1492年コロンブス使用の時計
日本が西洋文化を積極的に取り入れたのは、
生活水準の高さを国内外にしめす目的がありました。
そのため舶来品の日用品や贅沢品などが次々と紹介され、
物珍しく高価な西洋時計は富裕層に熱狂的にもてはやされ、
紳士淑女は懐中時計を持ち、置時計は応接間のシンボルになりました。
供給が追いつかず、仕入れた商品を店へ運ぶ間に
売り切れてしまったこともあったそうです。
それだけ人気のあった時計ですが、西洋式の機械時計について
国内の技術はまだ追いついておらず、輸入販売が中心でした。
今では世界有数の時計メーカーとして名を馳せているセイコーも、
輸入販売から始めたそうです。
東京や大阪を中心に輸入時計商が開業し、
販売ノウハウや修理技術が向上しました。
経験を積んだことにより、日本でも本格的な時計製造工場ができました。
そこから日本の時計産業は急速に発展するのです。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は5月の予定です