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絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

日本の近代化と植物4~ボタニカルアート~

2018-12-29 07:34:25 | 記事

シクラメン
公徳





温室ができたことにより、自然と異なる環境下にて栽培方法を整えることができましたが、
それ以前の植物採取は主に押し花による保存やスケッチが主流でした。
ボタニカルアートとは、直訳すれば植物学の芸術。



古代から薬草を始め、様々な植物の情報や
資料を図にして残す方法は、世界各地で見られました。



正確な記録を残すために精密かつ詳細な描写が求められ、
特に植物画は大航海時代だった15世紀から16世紀に発展。
世界各地で新種の植物を発見しても、当時の技術では保存や輸送が限られていたことから、
標本するか細密画にして情報を持ち帰りました。



こうして集められた資料は、
あざやかな色彩を施して図鑑や図譜にして発行。
大変高価なリトグラフの本は貴族や裕福な商人に好まれました。
ボタニカルアートと日本の関係は、1
823年のシーボルトの来訪からといわれております。
シーボルトは日本の固有種を沢山記録し、「日本植物誌」を作りました。
日本には自然の美を愛し観察眼を鍛え、
独自の描写で表現した名画や名品が数多くありました。




そして西洋の技術を取り入れる中、
遠近法や陰影法を用いたボタニカルアートも
描かれるようになったのです。
このような近代植物画の技法は、
日本の美術界に新たな境地を開拓しました。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は1月の予定です


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