旅に出る、ということ。
ぼくは『旅』というものに大いに育てていただいた、という実感があります。一期一会の人とのふれあい、圧倒的な自然とのふれあい。自分と向き合い、自分と対話し、ひとりそこに在る。
その旅は、より不便でより貧乏であるほうがいい。
飛行機よりも電車。電車よりも車。車よりもバイク。バイクよりも自転車。自転車よりも徒歩・・・。ホテルよりも民宿よりもキャンプ場よりも野宿・・・。
昨日、18歳になる次男坊Sが初旅に出ました。
一昨年末に大好きだった婆ちゃんが急逝し、昨年はいつも一緒だった友の自死を目の当たりにしました。私ら親への反抗もあって、平和だった我が家に初めて暗雲が立ち込めました・・・。
部活動も終わった高校最後の夏休み、Sが選択したのが『旅』でした。苫小牧から宗谷岬まで、約400kmを徒歩・テント泊で行くという。ぼくが20歳の頃から愛用している旅道具を伴って。
『何のために進学するのか、何のために生きるのか、わからない』そんな、いのちへの激しい問が、Sを突き動かしたのでした。
さて、どんな体験を神様は用意してくださっているのでしょうか。それを想像するだけで、有り難くて有り難くて、自然と頭を垂れる自分がいます。
『若者よ、旅に出よ。熱く生きよ!!』
ではまた。
おさむ