グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「徒然草」の絵画化を楽しむ

2014年06月20日 | 日記

サントリー美術館で開催されている「徒然草」ー美術で楽しむ古典文学ーを参観した。

「徒然草」は我が国を代表する随筆文学の大傑作なのだが執筆後しばらく(少なくとも100年以上)はあまり日の目を見なかったようだ。

ところが江戸時代に大ブームとなり多くの写本が発行されるようになった。

と同時にその中身が多くの画家によって絵画化されていたのである。

そしてそれが今回の企画になったのだが出品されている展示物が実に興味深い。

ベストセラー文学が映像化されたものなので面白いのは当然だがこれなどは「徒然草そのものがいかに多くの読者に愛されたか」を如実に物語っている。

吉田兼好自身は恐らくこれほど脚光を浴びるとは思っていなかったはずだから天国で苦笑しているかもしれない。

それとも印税が入らなかったことを悔やんでいる??・・・清廉な彼のことだからそんなことはないだろう(笑)。

 

 


カジノ法案の審議入りに思う

2014年06月19日 | 日記

通称カジノ法案(正式名称は「統合型リゾート・・・・何とか?」)が自民党の肝いりで審議入りした。

先般の集団自衛権の行使容認問題に引き続きここでも連立政権パートナーでもある公明党との紆余曲折が予想される。

カジノ解禁は客観的に見て貧富格差の拡大に働くのではないかと思う。

500万人と言われるギャンブル依存症患者の増加も心配だ。

もし外国からの観光客誘致が狙いであれば利用者を外国人だけに制限する手はあるだろう。

その昔韓国ウォーカーヒルのカジノを訪れたことがあるがたしか自国人は入場不可だった。

ただ「自国人を制限するのでは一体何のためのカジノ解禁なのか分からない」という声もある。

もしカジノを一般大衆まで自由化するとなればパチンコのあの複雑な換金ルールは何のためにあったのか。

一から考え直した方がいい。

公明党にとっては存在感を発揮できる好機ともいえよう。

けん制役は本来野党のハズなんだが・・・・。

 

 

 


ブラジルW杯大会での大活躍に思う

2014年06月18日 | 日記

ブラジルW杯の初戦で日本チームは惜しくも逆転負けを喫してしまった。

戦前「アフリカ国チームは概して前半(の45分)は強いが後半は息切れする傾向にある。ゆえに前半を無失点で凌げば勝機は十分ある。」と評されていた。

そして前半がその通りになったので日本チームの中に多少弛みが生まれたのではなかったか。

気のせいか後半はあまり動きがよくなかったように思う。

ただ済んでしまったことを悔やんでも仕方がない。

先のことは考えずに目の前の一戦に持てる力の全てをぶつけてほしいと思う。

それにしても今回の大会では選手諸君よりサポーター連が大活躍だ。

試合終了後のスタンドでのゴミ回収作業が各国メディアから高い評価を得ているのだ。

東日本大震災時のボランティア活動以来日本人の共助精神や公共心が世界各国から称賛を受けるようになった。

さらに広範に伝播していくことを期待したい。


冷戦時代はどこへ行った?

2014年06月17日 | 日記

最近の世界情勢を見ているとあの冷戦時代はどこへ行ったのかという気がしてならない。

中国は南シナ海の周辺各国と一触即発状況を続けているが懸念は膨らむばかりだ。

ああでもしなければとても国内を統治できないのだろうか。

いくら「世界の警察」を標榜する米国の国力が低下したとはいえそれに乗じるとしたらあまりに情けない。

他方でイスラム国家の中の内戦も激化している。

同じモスリム内でもかくも対立が根深いものなのかと思う。

パキスタンにしてもイラク、シリア、イランにしても、はたまたケニアでも・・・・。

今となってはあの米ソが演じた冷戦時代が懐かしい。

とにかく睨みあうことはあっても血を流すことはなかったのだから。

ダーウィンが主張した進化論も残念ながら人類には当てはまらないようだ。

嗚呼、・・・・。


日経MJの上期ヒット商品番付に思う

2014年06月16日 | 日記

日経MJの14年上期ヒット商品番付が先日発表になった。

今上期は17年ぶりの消費増税があったため例年とちょっと様子が変わっていた。

増税施行時にはエンタメ系がヒットするというが今回は「アナと雪の女王」(西・横綱)「妖怪ウォッチ」(西・関脇)が番付の上位に食い込みそれを裏付けた。

ただ東西大関にランクされた「価値組消費」「駆込み消費」は消費行動の傾向であって特定の商品やサービスではない。

それほど消費増税のインパクトが大きかったということだ。

たまたま本日のニュースが家電やカメラ業界で消費増税の反動減をカバーするため新製品を計画より前倒しで発表する動きがあることを報じていた。

今期に限っていえばどうやら半期単位ではなく1年通期で見た方がよさそうである。

それにしてもいつの世も「ディズニー」は強いねぇ・・・・(感服)。

 


ブラジルは「遠くて近い国」?

2014年06月15日 | 日記

サッカーW杯のブラジル大会が始まった。

ブラジルといえば古くは多くの日本人が職を求めて移民入植した国であり現地での日系人社会は百数十万人と世界最大である。

近年は逆に我が国が受け皿となって多くの日系ブラジル人を受入れ現在二十数万人以上が日本国内に在留する。

一方地理的に見れば日本の丁度裏側に位置し世界中で最も遠い国の一つと言ってもいいだろう。

ということでブラジルといえば「遠くて近い国」というのが一般的なイメージだと思っていたが実体はそうでもなさそうだ。

ごく最近ブラジルから半年ぶりに帰国した企業戦士の話を聞く機会があった。

彼の話によれば日本人にとって必ずしも居心地のいい国ではないという。

先ず言語だが、「公用語はポルトガル語」はいいとして英語がほとんど通用しないという、たとえホテルのルームナンバーでさえ・・・・。

無論日本語などは日系人社会を離れたらまるで相手にされない。

食事は肉料理ばかり、コメはあるが味わうに値しないという。

治安状況も日本とは真逆の世界最悪クラスだ。

結局ブラジルは「遠くて近いようでやっぱり遠い国」という結論になった。

日本からのW杯応援サポーターにアクシデントがないことを祈りたい。

 

 


難航する集団的自衛権協議に思う(その2)

2014年06月14日 | 日記

公明党が大きな決断を迫られている。

安倍政権が推進する自衛隊の集団的自衛権行使容認問題のリミットを控え条件付きで賛同し連立政権パートナーの地位にとどまるか、それとも思い切って下野し「平和の党」としての主義主張を貫き通すのか、実に悩ましい局面かもしれない。

後ろを振り向いても創価学会のドンは指導力を発揮できる状況にはないので迷いに輪をかける。

ただ言えることは連立政権離脱は元に戻すことはあっても「平和の党」の看板は一度下ろせば二度と掲げられなくなる。

政治家あるいは政党の矜持はこんなところにも表れるのではないかと思うのである。


「2040年全国の半数の自治体で消滅危機」に思う(その3)

2014年06月13日 | 日記

日本創生会議・人口減少問題検討分科会が発したいわゆる増田レポートがその後波紋を広げている。

千葉県も関連市町村を交え対応に本腰を入れ始めたようだ。

千葉県といえば首都圏のベッドタウンであるゆえ一見過疎とは無縁のように思われるが何と県下の市町村のうち20以上は「消滅可能性あり」なのだ。

首都圏は東京都をはじめ概して出生率が低い。

いくら人口動態調査では流入が続いているとはいえこれではとても安閑としておられないだろう。

その出生率だが世帯当たりの居住面積(近い将来の見通しを含め)とある種の相関があるのではないかというのが筆者の仮説だ。

一定以上の居住面積を持てる確信がなければ2人目、3人目の子供を持とうという意欲に影響を与えるのではないかと考えている。

この点からみて千葉県の状況はどうだろう? 無論市町村毎に状況は大きく変わるだろうが・・・・。

いずれにせよ全国の市町村が人口維持あるいは増加に向けて高い関心と適切な施策を講じることは望ましいことだ。

我が国全体の出生率が一日も早く沖縄県並み(1.91)になることを願うものである。

 

 

 

 


株主総会の開催日分散傾向に思う

2014年06月12日 | 日記

今年も株主総会開催シーズンが近づいてきた。

何と言っても株主総会は多くの会社にとって一大イベントのはずである。

その株主総会の開催日分散化傾向が進んでおり今年は集中日開催が初めて40%を切るとのことだ。

1995年には集中日開催が96%であったということだから随分変わった。

ちなみに筆者は5社の株式を保有しているが開催日は見事に分散しており重複日はない。

今年の集中日は6月27日で集中度は39%ということだがさらに分散化が進むことを期待したい。

ともう一つ、単に開催日をずらすだけでなく経営陣は時間をとって株主と十分コミュニケーションを図ることだ。

もっとももこれには株主側の節度ある姿勢も不可欠だろう。

いたずらに総会を長引かせることも逆にそそくさと終了を急がせることも厳に慎むべきだ。

嫌がらせ的発言もそうだし社員株主の意図的な動員もそうだ。


難航する集団的自衛権協議に思う

2014年06月10日 | 日記

自公両党で協議している集団的自衛権の行使容認問題が難航している。

たしか3,4回協議を繰り返しているのだが一向溝が埋まらない。

公明党は「平和」を党是とするくらいだろうから容易に妥協はできない。

首相は副代表をゴルフに誘ったり国交相と会食したりで懐柔に必死な様子(官官接待ならぬ政政接待か(笑))だが党の代表まではアプローチできていない。

一方で「今会期中に閣議決定を」というからこれは難しい。

13日までに閣議決定文案を示さなければもう間に合わないと言うことだ。

さて安倍内閣はどう乗り切るのだろうか。

国交相を罷免し連立政権を解消することがあるのだろうか。

この際あまりの強行は慎むべきだろう。

自民党がいつまでも高支持率を続けられる保証はないのだ。

えっ、だからこそ急ぐ?

それはそれで問題だろう。