エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

年末年始は里山から・・・

2020年01月03日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
年末年始は里山からスタート・・・
馬追丘陵バリエーションルート
15.6㎞、5時間25分、出会いもあった里山で山初
■ 山 行 日    2020年01月03日(金)  日帰り
■ ル ー ト    F名水コース~G分岐~馬追林道~道道~C馬追温泉コース
           ~A長官山~B墓地コース~D温泉口コース~瀞台~F名水コース

■ メ ン バ ー     夫婦登山 №1
■ 登 山 形 態     長靴(遊歩道&林道)
■ 地 形 図    1/25000地形図  「南長沼」「三川」「長沼」「栗山」
■ 三角点・点名   瀞台・一等三角点 点名「馬追山 ウマオイヤマ」
           長官山 標高点のみ

■ コースタイム   全5時間25分
<バリエーション>
08:15    F馬追名水コース登山口出発
08:25    G夕張長沼線口コース分岐
08:45    G夕張長沼線口稜線分岐
09:20    馬追林道分岐
09:50    道道出合(馬追林道入口ゲート)
10:10    C馬追温泉入口(馬追さくら橋)
10:50    A長官山(254m)頂上

11:00    下山開始
11:30    B伏古斎苑コース登山口
11:40    道道出合
11:52    D馬追温泉口
12:45    瀞台(273m)頂上

13:00    下山開始
13:40    F馬追名水コース登山口着



名水コースの登山口に立つ案内板

★ 安平山はカウントせず・・・
孫たちと元旦に登った「安平山」は、私たちにとって余りにも身近で散歩コースとして
も利用している山なので「登山」としてのカウントはしない事にしている。よって今回
登った馬追丘陵が実質的な山初となり「夫婦登山№1」と数える事にした。


★ 年末年始の里山・・・
ここ何年かの傾向として年末年始の登山は、自宅から日帰り出来る近郊の山が多くなっ
た。それは、孫たちの誕生と共に娘家族が年末年始に帰省する事が常となり、なにかと
慌ただしい日々を送る事で泊まりの山行が出来なくなったからと言っても過言ではない。
また、今年の12月は異常なほど積雪が無くスキーを使って登る山の選択が出来ないこ
とも原因だ。

なんて・・
無理やり理由をこじつければ仕方無いかぁ~で済んでしまうが、自分たちなりの山を求
めるには日数と雪が必要で、雪の無い山ばかりだとテンションが上がらずもっとも近場
に逃げているだけかも知れない。
新年を迎えてチラホラと雪の情報も聞くが、厳冬1月の本格冬山にはそれなりの準備と
覚悟が必要だと分かっているだけに、いつもながらの優柔不断が態度に出ただけなのだ。



いつもの登山口横にある「馬追名水」も雪が疎らで晩秋のようだ・・・


本来は「北3号口」と呼ぶ登山口なのだが、名水コース登山口の方が馴染む


瀞台までの距離は、毎回GPSで測るも表示の距離と微妙にズレがある・・・


今回軽アイゼンを用意していたが、一度も使う場面は無かった・・・

★ バリエーションルート・・・
馬追丘陵は、登山口だけでも7つある。単純に長官山や瀞台だけを往復する登山(ハイキ
ング)なら2時間程度あれば終了だが、いくつかのコースを組み合わせたり林道を使った
ルートを取り入れると色々なバリエーションの組み合わせが出来るので面白い。また、
通常の登山口を使わず冬ならではのルート設定も出来る場所なので丘陵を知れば知る程
バリエーションが広がるからまったく飽きない場所だ。
そして、ここの遊歩道は良く整備されている事と利用者が意外と多いのでトレースが途
切れる事はほとんど無いに等しい。長沼町が管理する馬追丘陵だが、登山道(遊歩道)整
備は長沼山岳会が中心に行っているようで、昨年の台風で多くの倒木被害を受けた遊歩
道もすっかり処理されているので頭が下がる。また利用する愛好家の中には自ら釜や鋸
などを持ち歩き、少しずつ笹を刈ってくれるボランティアもいるという。多くの方に親
しまれている遊歩道なんだなぁ~とほっこりもする話は、偶然遊歩道で出会った山岳会
の方のお話だった。

今日も最初から長く歩く事を目的に選んだルートで早めの出発を試みた・・・。



立派に整備された丸太風の階段が印象的なコースだ・・・


Gコースから来る稜線に出合う


稜線出会いが標高280mで馬追丘陵の最高点だ・・・


瀞台方面への遊歩道を辿る・・・


馬追丘陵の最高点分岐から長沼線コースの自衛隊敷地フェンス沿いの遊歩道を歩く

★ ゆったりハイキング参照・・・
馬追丘陵のハイキングガイドは、菅原靖彦氏著書札幌から日帰り「ゆったりハイキング」
の中でも紹介されているが、案内地図も詳しく掲載されているので非常に参考になるだ
ろう。ただ、実際には地図に載っていない林道(作業道)もありこれらが利用出来るかは
まだ確認していない。昨年、大掛かりな伐採作業のあった丘陵地帯でもあり重機による
新たな作業道が増えている事は明白で機会があればそれらの道も辿って見たいと思って
いる。

今回はじめて試してみた「馬追林道」は、瀞台手前の遊歩道に分岐があり瀞台を経由せ
ずに道道に出るルートで、林道自体は地形図も載っているから確認出来る。分岐から道
道まで距離は約2.1㎞あり人のトレースはまったく無かった。しかし、ウサギとキツ
ネ、鹿など動物のトレース(踏み跡)は非常に多く動物たちにとっては静かな憩いの場所
になっているかも知れない。

林道のゲートから道道を辿り、馬追温泉入口までは約1.1㎞で20分程で着ける。



約2㎞の「馬追林道」を歩き道道札幌夕張線に出るところ


ゲートの外から写す・・案内地図に馬追林道という表示があった


ゲートからすぐ道道に出合いその向かい側にあったバス停「桂坂」


バス停「桂坂」の時刻表


馬追林道ゲートから約1㎞20分歩くと馬追温泉コースに着いた

★ 新鮮・・・
名水コース登山口から瀞台を経由せずに温泉コースまで来て見たが、一般ルートより約
2㎞長く歩き景色も違って新鮮だった。人っ子ひとり会わず静かな遊歩道と林道を歩く
のは楽しかった。
長官山へのコースは、歩き慣れた自分の庭のようで急登があっても30分ほどで頂上だ
から手軽な遊歩道だ。下りは、敢えて伏古斎苑コースに降りるとバリエーションとなる。

一日にしてほぼすべてのコースを辿れるバリエーションを選ぶのもたまには良いだろう
と勝手に思う。知人のAmigoは、各コースを何度も往復したりして20㎞以上も歩き、
馬追丘陵の主と言いたくなる馬追愛好者の一人だが、私には真似の出来ない彼の拘りな
のだろう・・。凄い人はいるものでとにかく登る、とにかく歩く・・彼の登山に学ぶと
ころは多い。



長官山に到着~・・・


貸切の長官山に到着・・・


頂上展望台・・・風も弱く過ごしやすかった。


展望台から瀞台方面の眺望・・・


展望台から西側に広がる長沼町や札幌方向を展望する・・・


下りで利用した伏古斎苑コースへ・・・


馬追丘陵の中で倒木の最大の被害を受けた場所が伏古斎苑コースにあるが、重機による処理がほぼ終了した

★ 出会い・・・
伏古斎苑コースに降りるまで誰一人会う事もなく夫婦二人で楽しんで来たが、馬追温泉
口から瀞台へのルートに来て出会う人が多くなった。
ちょっと長いハイキングだけど人に会うとお話したくなるエバ夫婦・・でも、挨拶だけ
交わしてすれ違う場面も多々あり、人それぞれの楽しみ方に立ち入る事は避けている。
そんな会話をしながら瀞台を目指していると、単独の男性から「エバさんですか?」と
声を掛けられた。見覚えが無かったので「どなたでしょうか?」と答えると「りょうま
です」と返答があり直ぐに思い浮かんだ。YAMAP仲間のきんちゃんの友人でチーヤ
ンの同級生が偶然同じ職場にいた事で知り合い、その後それぞれYAMAPの投稿に注
目するようになり、そこにりょうまさんも頻繁に登場していた。

HYMLではないが、初対面なのに10年の友のような会話が弾みしばらく立ち話が続
く。次は是非一献を・・・とつい呑んべい癖が出そうになるが、色々お話が出来て嬉し
かった。本当に次はどこかの山にご一緒したいねと約束して別れる事にした。



声を掛けられたYAMAP名「りょうまさん」との記念写真


瀞台(273m)頂上・・来る度に撮る写真も今日はお正月です


ガスで遠望が利かなかったが、ここで何回撮った事か・・・

★ 里山のドラマ・・・
マイナーな日高の山や東大雪の山々を登っていると誰一人会う事も無く山行を終えてし
まうが、里山のハイキングは必ずや人と出会い挨拶を交わす事が多い。低山でもあり何
度も来ていると地図無しでも心配なく歩く事が出来るので緊張感はほぼ無い。
私たちがこの山域を里山と呼ぶのは、自宅から30分で来られる手軽さと時間に応じて
ルート選びが自由に選択出来る事、そして四季を通じて花や樹木も楽しめるし、登った
歩いたという実感も得られるのですっかりはまっている。

ここを訪れる多くの愛好者には、毎日散歩のように訪れる方もいるし遠くからわざわざ
訪れる方もいるだろう。時期によっては山菜が目的で入山する人や花だけを探しに登る
方もいるかも知れない。人それぞれの思いがあってここ里山でのドラマが展開し、色々
な楽しみ方が垣間見える場所とも言えよう・・。

新年初の山登りで改めて感じた里山のあるあるである・・・今年もよろしく。