エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ミズバショウとナニワズが咲いた

2024年04月10日 | 鹿公園
ミズバショウとナニワズが咲いた
【4月10日 (水)】
土日と悪天を挟んで4日ぶりの鹿公園。朝から青空と澄んだ空気で気持ちが良い。公園内の残雪も
98%が無くなり、その下から青い草が息づくように輝き始めている。いつものルートで歩く公園
には雪の下に埋もれていた倒木が顔を出し、危険木と称して切られたカラマツは無残にも切られっ
放しの状態で放置されている。公園の遊歩道を散歩する人にとってはあまり良い印象の風景では無
いので、どうしても整理したいのが私の気持ちだ。この話題には深く追求しないのがセオリーのよ
うだが、いつか解決したい問題の一つになっている。

いつも観察している「ミズバショウ群落」がある湿地帯には、ようやく花が咲き始めて白い苞 (ほ
う) も花を囲むように成長してるのが分かる。4月の末頃が満開の時期と言われているが、湿地帯
の一面に広がるミズバショウでは無く、荒れた湿地帯の中でやっと咲いている印象が強く、ここも
人の手を入れて整備する必要性を感じながら、いつも見守るだけの無力な私である。

遊歩道のコースを進み、沿道の脇にはフッキソウやナニワズがところ狭しと咲き始めているが、フ
ッキソウは、まだこれからで蕾が出ているのも少ない。先に咲くナニワズの黄色く可愛く花はその
割合を増やしつつあり撮りたくなる花の一つである。



なんとなくだが、花も苞も葉にも元気が無さそうに見えるミズバショウたちだ・・・



★ ナニワズは落葉小低木・・・
花の名前は面白く何故この花を「ナニワズ」と呼ぶのか?どういう意味なのか?誰が付けた名前か
と疑問が沸くほど不思議な名前だ。今はネットですぐに解決するから便利であるが、諸説ある和名
の由来の中でナニワズに似た「オニシバリ」という花の別名である「ナツボウズ (夏坊主)」が転訛
してナニワズとなった説を紹介しておこう。それは、難波津の歌「難波津に咲くや此の花冬ごもり
今は春べと咲くや此の花」を挙げた「植物和名の語源」の著者の深津正氏が、「咲くや此の花」は
早春に咲くウメの花が定説となっているが、雪深い北国の人々が、雪残る早春に咲く本種に、春到
来の感慨を表した「難波津」の歌を重ねあわして、いつしかナニワズ (難波津) になったのではない
かとしている。

こうした一説を学びながら、沿道に咲く小さな花に思いを馳せるのも楽しいものである・・。




咲き始めた「ナニワズ」の花