ぐち！？！？

年末アフターサービスの巡回訪問は基本的にとっても楽しいんです。でも、、、毎年何軒か耳にする言葉がとてもつらくて。

『こんないがいうぢ、いんねえェんだしけ』（こんなおおきな家はいらないんだってさ。寒いし不便だし。）

３０年以上前に建てさせていただいたお家は５０坪以上が多い。中には６０坪とか７０坪というお家もある。しかも当時流行した『入母屋化粧造り』。ぶっとい柱や縦横に組んだ梁、でっかい差し鴨居や段差のある立派な玄関。南側は二間通しの座敷、一間廊下をはさんで応接室又は居間。北側に食堂と中廊下に暗いトイレ・洗面脱衣室・寒いタイルのお風呂・・・・。

そんなお客様宅は立地も田舎が多い。コンビニも遠いしスーパーもショッピングモールもない。学校も病院も。。。

確かに不便で寒い。だから『こんないがいうぢ、いんねえェんだしけ』ということになる。そのお家は老夫婦、もしくは独居。家族のために建てたはずのお家だったんだけど、現実にはそうならなかった。若い人たちは便利で暖かい新しい街にお家を買って引っ越してしまった。『わがいていらはかってだがら』（わかいひとたちは勝手だから）

どちらの言い分も間違いじゃないと思う。親としての教育が悪かったとか、若い世帯を無責任とか、いやいや子どもを育てる環境じゃないとか、それぞれの立場の選択の自由とか、とにかく外野は自分も含めて何とでも言える。でも異和感を感じるんですよね。『違和感』ではなく、『異和感』。

・・・なんともなんとも、答えのない、どうしようもない潮の流れです、、、、工務店オヤジのぼやきでしたm(_)m

ではまた。

おさむ