11月10日(水)はとても温かい外出日和でした。三里塚のワンパック有機野菜の宅急便を受け取ってから六本木の国立新美術館で開催されている日展を目指したのはすでに12時を過ぎていました。コロナ禍でじっとしていた毎日だったので、本当に久々の遠出になりました。
日展は1907年から114回を数える伝統ある展覧会です。世界的に見てもこれほど出展者多数の美術展はないようです。歴史がありながら第8回日展となっているのはなぜなのか、私は知識を持ち合わせていません。
今回足を運んだのは出展者の宮城千春さんから招待状をいただいたからです。宮城千春さんはリーメンシュナイダーのマリア祭壇(妻・福田緑の写真が元になっています)を背景にした女性を描いています。白日展という展覧会に春にも同様のモチーフで出品されていたことはこのブログ〔355〕でもご紹介しました。今回は入選されたということでしたので、前回とどのような違いがあるのか興味津々で会場に向かったのでした。
さすがに日展です。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門に分かれていて、会場は1~3階に設定されていました。膨大な作品数ですがけして退屈はしませんでした。デジカメでお気に入りの作品を写し、家に帰ってからパソコンで再生するのが楽しみなのです。でもあまりの作品数で、気がついたら書部門の3階に行くのを忘れていました。
宮城千春さんの作品は前回と同じモデルさんのようですが、彼女の凜としたものを想う佇まいに惹かれるものがありました。おそらく開かれた写真集の彫刻写真と背景の彫刻は同一なのでしょう。彼女はリーメンシュナイダーや作品にどんな想いを抱いているのでしょうか。前回の作品もさることながら、今回のほうがより素敵に私には映りました。
写真掲載の許可いただきました。
次に向かったのは東京都美術館、六本木から日比谷線で上野まで乗り換えなしの30分でした。普段乗り慣れない駅の地下道を通って上野まで向かいました。妻の要望で上野公園の落ち葉を踏んで都美術館まで辿り着きました。
ちなみにこの日は万歩計で1万5千歩を記録したと妻に聞きました。外国の街を1日歩いて約1万歩ということが多いので、この日はかなり頑張ったことになります。どおりで左の足の付け根が痛くなるはずです。だましだましの歩行がその後続きました。
都美術館で開催されていたのは第47回現代童画展です。緑と一緒に英語を学んだ仲間だという高橋素子さんは現代童画会の会員で今回の出品者でした。彼女から招待券をいただいたのでした。総展示数が425点、こちらもかなり見応えのある展覧会でした。童画展ということで、瞬時に物語の時空に紛れ込んだような錯覚が生じました。作品それぞれにドラマがあり、日常ではあまり味わえないような異空間を彷徨う感覚でした。
緑は高橋さんの作品が大好きで、以前にも展覧会にお邪魔していたようでした。今回の作品「聖夜」はいつもより大ぶりだと緑は言っていました。私も何度か彼女の作品を絵はがきで拝見した記憶があります。メルヘンを感じさせるお伽噺の世界が現出しているかのようでした。
作品掲載許可済みです。
夕飯をとってから池袋のブックオフ、ジュンク堂、三省堂と回り、家に着いたのは九時頃になっていました。
日展は1907年から114回を数える伝統ある展覧会です。世界的に見てもこれほど出展者多数の美術展はないようです。歴史がありながら第8回日展となっているのはなぜなのか、私は知識を持ち合わせていません。
今回足を運んだのは出展者の宮城千春さんから招待状をいただいたからです。宮城千春さんはリーメンシュナイダーのマリア祭壇(妻・福田緑の写真が元になっています)を背景にした女性を描いています。白日展という展覧会に春にも同様のモチーフで出品されていたことはこのブログ〔355〕でもご紹介しました。今回は入選されたということでしたので、前回とどのような違いがあるのか興味津々で会場に向かったのでした。
さすがに日展です。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門に分かれていて、会場は1~3階に設定されていました。膨大な作品数ですがけして退屈はしませんでした。デジカメでお気に入りの作品を写し、家に帰ってからパソコンで再生するのが楽しみなのです。でもあまりの作品数で、気がついたら書部門の3階に行くのを忘れていました。
宮城千春さんの作品は前回と同じモデルさんのようですが、彼女の凜としたものを想う佇まいに惹かれるものがありました。おそらく開かれた写真集の彫刻写真と背景の彫刻は同一なのでしょう。彼女はリーメンシュナイダーや作品にどんな想いを抱いているのでしょうか。前回の作品もさることながら、今回のほうがより素敵に私には映りました。
写真掲載の許可いただきました。
次に向かったのは東京都美術館、六本木から日比谷線で上野まで乗り換えなしの30分でした。普段乗り慣れない駅の地下道を通って上野まで向かいました。妻の要望で上野公園の落ち葉を踏んで都美術館まで辿り着きました。
ちなみにこの日は万歩計で1万5千歩を記録したと妻に聞きました。外国の街を1日歩いて約1万歩ということが多いので、この日はかなり頑張ったことになります。どおりで左の足の付け根が痛くなるはずです。だましだましの歩行がその後続きました。
都美術館で開催されていたのは第47回現代童画展です。緑と一緒に英語を学んだ仲間だという高橋素子さんは現代童画会の会員で今回の出品者でした。彼女から招待券をいただいたのでした。総展示数が425点、こちらもかなり見応えのある展覧会でした。童画展ということで、瞬時に物語の時空に紛れ込んだような錯覚が生じました。作品それぞれにドラマがあり、日常ではあまり味わえないような異空間を彷徨う感覚でした。
緑は高橋さんの作品が大好きで、以前にも展覧会にお邪魔していたようでした。今回の作品「聖夜」はいつもより大ぶりだと緑は言っていました。私も何度か彼女の作品を絵はがきで拝見した記憶があります。メルヘンを感じさせるお伽噺の世界が現出しているかのようでした。
作品掲載許可済みです。
夕飯をとってから池袋のブックオフ、ジュンク堂、三省堂と回り、家に着いたのは九時頃になっていました。