御苑内植物館内部
昌徳宮大温室
日本庭園とは、八百万の神の宿る神聖な
山岳や泉を模して造られた、儀式の空間だったそうです。
時代の変遷と共に、宗教的価値観から離れ
、交流を深める場として癒しや遊び心が加えられました。
建築の変化とともに伝統を守りつつ、
高めた技術力を発揮し、原風景とモダンが融合した新しい庭が創造されました。
その中でも温室は最新鋭の贅沢な
室内庭園として、富裕層に好まれました。
1851年に開催されたロンドン博覧会の目玉だった、
巨大な温室型展示場「クリスタルパレス」は、
複雑な鉄骨の骨組みとガラス板の大量生産が
可能になったことにより実現できました。
この技術は、園芸の飛躍的な
発展に大きく貢献しました。
新しい植物の開発や貴重な植物の研究や保存。
さらに観賞用、遊興の場所と多種多様な
利用方法を生みだしたのです。
室内で植物を鑑賞する習慣のあった日本でも、
賓客を招く社交場として設けられたそうです。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は12月の予定です