後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔96〕一般紙はあまり伝えませんね。「怒りと悲しみの沖縄県民大会に呼応する『命と平和のための6・19大行動』」

2016年06月20日 | 市民運動
  2016年6月19日(日)、私にとって、もう何回目の国会包囲行動になるのでしょうか。
  今回の国会包囲行動は、元米兵による女子殺害に端を発した、沖縄県民に呼応する大集会です。スローガンとしては次の通りでした。

●米軍基地は大幅整理・縮小
●辺野古新基地断念
●地位協定は抜本改定
●戦争法はいますぐ廃止
●海兵隊は全面撤去
●安倍内閣は退陣
●参院選で野党は勝利

□怒りと悲しみの沖縄県民大会に呼応する『命と平和のための6・19大行動』
時間:14:00~15:30
場所:国会正門前+並木通り・南庭前・北庭前(歩道)
共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会と「止めよう辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会

  集会開始午後2時の1時間前に、地下鉄有楽町線、桜田門駅に着きました。かなり早いということもあってか、人はまばら、珍しくトイレもすきすきでした。
  清瀬・くらしと平和の会、清瀬・憲法九条を守る会から3人で参加ですが、他のグループでの参加の人もいたり、現地で清瀬の知人も見かけました。
  せっかくのチャンスなので、国会右側のメインステージが見渡せる、土手の植え込みの隙間を見つけて陣取りました。立ち上がれば何とか発言者の顔が見えるという絶好の位置でした。

13:45 プレコンサート(宮城善光)
14:00 開会
・オール沖縄会議代表
・国会議員:民進、共産、社民、生活から各5分
・市民団体から 落合恵子さん、清水雅彦さんなど。

  集会が始まってさすがに人がいっぱいになってきました。一時間半立ちっぱなし、私もしっかり体力が付いているようです。週2回のバドミントンの練習の成果でしょうか。
  落合恵子さんの熱いメッセージに心動かされました。それまでのスピーカーはマスコミを意識したのでしょうか、国会に向かっての演説でしたが、落合さんは、柵の向こうの公園にもいる大多数の参加者への訴えでした。話す対象をしっかり意識した「語り」でした。
  今回の集会で最も心動かされたのは、同時開催していた沖縄県民大会での翁長沖縄県知事のメッセージの中継でした。こちらの国会包囲は1万人に対して、なんと6万5千人の参加だったということです。自公の不参加にもかかわらずです。
  この時の様子を琉球新報は次のように伝えています。

●「全基地撤去を」 被害者の父親が沖縄県民大会にメッセージ(琉球新報)2016年6月20日

「米軍属女性暴行殺人 在沖米軍 米軍の犯罪・事件・事故 県民大会」

 米軍属による女性暴行殺人事件に抗議する沖縄県民大会の開催に際し、被害者の父親が「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』『辺野古新基地建設に反対』―」などと訴えるメッセージを大会主催者に寄せた。
 19日は被害女性が亡くなってから四十九日を迎える日。多くの県民が追悼のために集まることから父親から弁護士を通してメッセージが寄せられたという。父親の意向で式次第には明記されなかったが、1分間の黙とうを終えたあと、高里代表が読み上げた。
 「なぜ娘なのか。なぜ殺されなければならなかったのか―」。
 不条理な事件に巻き込まれ、娘を失ったやり場のない怒りや悲しみが会場全体に静かに染み渡った。
 大会で読み上げた高里鈴代共同代表は閉会後、記者団に対し「県民として、名護市民としてしっかりと明記されていたことに感動した」と語った。
 高里代表は「お父さんの悲しみはうかがい知れないほどのものだ。悲惨な事件を二度と起こさせないためにもしっかりと胸に刻みたい」と述べた。

 ◇父親のメッセージは以下。
 ご来場の皆さまへ。
 米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。
 なぜ娘なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。今まで被害に遭った遺族の思いも同じだと思います。
 被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。
 それでも、遺族は、安らかに成仏してくれることだけを願っているのです。
 次の被害者を出さないためにも「全基地撤去」「辺野古新基地建設に反対」。県民が一つになれば、可能だと思っています。
 県民、名護市民として強く願っています。
 ご来場の皆さまには、心より感謝申し上げます。
                  平成28年6月19日
                       娘の父より

  「出ていけ海兵隊!」「許さん!女性殺害」シュプレヒコールが国会と沖縄、全国40数カ所で響き渡りました。

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