱい体験させてもらった。カモたちを抱っこするとあたたかかったよ。心臓のドクンドクンという動きは人間と同じだった。真夏の水遊びはカモたちには迷惑だったかもしれないけれど、一番楽しい思い出だな。2ヶ月いても、誰も人間に飼い慣らされなかったよ。野生のままに成長した。
この前あの場所に行ってきたんだ。みんなどうしてるかなと思って。そしたらなんと、30羽以上のカモたちがいたよ。もうどの子があの子達なのかわからない。でもたぶん、元気でやってるよ。仲間と一緒に羽ばたいていると思う。ありがとうカモたちのお母さん。そして亡くなった7羽の兄弟たち。 ~
空を見上げることが多くなりました。時々、夕日に羽ばたく数羽のカモを見かけたりします・・・。その姿に、こころの中が満たされるわたしでした。
11月24日(祝)には、『カタロ市の日』が開催されます。今年はなんとこれまで最高の24店舗!! 出会いと笑顔があふれるこの一日。どうぞお越しくださいね。お待ちしております。
おさむ