エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

クリーン作戦と瀞台~長官山へ

2024年04月13日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
クリーン作戦と瀞台~長官山へ
【4月13日 (土) 】
新しい仕事に就いて丁度2週間が経った。月~金を休まずに慣れない事務方に奮闘する。来週は、
私にとって最初の大きな役割となる業務がある週で、多くのシルバー会員と顔を合わせる事になる。

そんな不安と心配だけが先行して頭を過るが、先ず今日は全町的な行事となる「クリーン作戦」と
称した「ゴミ拾い」に初めて参加する事にした。どんな心境の変化?・・と言われそうなくらい町
内の行事に参加する事は無かったが、自分も高齢者の仲間入りをして、シルバーに登録し、これま
で様々な作業に従事する中で「深刻な高齢化」の社会を肌で感じて来たからかも知れない。

間もなく67歳も高齢者の中では「若者」に入る。世間知らずのあんちゃんだ。町内に30年近く
住んでいてもそのほとんどは家と会社の往復で隣近所の名前すら知らなかったし、休みは山登りと
はがりに街の事を知ろうともしていなかったと反省する。

私の住む安平町の人口は約7,200人。その約半数に当たる3,600人が65歳以上の高齢者
と知る。その中には、一人暮らしの世帯も多くシルバーに依頼して来る草刈りや畑起こし、庭木の
剪定や除雪などの件数は年々増えている。これまで自分が関わって来た個人宅の除雪で、自分の住
む町内会だけ見ても、こんなに多くの家から依頼があるんだと驚いた。もう誰も住んでいない家も
遠くに住む家族から依頼されて除雪する家もある。確かここには去年まで人が住んで居たよなぁ~
と思うと、もう他人事では無い気がするのだ。同居していた私の母も90歳を前に病気となり、今
は介護施設で暮らしている。もし、一人暮らしの母だったらその家は空き家となり、きっと私が管
理する事になっていただろう。

そんな家・そんな高齢者事情が身近なこの街にもあるんだとしみじみ感じている・・。

「クリーン作戦」に参加しようと思ったもう一つの理由は、ゴミの収集作業がシルバー人材センタ
ーに依頼されていたと知ったからである。今までは作業する側だったので、自分が関わっていない
作業の事は知らなかった。しかし今は受託された業務のすべてを知る立場となり、必然的にこの作
業の事も知る事になった。担当するシルバー会員が、どのような作業をするのか知る事も必要だと
思い、先ずは「ゴミ拾い」もやって見ようと思った次第だ。

開始時間の8時に行くとすでに集まった町内の方が、袋を手にもってゴミ拾いを始めていた。いつ
も参加している方は、もうどこにゴミがあるのかお見通しで私が追い付く頃には袋いっぱいのゴミ
を拾っている方も居た。

最終的に参加者は、35名以上を数えたが、子供からお年寄りまで居て楽しみながら取り組んでる
様子は微笑ましいかった。



ゴミの分別をしている町内の参加者


今日の成果、これでも以前より少ないと言う・・・このゴミをシルバーが収集する業務である。

瀞台(273m)~長官山(254m)まで縦走復路はチャリ
■ 山 行 日     2024年04月13日 (土) 日帰り
■ コ ー ス     馬追名水コース~長官山伏古墓地コース下山
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №.04
■ 登 山 形 態      登山道
■ 地 形 図     1/25000地形図  「三川」「南長沼」「栗山」
■ 三角点・点名    瀞台 一等三角点 点名「馬追山 ウマオイヤマ」    
            長官山 三角点無し 標高点と山名表記あり 

■ コースタイム    登り  瀞台まで1時間 瀞台~長官山まで1時間15分 
            下り  長官山から墓地まで25分

<登り>
10:45         名水コース登山口出発
11:45~55      瀞台 (273m) 頂上
12:30         長官山登山口 (旧温泉コース)
13:10         長官山 (254m) 頂上

<下り>
13:25         下山開始
13:50         伏古墓地登山口
(チャリで名水コース登山口まで約20分)



満車状態の登山口駐車場だったが、なんとか停められた。

★ 約5ヶ月振りの里山へ・・・
朝から登山日和となったが、町内会のクリーン作戦に初参加してから久しぶりの夫婦登山で里山を
選んだ。そして今回は車にMTBを積み、下山口の伏古墓地にチャリをデポした後、名水コース登
山口からスタートし、瀞台~長官山まで縦走する計画を立てた。天気が良い週末の登山口は予想通
り満車状態で、駐車場には私たちが最後の1台だった。



昨年の11月以来、約5ヶ月振りの名水コースを登る・・・

★ 施設からの電話・・・
さぁ出発と言う時に電話が鳴る。
母がお世話になっている介護施設からだった。嫌な予感はしたが、半分当たっていた・・。
バイタルは正常だが、血便があった事の報告だった。緊急搬送するほどの容態では無いのでこのま
ま様子を見ますと言う事と搬送する場合の担当医の確認などをして電話を切った・・。
入居し8月で丸2年を迎える母だが、ずっと気になっていた「大腸癌」のその後。

もしかして再発?転移?それとも別な疾患?・・・
心配しても成す術はなく、施設の判断と担当医にお任せなのが現状である。今ならまだ面会は可能
だが、入院ともなればまた面会も出来ないかも知れない。最悪の事態も考えたり、延命はしない事
もすでに決めている事。

確かに母には長生きして欲しいと思う息子心と、長生きだけが幸せだとも思っていない自分も居る
し、でも母自身の気持ちを聞けないのが一番辛いかも知れない。
いずれにしても、様子を見てくれる施設にお願いするしかない。



「エゾエンゴサク (蝦夷延胡索) 」


淡い青の「エゾエンゴサク」


自衛隊道路の下に作られたトンネルを潜り再び登山道と繋がる


約半年ぶりの「瀞台 (273m) 」満車状態の駐車場だったが、途中でみなさんとスライドし貸切だった。


丘陵地帯なので登頂感の無い頂上。柵の向こう側には自衛隊基地がある・・・


また、少し違う色のエンゴサクを見付ける・・・


ずっと沿道に咲く「福寿草」は今が満開のようだ。


エンゴサクと福寿草のコラボ・・・


「ヒメイチゲ」と思ったが少し違うかも知れない・・・


いつ以来か忘れた「長官山」へとうちゃこ


トレランのグループに抜かれるも頂上では貸切・・・


下りは、墓地登山口へ


デポしたチャリで車まで戻る・・・

山行途中の紀行文は、いらないと思った。整備された登山道を淡々とハァ~ハァ~言いながら、時
折目に入る花々を撮って歩くだけ。稜線上は気持ちの良い春風を浴びながら、久しぶりの夫婦登山
を楽しんだ。
山に来るとやっぱり心洗われて気持ちが良い。落ちた筋力で疲れは倍増、キツイ登りは加齢をもろ
に感じて、情けないがこれも受け入れる。

良い一日だったが、ちょっとだけ母親の事が気になるかな・・・。