絵葉書ロマン譚 絵葉書資料館ブログ

絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

華麗な絵葉書3~お姫様のファッションアイテム~

2008-06-06 16:15:37 | 外国絵葉書
上野の東京美術館にて30万人以上を動員したルーブル美術館展、
神戸でも人気があるようなので、どのくらい来館者が来られるのか楽しみです。


展覧会でも、王族たちの愛用品のほかにアクセサリーも多数出展されています。
贅沢品の極みであるそれらの装飾品は
とても庶民では思いつかないような、ゴージャスなものばかりです。




 

Silhouette Lady Getting
Dressed with Maid Steen




素敵なドレスをさらに魅力的にするのに、
アクセサリーはとても大切でした。

例えばルイ14世の時代から、
扇子は貴婦人のおしゃれに必要不可欠でした。


 しかしその隆盛を極めたのは、 ルイ15世の時代と言われてます。


もともと東洋から輸入されてきた扇をヒントに、
骨組みに見事な彫刻をほどこし、
扇面にはそれこそと匠の技とも言える緻密な絵を描きました。


また、マリー・アントワネットが活躍していた頃は、
イギリス風庭園の散歩がブームになったことにより、
日傘やステッキが外出用のおしゃれアイテムとなりました。



 
Eviter ce signe a cause des frais


ちなみに扇は社交界の持ち物として、
後の時代まで受け継がれております。
20世紀初頭に発行されたこちらの絵葉書では、
扇の持ち方の違いによる、
御婦人からのメッセージを解説しております。

(上 "愛してます” "また明日” "お手紙を下さいませ”)
(下 "お断りします” "私は一人です” "おしまいだわ” "よろしいですわ”)
*全て左から訳してます


こんな細やかな仕草で駆け引きをする姿は
何とも優雅で、エスプリの香りがしますね。




次回もお姫様特集です!
お楽しみに!



次回は6月13日の予定です