ちょっと不自由な４日間も・・・

妻には感謝しかない・・・
ちょっと不自由な４日間も

昨年暮れから始まった「在宅介護」も早３カ月になろうとしている。
当初から介護施設のサービスが利用出来、最大限のディサービスとショートステイを利用しながら、
自分たち夫婦の時間も作れるのが救いになっている。それでもやはりストレスが出て来て、愚痴の
一つも言いたくなると言えば、それはわがままだと言われるのだろうか？

ディサービスは週３回決まった曜日で送迎があり８：３０～１６：３０までの利用である。そして
ショートステイは、施設側の空き状態で短期と長期があるがそれでも最大限利用したいと要望を聞
いて頂いている。こちらも送迎があり９：１５～帰宅日は１６：３０に送ってくれる。今までの最
大で９泊１０日のショートステイがあったが、正直この間は、母親に縛られない自由がありそこに
夫婦の休日が重なり天気が良ければ山の計画を立てるというパターンにしている。

しかし、これがなかなか上手く行っていない。
例えば、９泊１０日の利用があったとしても送迎のある前後２日間は時間に制約があるし、残りの
８日間に互いの仕事が入ってしまうと山の計画は限定される。その限定日が悪天なら山計画は中止。
何もしないまま、あっという間の１０日間が過ぎてしまう。・・・これが愚痴の元である。

更に介護利用が無い日は、妻か私が在宅介護の担当にしているが、出来る限りそれは私が担う事に
している。それは、全食事と洗濯などを妻に任せっきり故、せめて私が母親と一緒に居る介護を担
当する話となった。一応これで妻と私の介護負担をフィフティフィフティにしようと協議した結果
である。

★　施設利用無し４日間・・・
デイサービスの利用は平日のみで、土日は利用出来ない。ショートステイ (指定短期入所生活介護
サービス) は曜日に関係なく空いていれば土日でも利用は可能だ。土日に絡まないショートステイし
か無い場合、土日月の３日間は在宅介護となり私が仕事の場合を除き介護担当は私である。

先週１８日の金曜日はデイサービスの日だったが、母親の外来予約をしていてデイサービスを休ん
だ。そして、土日月に絡むショートステイが無かったのと土曜と月曜は妻が仕事だったので日曜を
含めて私が介護の担当をする日となった。金曜と合わせて４日間の在宅介護である。



★　重要な三度の食事支度と洗濯・・・
すべての食事は妻チーヤンが作ってくれるが、肝心の母親は私が作っているものと勘違いしている。
何度説明しても聞く耳は持たない。それは、各食事の度に作ってくれた料理をお盆に載せて母親の
元へ配膳しているのと一緒に食べているのは私だけだからなのかも知れない。また、嫁姑の根深い
因果関係が母親の脳内にまだあるのかも知れない。

いずれにせよ、自立して食事が取れる母親にとって三度の食事が何よりの楽しみで、その度に「美
味しかったぁ～！」「一杯食べたぁ～！」と満足気な顔になれるのは、妻チーヤンのお陰なのだが
それを認識出来ない母親なのが忍びない。
また母親の下着をはじめ服のすべての洗濯も気付かれないようにしてくれるのも妻である。母親に
して見れば、自分では「なんでも出来る」気でいるので、自分の物を洗濯されることを知ると怒り
出す場合がある。部屋の掃除や仏壇の供え物も気付かれないように世話をしているのはチーヤンだ。

★　妻には感謝しかない・・・
私が担当している「在宅介護」なんてただの「留守番」でしかない。
妻が仕事の時でも「昼食」の用意もして出掛けるから私はただ温めて配膳するだけ。もちろん食べ
終わった物の洗い物位はしているが、大した負担ではない。仕事から帰って来た妻はすぐに夕食の
準備をして先ずは食べさせる事を優先してくれているから、きっと疲れは溜まっている事だろう。

とにかく独りにして置けない母親だけど、寝たきりでも無いし、下の世話も今は無いので助かって
いる。心配なのは病状の急変と転倒によるケガである。あとは火の取扱いも分からないので石油ス
トーブを焚いているから気が抜けない。

そんな身の周りの行動を監視しながら一緒に居るだけで心配事から回避出来、取り敢えず一日は終
わるのである。在宅の間、長時間留守にする訳には行かないので「ちょっとだけ不自由」さは感じ
ているが、妻の助けが大きく感謝しているところだ。