時間という考え方は、人の労働を生活の基準になっただけでなく、
宗教的儀式の指針ともなりました。
時間を目に見える形で表すものとして、日時計や水時計が作られ、
人が集まる街の中心施設などが、鐘を鳴らす役割を担いました。
太陽の傾きや水の流れなどを利用した時計は天候など環境に左右されやすく、
誰かが読み取り報せる必要があったのです。
しかしゼンマイが発明されてから、その様相は一変します。
自動で時を刻み音で報せる機械式時計を作り出され、
鐘を動かす大掛かりな装置から小型化が進み、
現在の私たちが知る様々な時計が制作されました。
日本では遣唐使が持ち帰った漏刻(ろうこく)と呼ばれる水時計から、
本格的な使用が始まったと言われております。
太陰暦に基づいた日本独自のゼンマイ式和戸時計が発展しましたが、
明治時代に入りグレゴリオ暦に基づく一時間単位で時刻を合わせた
機械式時計の輸入、国産の生産・販売されたのです。
この度、姉妹館として時代を彩る
デザイン時計を楽しむ博物館をテーマにした、
「神戸時計デザイン博物館」を4月11日に開館いたします。
デザインに拘った世界の時計をご高覧ください。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は4月の予定です