7月13日(木)午前
第6回 講座 「市民、地域主導による再生エネルギー普及」
講師:和歌山大学 客員教授 和田 武 さん
場所:クロスパル高槻 401会議室
地球温暖化防止は「待ったなし」の段階にきていることを事例などを挙げて説明いただいた。
大規模な森林火災によるCO2放出とCO2吸収源の減少。
グリーンランドや南極の氷床大規模崩壊。
永久凍土地帯融解によるCO2やメタン放出による温暖化加速等熱く語られました。
世界各国が再生可能エネルギー中心の社会構築に取り組んでおり、
デンマーク・ドイツを例に挙げて、市民・地域主導による普及活動が必要であることを説明された。
日本においては、原発重視の逆風の動きがあり、低い再エネ導入目標である。
日本の温暖化防止、再エネ普及を推進する政策強化を求めるとともに
エネルギーの生産者、供給者、消費者として、そして主権者として
市民・生協・中小企業等、地域主体による自主的取組みを早急に強め、
温暖化、気候危機を防止うる持続可能で平和な社会を実現しようと力説された。
地球温暖化対策の重要性をあらためて認識させられた機会になりました。
7月13日(木)午後
第7回 講座 「脱炭素に向けた企業の取り組み」
講師:大阪ガス株式会社 エナジーソリューション事業部
業務部 地域コミュニケーション室 室長 中村 隆治 さん
場所:クロスパル高槻 301会議室
前半はDaigasグループの概要説明を受けた。
創業1905(明治38)年
グループ従業員数 21,017人
単体従業員数 1,161人
都市ガス供給区域 2府5県
ガス導管総延長 約63,300Km (地球約1.5周)
「日本の動向」
低・脱炭素化の潮流が急激に加速
2015年12月パリ協定 21世紀後半に温室効果ガスの排出ゼロ。
2020年10月 管前首相所信表明 2050年温室効果ガスのゼロ目指すことを宣言。
2021年4月首脳会議サミット 2013年度比 46%削減表明。
2023年3月 IPCC第6次報告 1.5度気温上昇の前倒し予測。
後半は、大阪ガスの取組みについて説明を受けた。
・カーボンニュートラルは世界的な動き。一人当たりの排出量4位の我が国の責任は重大。
・一朝一夕のカーボンニュートラル実現は不可能であり着実トランジションが成功の鍵。
・低炭素化を進めつつ、脱炭素を実現していくプロセス設計が重要。
・カーボンニュートラルエネルギーには3E+Sの視点が重要で水素・アンモニア・メタン等の
適材適所利用を進める必要あり。
・カーボンニュートラルシナリオにおいては、低炭素エネルギーの利用+CCSが優位。
・都市ガスの主成分であるメタンをカーボンニュートラル化できれば、
既存インフラをそのまま活用できるという大きなメリットがある。
・メタンのカーボンニュートラル化(=eメタン)に向けて国を挙げてメタネーション技術
開発を進めている。
企業としての取組みが分かり、次世代熱エネルギー産業としてのe-メタンを期待したい。
次回、講座
令和5年8月10日(木)10:00~15:00
午前:市内の環境保全活動団体の紹介①
講師:高槻市内の環境保全活動団体
午後:受講生間の交流
講師:運営スタッフ
以上