絵葉書ロマン譚 絵葉書資料館ブログ

絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

開運 縁起物絵葉書 ~明治・大正時代の縁起担ぎ~

2009-01-23 13:00:56 | 季節物・冬
2009年も始まりましたが、
年明け早々厳しさを伝えるニュースが多いですね。

そんな世の中ですが、参拝客が増えた神社もあるとか。
何でも不景気の時こそ神頼みされる方が多いそうですね。



そこで今回は、縁起の良い絵葉書を紹介致します。
ご利益満点の絵葉書で、
不景気の波を乗り切りましょう!




 縁起物とは民間信仰から
 発展した文化で、
 商売繁盛や家内安全といった
 願いを込めたお祭りや
 飾りが世界各地にあります。
 日本でも古くからさまざまな
 縁起物が数多く存在します。
 めでたいもので
 互いの幸せを願う
 意味も込められたのでしょう。
 絵葉書でも縁起物が
 登場しました。
 だるまや七福神、
 宝船といったモチーフは、
 特に何度も描かれ、
 賑やかに絵葉書を彩りました。


    七尾銭吉 達磨宝船




そんな中で明治末期にアメリカから輸入され、
絵葉書とほぼ同時期に流行した縁起物があります。






 尖った頭に細い目、大きな足。
 通天閣の守護神として、
 お馴染みのビリケンさん。
 何でもアメリカのとある
 彫刻家の枕元に立ち、
 自分の像を作って
 足の裏を撫でたら、
 願い事が叶うとお告げした
 のが始まりだそうです。
 彫刻が発表されると
 たちまち話題になり、
 たくさんのビリケングッズ
 が発売されました。
 一世ブームを起こした
 ビリケンは日本にも
 輸入されました。

    勝利の秘訣は笑顔
        (Billican)







 特に大阪では、
 外国の福の神で
 あることから
 商標に使う会社が
 出現するほど
 人気を得ました。
 そして大阪の
 シンボルとして、
 通天閣に安置されました。
 通天閣が焼けた際に
 一緒に焼失したあと、
 通天閣再建後も
 忘れられておりました。
 しかし昭和54年に再現され、
 みごと復活したのです。


   ビリケンからのアドバイス



大変な時代ですが、
ビリケンさんのように復活できるよう頑張りたいですね!




さて次回はかわいくて素敵な絵葉書を紹介いたします。
お楽しみに!




次回は2月9日の予定です