中日高超マイナーな心霊山・・・ヌモトル山 (613m)
■ 山 行 日 2013年11月12日(火) 日帰り
■ ル ー ト 東面七沢越八の沢~東尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №13
■ 登 山 形 態 藪漕ぎ&スパイク長靴
■ 地 形 図 1/25000地形図 「貫気別山」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「奴牟取山(ヌモトルヤマ)」
■ コースタイム 登り 1時間15分 下り 1時間 (休憩含む)
<登り>
登山口(七沢越八の沢1号砂防ダム) 13:05---頂上 14:20
<下り>
下山開始 14:40---登山口 15:40
HP「一人歩きの北海道山紀行」函館by sakagさんのGPSログをお借りしました。
11/14 ルートの検証をした結果です。
★ 出発前日・・・
この山の存在を知ったのは、前日の事である。
当初の予定は「リビラ山1291m」の南西尾根上にある「1111m峰で点名、樺司山」だった。
しかし、各地で大雪を伴なう悪天予報であった事と樺司山への登行ルートに不安があって決行への
決意を決め兼ねていた。Web上で色々調べている内に地図上の「ヌモトル山」が目に入り登行記録
がないか更に調べてみる。
はやりヒットしたのは「地図がガイドの山歩き」 saijoさんのHPと「一人歩きの北海道山紀行」 函館
sakagさんのHPだった。さすが道内屈指の藪山愛好家でもあるお二人はすでに登っている山だった。
そこに記されていたコースタイムがどちらも登り1時間30分、下り1時間程度だったので、天気さえ
良くなれば出発が遅くても行けるかも?とプリントアウトする。
★ 出発当日・・・
【11月12日(火)】
昨夜は深夜までテレビを観てしまい今朝の起床は8時だった。
外は予報通り真っ白く雪化粧するも天気は快晴に近く絶好の登山日和になっていた。
樺司山に出発するには時間が遅すぎるし、ルートもまだ不安だったので昨日調べていた「ヌモトル山」
の提案をしてみた。1000m以下の山ではあるが、樺司山のルート偵察も出来るしこれからの出発でも
登れるかも知れないぞ・・・という事で決まるのは早かった。
自宅 10:15出発
遅すぎる出発もドライブ&温泉と考えて出ると気が楽だった。
平取町のコンビニで地形図をコピーして登山口へと向かった。
しかし、国道273号線の二風谷付近で突然車を止められ大渋滞になって行く。
理由も判らず20分以上動く気配無く渋滞の列が更に長くなっていく。暫くして対向車線から救急車が
3台も続けて走って来た。しかし、その後もなんの変化も無く止められたままだった。
きっと大きな事故があったかも知れないと思い列から外れてUターンする。登山口までのルートはもう
一つあるのでそちらから行く事にした。
★ 何かが起こる山?・・・
12:00 過ぎに道道から林道に繋がる道に入る。しかし、何かが違う?
コピーした地形図とカーナビを参考にして「ヌモトル林道」の出合を探すが、地図と走るルートが噛み合
わなかった。あるはずの林道が無かったり、無いはずの林道やカーブが突然出て来たりする。
3回ほど同じ道を行ったり来たりの「とうせんぼ」したがまったく分からなかった。
幸いカーナビの画面には「ヌモトル山」が表示され、目の前にその山を確認出来た。
ルートはともかく出来るだけ近付ける林道を探す。運良く?頂上にまっすぐ突き上げている沢に並行
する作業道を見つけて入る事が出来た。少し入ると砂防ダムが幾つかあり作業道にはゲートがあった。
ゲート手前の広場に車を止めて、地形図で位置確認をして見る。
砂防ダムには「七沢越八の沢1号谷止」と記されている。
地形図から見るとヌモトル山頂上から東に約1キロ前後の場所と読図する。
東面には何本かの尾根と沢が入り組み複雑な地形となっていてはっきりした現在地は特定出来なか
った。まして地形図に無い道路をどのように辿って今の位置に居るのか皆目見当が付かないという
何とも狐に摘ままれた思いだった。
出発 13:05
時間も時間なので登頂は諦めつつ、取り敢えず偵察気分で出発する事にした。
予定よりかなり遅れての出発で最初から「何が起こるか判らない山」になりそうだ。
登山口となった「七沢越八の沢砂防ダム」付近、前方に頂上を望む。
頂上への東尾根上も不安を抱いての偵察が続く・・・
★ 登頂してしまった・・・
確定した現在地を特定出来ないまま取りあえず出発し、砂防ダムを渡って右岸の斜面に取付いた。
頂上の位置だけがはっきり見えていたのと、ほとんどの木々が落葉し見通しが良く足元の笹もミヤコ
ザサ、更に鹿道が導いているかのように案内してくれた。
尾根上には幾つもの廃道化した作業道と交差し、使えそうな道路は利用して高みを目指した。
ほとんど尾根上には鹿道があって急傾斜も登り易くついつい登ってしまう。
ただ、標識テープだけは欠かさず付けないと絶対に迷いそうな地形だった。
登行は14時を目途に偵察登山としていたが14時時点でもう頂上が見えていたので続けることにした。
頂上 14:20
ヌモトル山頂上・・・チーヤンの手前に二等三角点がある。
二等三角点、点名「奴牟取山(ヌモトルヤマ)」
頂上から東側の展望が良い。予定していた「樺司山」を望む、その向こうにリビラ山が隠れて見えない。
思い掛けない登頂に喜ぶエバ夫婦・・・でした。
頂上近くにあった林業関係の標識・・・
東側は断崖的な絶壁だが西側は比較的傾斜が緩い・・・
快適な下りも慎重に・・・テープを見落とし迷う場面もあった
標高500m付近の東尾根上。大きく崩れてガケ状になった沢の上部
砂防ダムに繋がる針葉樹林帯を歩く・・・
今年出来たばかりの「七沢越八の沢支流3号谷止」堤防
登山口 15:40
暗くなる前に何とか無事下山・・・
★ 心霊スポット?・・・
この山に登って下って・・・でも何にも起こらずに無事帰宅したが、参考にさせて頂いた「地図がガイドの
・・」saijoさんと「一人歩きの・・」sakagさんページにはこの山が心霊スポットである事や心霊伝説がある
事を記していた。
それは・・・
「登山者を死に誘う幻の家が現れる・・」と言うお話で
草むらの中に突如としてあるはずの無い家が現れ、そこの座敷では若い二人の女性が酒を飲み交わ
しているとのこと。酒の匂いまで漂ってくるらしい。草むらを掻き分けて近づこうと思っても近付けず、
気が付けば断崖絶壁の上に立って居た。危うく命はとりとめたとしても、今度はもと居た場所へ戻る
事が出来ない。山の中で完全に迷ってしまうらしい。ようやく助かって帰って来た人の話によると、
その不思議な家に向かってカメラのシャッターを切った写真には、家も女性たちも何も写ってなく、
ただ雑草や木々が生い茂っているだけ」という。
もうひとつ・・・
「ヌモトル山の山小屋」という話・・・
日高山脈のヌモトル山のある山小屋に入った10人の内8人までが原因不明の熱を出すらしい。
この小屋は、誰が何のために作ったのか判っていない」という。
さて、伝説はあくまで伝説であるがしかし、この山に登ろうと考えてから登るまでの間でちと不思議と
言えば思い当たる点が浮上する。
①車の渋滞と②古い地形図である。
①車の渋滞は「ヌモトル山に来ては行けない」「来るな!」と按ずる警告だったのか
②古い地形図は「来てもお前たちは登れないはずじゃ」とワザと古い地形図に変えてしまったのでは
ないかと・・・だとするとその心霊は私たちを守るために警告を発した「護り神」だったのか?・・・と。
伝説の山も昔から比べるとかなり開発が進み大きく立派な砂防ダムが出来たり隣接する道路は
舗装道路にもなっている。
突如現れるという家は現れず、酒を飲み交わす女性にも逢う事は出来なかった。
でも断崖絶壁な場所はあったし女性かも知れないエゾリス2匹を見たのでまんざら嘘の話ではない
かもである(笑)
今回登頂はしたものの地図が使えず目視だけの登山だったので、機会があればもう一度来たい気が
する。もしかしたらその時、伝説が現実になっているかも知れない・・・。
昼からの登行でしたが、参考にさせて頂いたsaijoさんとsakagさんにはこのページからでは
ありますがお礼を申し上げたいと思います。いつもありがとうございます。
※11/16 アップ終了です。
■ 山 行 日 2013年11月12日(火) 日帰り
■ ル ー ト 東面七沢越八の沢~東尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №13
■ 登 山 形 態 藪漕ぎ&スパイク長靴
■ 地 形 図 1/25000地形図 「貫気別山」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「奴牟取山(ヌモトルヤマ)」
■ コースタイム 登り 1時間15分 下り 1時間 (休憩含む)
<登り>
登山口(七沢越八の沢1号砂防ダム) 13:05---頂上 14:20
<下り>
下山開始 14:40---登山口 15:40
HP「一人歩きの北海道山紀行」函館by sakagさんのGPSログをお借りしました。
11/14 ルートの検証をした結果です。
★ 出発前日・・・
この山の存在を知ったのは、前日の事である。
当初の予定は「リビラ山1291m」の南西尾根上にある「1111m峰で点名、樺司山」だった。
しかし、各地で大雪を伴なう悪天予報であった事と樺司山への登行ルートに不安があって決行への
決意を決め兼ねていた。Web上で色々調べている内に地図上の「ヌモトル山」が目に入り登行記録
がないか更に調べてみる。
はやりヒットしたのは「地図がガイドの山歩き」 saijoさんのHPと「一人歩きの北海道山紀行」 函館
sakagさんのHPだった。さすが道内屈指の藪山愛好家でもあるお二人はすでに登っている山だった。
そこに記されていたコースタイムがどちらも登り1時間30分、下り1時間程度だったので、天気さえ
良くなれば出発が遅くても行けるかも?とプリントアウトする。
★ 出発当日・・・
【11月12日(火)】
昨夜は深夜までテレビを観てしまい今朝の起床は8時だった。
外は予報通り真っ白く雪化粧するも天気は快晴に近く絶好の登山日和になっていた。
樺司山に出発するには時間が遅すぎるし、ルートもまだ不安だったので昨日調べていた「ヌモトル山」
の提案をしてみた。1000m以下の山ではあるが、樺司山のルート偵察も出来るしこれからの出発でも
登れるかも知れないぞ・・・という事で決まるのは早かった。
自宅 10:15出発
遅すぎる出発もドライブ&温泉と考えて出ると気が楽だった。
平取町のコンビニで地形図をコピーして登山口へと向かった。
しかし、国道273号線の二風谷付近で突然車を止められ大渋滞になって行く。
理由も判らず20分以上動く気配無く渋滞の列が更に長くなっていく。暫くして対向車線から救急車が
3台も続けて走って来た。しかし、その後もなんの変化も無く止められたままだった。
きっと大きな事故があったかも知れないと思い列から外れてUターンする。登山口までのルートはもう
一つあるのでそちらから行く事にした。
★ 何かが起こる山?・・・
12:00 過ぎに道道から林道に繋がる道に入る。しかし、何かが違う?
コピーした地形図とカーナビを参考にして「ヌモトル林道」の出合を探すが、地図と走るルートが噛み合
わなかった。あるはずの林道が無かったり、無いはずの林道やカーブが突然出て来たりする。
3回ほど同じ道を行ったり来たりの「とうせんぼ」したがまったく分からなかった。
幸いカーナビの画面には「ヌモトル山」が表示され、目の前にその山を確認出来た。
ルートはともかく出来るだけ近付ける林道を探す。運良く?頂上にまっすぐ突き上げている沢に並行
する作業道を見つけて入る事が出来た。少し入ると砂防ダムが幾つかあり作業道にはゲートがあった。
ゲート手前の広場に車を止めて、地形図で位置確認をして見る。
砂防ダムには「七沢越八の沢1号谷止」と記されている。
地形図から見るとヌモトル山頂上から東に約1キロ前後の場所と読図する。
東面には何本かの尾根と沢が入り組み複雑な地形となっていてはっきりした現在地は特定出来なか
った。まして地形図に無い道路をどのように辿って今の位置に居るのか皆目見当が付かないという
何とも狐に摘ままれた思いだった。
出発 13:05
時間も時間なので登頂は諦めつつ、取り敢えず偵察気分で出発する事にした。
予定よりかなり遅れての出発で最初から「何が起こるか判らない山」になりそうだ。
登山口となった「七沢越八の沢砂防ダム」付近、前方に頂上を望む。
頂上への東尾根上も不安を抱いての偵察が続く・・・
★ 登頂してしまった・・・
確定した現在地を特定出来ないまま取りあえず出発し、砂防ダムを渡って右岸の斜面に取付いた。
頂上の位置だけがはっきり見えていたのと、ほとんどの木々が落葉し見通しが良く足元の笹もミヤコ
ザサ、更に鹿道が導いているかのように案内してくれた。
尾根上には幾つもの廃道化した作業道と交差し、使えそうな道路は利用して高みを目指した。
ほとんど尾根上には鹿道があって急傾斜も登り易くついつい登ってしまう。
ただ、標識テープだけは欠かさず付けないと絶対に迷いそうな地形だった。
登行は14時を目途に偵察登山としていたが14時時点でもう頂上が見えていたので続けることにした。
頂上 14:20
ヌモトル山頂上・・・チーヤンの手前に二等三角点がある。
二等三角点、点名「奴牟取山(ヌモトルヤマ)」
頂上から東側の展望が良い。予定していた「樺司山」を望む、その向こうにリビラ山が隠れて見えない。
思い掛けない登頂に喜ぶエバ夫婦・・・でした。
頂上近くにあった林業関係の標識・・・
東側は断崖的な絶壁だが西側は比較的傾斜が緩い・・・
快適な下りも慎重に・・・テープを見落とし迷う場面もあった
標高500m付近の東尾根上。大きく崩れてガケ状になった沢の上部
砂防ダムに繋がる針葉樹林帯を歩く・・・
今年出来たばかりの「七沢越八の沢支流3号谷止」堤防
登山口 15:40
暗くなる前に何とか無事下山・・・
★ 心霊スポット?・・・
この山に登って下って・・・でも何にも起こらずに無事帰宅したが、参考にさせて頂いた「地図がガイドの
・・」saijoさんと「一人歩きの・・」sakagさんページにはこの山が心霊スポットである事や心霊伝説がある
事を記していた。
それは・・・
「登山者を死に誘う幻の家が現れる・・」と言うお話で
草むらの中に突如としてあるはずの無い家が現れ、そこの座敷では若い二人の女性が酒を飲み交わ
しているとのこと。酒の匂いまで漂ってくるらしい。草むらを掻き分けて近づこうと思っても近付けず、
気が付けば断崖絶壁の上に立って居た。危うく命はとりとめたとしても、今度はもと居た場所へ戻る
事が出来ない。山の中で完全に迷ってしまうらしい。ようやく助かって帰って来た人の話によると、
その不思議な家に向かってカメラのシャッターを切った写真には、家も女性たちも何も写ってなく、
ただ雑草や木々が生い茂っているだけ」という。
もうひとつ・・・
「ヌモトル山の山小屋」という話・・・
日高山脈のヌモトル山のある山小屋に入った10人の内8人までが原因不明の熱を出すらしい。
この小屋は、誰が何のために作ったのか判っていない」という。
さて、伝説はあくまで伝説であるがしかし、この山に登ろうと考えてから登るまでの間でちと不思議と
言えば思い当たる点が浮上する。
①車の渋滞と②古い地形図である。
①車の渋滞は「ヌモトル山に来ては行けない」「来るな!」と按ずる警告だったのか
②古い地形図は「来てもお前たちは登れないはずじゃ」とワザと古い地形図に変えてしまったのでは
ないかと・・・だとするとその心霊は私たちを守るために警告を発した「護り神」だったのか?・・・と。
伝説の山も昔から比べるとかなり開発が進み大きく立派な砂防ダムが出来たり隣接する道路は
舗装道路にもなっている。
突如現れるという家は現れず、酒を飲み交わす女性にも逢う事は出来なかった。
でも断崖絶壁な場所はあったし女性かも知れないエゾリス2匹を見たのでまんざら嘘の話ではない
かもである(笑)
今回登頂はしたものの地図が使えず目視だけの登山だったので、機会があればもう一度来たい気が
する。もしかしたらその時、伝説が現実になっているかも知れない・・・。
昼からの登行でしたが、参考にさせて頂いたsaijoさんとsakagさんにはこのページからでは
ありますがお礼を申し上げたいと思います。いつもありがとうございます。
※11/16 アップ終了です。
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