4度目の正直、ついに登頂・・・貫気別山 (1318m)
■ 山 行 日 2010年9月27日(月) 日帰り
■ ル ー ト 貫気別川西面直登沢 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 No.26
■ 登山形態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「貫気別山」
■ コースタイム (登り 5時間 3分 下り 3時間15分)
登り 登山口(C340) 6:00
上貫気別林道出合(C430) 6:37
510二股 7:07~15(休)
604二股 7:32
700二股 7:50
760二股 8:02~15(休)
900二股 8:40~50(休)
1020二股(地図にない) 9:10
1060薮に突入 9:30
1275尾根 10:43
貫気別山頂上 11:03 (登り 5時間03分)
下り 下山開始 11:45
尾根の下り 11:55
1060 12:30
900二股 12:45
760二股 13:10~20(休)
700二股 13:30
604二股 13:45
510二股 14:00
上貫気別林道出合 14:30
登山口 15:00 (下り 3時間15分)
★ 執念に似たケジメ・・・
1回目・・・9/2 地形図に無いリビラ沢左岸林道を貫気別川左岸林道と思い込み入渓し失敗。
2回目・・・9/12 貫気別川の現在地を間違えて510二股を604と勘違い右へ登り失敗。
3回目・・・9/23 自分が地形図に書き込んだ水線が間違え貫気別川700二股を左へ登って失敗。
4回目・・・9/27 登頂に徹して西面沢の往復だったが、ついに登頂を果たす・・トラウマが解消した。
なんと言う失態だろうか・・・一度目もそうだが二度目、三度目のリベンジ失敗は自分の緊張感の無さと
慎重さに欠けた結果だった。でもその時は、それなりに真剣に地図と向き合いながら遡行をしていたつも
りだったが 「変だぞ・・」 と薄々気付きながらもしっかり確認せず登ってしまった結果時間切れがほとんど
だ。間違いに気付くも遡行を続けその沢の源頭まで詰めて下山した。
三度目はあまりにも情けない失敗だったが、「地形図、高度、コンパスは嘘をつかない」と改めて実感さ
せられた遡行だったなぁ~。
いずれにせよ、この失敗続きにケジメをつけない限り他の沢へ臨む自信は無かったしひと月に4回とい
う異例の同沢遡行も最後に登頂を果たした事で安堵の気持ちで一杯だ。
4回も通った貫気別川遡行の軌跡?・・・
★ 最後・・・
早朝4:30に家を出てほんの1時間30分で登山口に到着。近いから出来る4回目のチャレンジがスター
トする。いつものように砂防ダム手前の路上脇に駐車して6:00丁度に出発する。二人とも変な緊張感を
抱きながら歩き始めていた。「今日は絶対に失敗出来ない」けど、失敗したらどうしようという不安も大きか
った。沢登りに対する自信喪失気味のエバも今日でこの沢は最後だ・・と決意も新たな出発だった。
★ 1時間のアルバイト・・・
少なくても2007年までは上貫気別林道出合まで車で入れたようだが、その後の大雨などで途中の林
道が決壊し一部は跡形も無く河原と化してしまった。そのため約2キロの林道跡を歩くため片道1時間の
アルバイトが加えられる。
通い慣れた貫気別川とリビラ沢(右股)の二股は広大な河原と化した渓相だ・・・
9/12撮影 510二股の右股左岸にある崩壊した石壁の残骸・・ここは左股が正解だった
510二股左股に入るとすぐに小滝群の綺麗な滑沢が現われるが100mも続かず倒木地帯に突入する
510の小滝が終わると604二股手前まで倒木地帯が続く・・正面は貫気別山
★ 不安無く760二股まで・・・
510二股は左へ。始めの綺麗な小滝群と滑沢にチョットだけ癒されるもすぐに倒木地帯と化した渓相に
一変する。604二股も左へ。倒木は少ないが伏流した涸れ沢状態でブタ沢だ。700二股は右へ。左に
水流があるが右はない。720でようやく水流が復活し760二股で大滝を望む。 ここまでまったく難しい
所は無く沢靴もほとんど濡れていない。
★ 唯一の大滝・・・
760二股の大滝は二段20m程だ。この沢では唯一の大滝と言えよう。滑状でホールドもしっかりして
いるように見え直登も可能かと思うが岩がスベスベしているので不安は隠せない。右沢を少し登って高
巻くルートが鹿道状に付いているので利用し滝上に出る。
4度目にしてここから未知の世界に入る。今回参考にさせて頂いた山行記(函館/sakagさん・一人歩き
の北海道山紀行と千歳/たかさん・オジロワシの空の下)HPでは小滝群が続く核心部となるようだ。
760二股、進むべき左股に最大の大滝(二段20m)の下で撮影・・右股を利用して高巻く
760二股からこの沢の核心部へ 小滝が連続して900二股付近まで続く
★ 短い核心部・・・
大滝の上で少し休憩後いよいよ核心部へ・・1~2mの小滝が連続して続く、どの滝も直登を楽しみなが
ら登るが滑るので慎重さは欠かせない。もっと楽しみたかったが僅か25分で終了し900二股となる。
★ 本当の核心部・・・
900二股は右へ。左に水流はあるが右は涸れ沢になり結局は源頭だった。斜度が増しすぐに高度を稼
ぐ。1020で地形図では確認出来ない小さな二股に出合う。恐らくsgkagさんが書いていた二股と判断、
しっかりした沢底の右ではなく薮混じりの左に入る。鹿の足跡に混じってオヤジの足跡もあり取り合えず
笛を吹きながら登る。沢形は続いていたが少し方向が違って来たので1060付近で笹薮に突入し進路を
東にキープしながら掻き分ける。背丈以上の猛烈な笹薮で斜度もあるので中々進まない。そして少しずつ
進路がずれたようで修正するもようやく尾根に出た時は、頂上北尾根コルから100mほど更に北の場所
だった。薮漕ぎは1時間15分も稜線に出て安堵する。後に1060からあのまま沢を詰めて登るのが正解
だったと確認する。
1060付近から笹薮に突入・・結構強烈な薮漕ぎが1時間以上続く
★ 執念の登頂を果たして・・・
11:03 貫気別山 頂上。
もう何も言うことはない・・・達成感と安堵感に浸りラーメンを食べながらトラウマが消えていく。
ついに執念の登頂を果たした 貫気別山 頂上・・・
山頂ラーメンも今日は格別に美味しい・・・
頂上から望む隣山のリビラ山
ルンルン気分、下りも楽しい900m付近の涸れ沢にて
遠かった「貫気別山」・・・もう訪れることはないかも
■ 山 行 日 2010年9月27日(月) 日帰り
■ ル ー ト 貫気別川西面直登沢 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 No.26
■ 登山形態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「貫気別山」
■ コースタイム (登り 5時間 3分 下り 3時間15分)
登り 登山口(C340) 6:00
上貫気別林道出合(C430) 6:37
510二股 7:07~15(休)
604二股 7:32
700二股 7:50
760二股 8:02~15(休)
900二股 8:40~50(休)
1020二股(地図にない) 9:10
1060薮に突入 9:30
1275尾根 10:43
貫気別山頂上 11:03 (登り 5時間03分)
下り 下山開始 11:45
尾根の下り 11:55
1060 12:30
900二股 12:45
760二股 13:10~20(休)
700二股 13:30
604二股 13:45
510二股 14:00
上貫気別林道出合 14:30
登山口 15:00 (下り 3時間15分)
★ 執念に似たケジメ・・・
1回目・・・9/2 地形図に無いリビラ沢左岸林道を貫気別川左岸林道と思い込み入渓し失敗。
2回目・・・9/12 貫気別川の現在地を間違えて510二股を604と勘違い右へ登り失敗。
3回目・・・9/23 自分が地形図に書き込んだ水線が間違え貫気別川700二股を左へ登って失敗。
4回目・・・9/27 登頂に徹して西面沢の往復だったが、ついに登頂を果たす・・トラウマが解消した。
なんと言う失態だろうか・・・一度目もそうだが二度目、三度目のリベンジ失敗は自分の緊張感の無さと
慎重さに欠けた結果だった。でもその時は、それなりに真剣に地図と向き合いながら遡行をしていたつも
りだったが 「変だぞ・・」 と薄々気付きながらもしっかり確認せず登ってしまった結果時間切れがほとんど
だ。間違いに気付くも遡行を続けその沢の源頭まで詰めて下山した。
三度目はあまりにも情けない失敗だったが、「地形図、高度、コンパスは嘘をつかない」と改めて実感さ
せられた遡行だったなぁ~。
いずれにせよ、この失敗続きにケジメをつけない限り他の沢へ臨む自信は無かったしひと月に4回とい
う異例の同沢遡行も最後に登頂を果たした事で安堵の気持ちで一杯だ。
4回も通った貫気別川遡行の軌跡?・・・
★ 最後・・・
早朝4:30に家を出てほんの1時間30分で登山口に到着。近いから出来る4回目のチャレンジがスター
トする。いつものように砂防ダム手前の路上脇に駐車して6:00丁度に出発する。二人とも変な緊張感を
抱きながら歩き始めていた。「今日は絶対に失敗出来ない」けど、失敗したらどうしようという不安も大きか
った。沢登りに対する自信喪失気味のエバも今日でこの沢は最後だ・・と決意も新たな出発だった。
★ 1時間のアルバイト・・・
少なくても2007年までは上貫気別林道出合まで車で入れたようだが、その後の大雨などで途中の林
道が決壊し一部は跡形も無く河原と化してしまった。そのため約2キロの林道跡を歩くため片道1時間の
アルバイトが加えられる。
通い慣れた貫気別川とリビラ沢(右股)の二股は広大な河原と化した渓相だ・・・
9/12撮影 510二股の右股左岸にある崩壊した石壁の残骸・・ここは左股が正解だった
510二股左股に入るとすぐに小滝群の綺麗な滑沢が現われるが100mも続かず倒木地帯に突入する
510の小滝が終わると604二股手前まで倒木地帯が続く・・正面は貫気別山
★ 不安無く760二股まで・・・
510二股は左へ。始めの綺麗な小滝群と滑沢にチョットだけ癒されるもすぐに倒木地帯と化した渓相に
一変する。604二股も左へ。倒木は少ないが伏流した涸れ沢状態でブタ沢だ。700二股は右へ。左に
水流があるが右はない。720でようやく水流が復活し760二股で大滝を望む。 ここまでまったく難しい
所は無く沢靴もほとんど濡れていない。
★ 唯一の大滝・・・
760二股の大滝は二段20m程だ。この沢では唯一の大滝と言えよう。滑状でホールドもしっかりして
いるように見え直登も可能かと思うが岩がスベスベしているので不安は隠せない。右沢を少し登って高
巻くルートが鹿道状に付いているので利用し滝上に出る。
4度目にしてここから未知の世界に入る。今回参考にさせて頂いた山行記(函館/sakagさん・一人歩き
の北海道山紀行と千歳/たかさん・オジロワシの空の下)HPでは小滝群が続く核心部となるようだ。
760二股、進むべき左股に最大の大滝(二段20m)の下で撮影・・右股を利用して高巻く
760二股からこの沢の核心部へ 小滝が連続して900二股付近まで続く
★ 短い核心部・・・
大滝の上で少し休憩後いよいよ核心部へ・・1~2mの小滝が連続して続く、どの滝も直登を楽しみなが
ら登るが滑るので慎重さは欠かせない。もっと楽しみたかったが僅か25分で終了し900二股となる。
★ 本当の核心部・・・
900二股は右へ。左に水流はあるが右は涸れ沢になり結局は源頭だった。斜度が増しすぐに高度を稼
ぐ。1020で地形図では確認出来ない小さな二股に出合う。恐らくsgkagさんが書いていた二股と判断、
しっかりした沢底の右ではなく薮混じりの左に入る。鹿の足跡に混じってオヤジの足跡もあり取り合えず
笛を吹きながら登る。沢形は続いていたが少し方向が違って来たので1060付近で笹薮に突入し進路を
東にキープしながら掻き分ける。背丈以上の猛烈な笹薮で斜度もあるので中々進まない。そして少しずつ
進路がずれたようで修正するもようやく尾根に出た時は、頂上北尾根コルから100mほど更に北の場所
だった。薮漕ぎは1時間15分も稜線に出て安堵する。後に1060からあのまま沢を詰めて登るのが正解
だったと確認する。
1060付近から笹薮に突入・・結構強烈な薮漕ぎが1時間以上続く
★ 執念の登頂を果たして・・・
11:03 貫気別山 頂上。
もう何も言うことはない・・・達成感と安堵感に浸りラーメンを食べながらトラウマが消えていく。
ついに執念の登頂を果たした 貫気別山 頂上・・・
山頂ラーメンも今日は格別に美味しい・・・
頂上から望む隣山のリビラ山
ルンルン気分、下りも楽しい900m付近の涸れ沢にて
遠かった「貫気別山」・・・もう訪れることはないかも
ですが、4回目となるとさすがに失敗を
恐れてしまいました。3度もリベンジした
左股からの挑戦が確実と思いまずはピーク
ハンターに徹してしまいました。
5回目は、必ずや右股でしょう・・。
一緒にいかがですか?
ピウ岳のときは、よろしくお願いします。
執念の貫気別岳登頂おめでとうございます。
拙サイトが少しでもお役に立てて光栄です。しかし、本来は、ganさんたちが登った右股だったのでしょうから、5回目はいかがですか?(笑)私たちは鼻から実力違いと左股を往復したのでした・・・。
ピュウ岳のときは声を掛けてください。
私は時間を割いてエバさんが読んでくれればそれで満足です。
ganさんのMLも素直に感じてくれた気持ちを私に示してくれたと受止め嬉しかったです。指摘する内容は確かに後に凹みそうな直球でしたが、そのまんまのドジを繰り返した訳ですから事実返す言葉などありませんでした。
同じ沢に3回も4回も・・・楽しくて行っていたなら自信をもってブログの文も進んでいたでしょうね。だから失敗山行を載せるのは実際悩みましたよ。でも惜しげもなく通った貫気別川に申し訳ないかな・・と思ったし、これもエバ夫婦の山紀行なんだと「素直に・・」載せた訳です。
MLやブログのコメントとして投稿下さった方々には本当にうれしい気持ちです。
ただ紋ちゃんの折角のコメントも訪問者の少ないエバのブログでは、どれだけの方に「糧」となるかと思うと申し訳ない気持ちですのでお詫びしておきます。
前向きなエバさんですので大丈夫そうですね。
11月につぼ岳で再びあったときにお話ししようと思ったのですが。
ganさんの書き込みに対するレスとして下書きを書いていたのですが、推敲しているうちに賞味期限切れで原稿が腐ってきましたし、今更蒸し返してもとおいう気になりMLへの投稿は控えました。
ただ、結構時間を費やした原稿なもんですから、ほとぼりも冷めた今、ここで投稿させてもらえないでしょうか?
以下原稿----------
私も結構やらかすほうなので、ちょっとエバさんにシンパシーを感じてます。(笑)
新人さんたちを連れての美幌岳でも、油断してやっちゃってるし。
私は水線を地形図にあらかじめ書いておきます。
それでも、老眼が進む日々のなかで細かい沢形を見逃して、芽室川北東面沢も少し年かさの同行者から拡大コピーを見せてもらいながら、彼の指摘を受けて最後の沢形を左にとってコルに出ることができました。
なぜポイントとなる沢形を見逃したか。自分なりに自分の判断を分析しました。
「危険がいっぱい」と言う意味や「山谷」の!※程度の溯行実力しかない初心者だとかいうこともあるのですが「一人」では私は沢にはなかなか行けません。
札内岳の下山遅れ以降、そう思っています。
・ まず、一人ではがんばりすぎます。冷静にパーティのことを考えて、「はい、撤退」とはなりにくいです。
・ 少なくとも私は全然何の反省点のない山行というのは一度もありません。その反省点をお互いに分かち合うことで「自分が」成長できると思っています。
グチパパのように明確で大きな目的がある場合はパーティを組むことは難しいし、違った意味で単独の意味があると思います。
ただ一般的には、単独行というのは登山者の実力を飛躍的に高めるでしょうが、私のような初心者に登山者としての深みを与えるのはやはりパーティを組んだ時だなと思っています。
marikkaさんがヤマレコにアップしてくれた野塚岳報告を見ながら、単に「沢って怖いなぁ。彼女が無事で良かった。」ではなく、自分や自分のパーティだってありうる事態なのだという視点で読んでいます。
私も最近はおもしろがって石の上をぽんぽんと飛びがちです。ganさんが予兆として触れたこのところを読んで少し反省しました。
朋ちゃんのおっぱいだけでなく色々とパーティメンバーは感じるところがあったのではないでしょうか?
今回のエバさんの報告を見て、「自分でもあり得るなぁ。あったな。」と苦笑いしていました。
そういった意味でganさんの指摘はganさん自身も含めてHYMLメンバー全員に発せられたものなのだと思います。
HYMLのメンバーは一人一人ばらばらに見えるかもしれませんが、ネットというつながりで結ばれています。
自分にも起こりうる失敗や反省を遠く離れた人々と共有できるっていうのは意味のあることなのだと思います。
HYMLという、もう少しで500人を抱える大きなパーティとして・・・・
ちょっと言い過ぎたかな・・・?結構推敲に時間を掛けたのですが・
是非、ROMの皆さんもいろんな失敗談なども気軽に投稿してもらえればいいと思います。他人だけでなくそれはきっと自分の糧になります。
ブログタイトルに「執念」という文字が
ありますが、ただ恥ずかしいから格好付けて
るだけです。何で何度も間違えたのか未だに
納得していませんが、だからこそピークを踏
まずには居られなかった。変な話です。
11月のつぼ岳の出欠は不明ですが、変な話
で良ければまた聞いて下さい。
楽しみにしています。
おめでとうございます!
なんという執念でしょうか。
「あきらめない」
大切なことですね。
しかし、登れた喜びもひとしおですね。
11月のオフミは出席しますので
ぜひそのお話を聞かせてくださいませ。