おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

こころが痛む

2009年01月13日 14時16分48秒 | Weblog
リフォーム工事の相談を受けました。

築50年を超える建物です。10数年前に当初鉄板葺きだった屋根を瓦屋根に葺き替えたのだそうです。

鉄板葺きだった屋根に瓦を載せかえる・・・。これだけでも建築屋のぼくとしては『耐震性』についての疑問がわいてきます。基礎が脆弱な当時の建物に、ダンプが2台も乗っかってしまっているのです。

おじゃましてみると確かにその影響と思われる建物の『傾き』が目視でわかる。建具ばかりの住まいは、『壁』が全くといっていいほど、ない。

この傾いた家を、なんとかして耐震性を高めた家にリフォームしようとしたら莫大な費用がかかります。お客様もそんな予算は組めないという。後とりもいないから、自分の寿命分だけなんとかなればいいという。

どうしたらいいものか。

建築の専門家として複雑な気持ちです。こころが痛みます。

ではまた。

おさむ
コメント
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