後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔498〕あの名取弘文さんから『結・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーからシュトース』の感想が届きました。

2022年07月31日 | メール・便り・ミニコミ
 7月22日に出版した『結・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーからシュトース』(福田緑、福田三津夫、丸善プラネット)の読書感想がメールや郵便で続々届いています。その中で、友人の山﨑隆夫君の感想はブログでも紹介しました。

 2,3日前に名取弘文さんからも丁寧な手紙が届きました。名取さんをご存じない方はブログの〔460〕「名取弘文さん編の『ナトセンおすすめ おもしろ学校映画館』(子どもの未来社)が出版されましたよ!」を読んでみてください。

◆福田緑様、福田三津夫様

 7月もすぎて行きます。ウクライナ、コロナとうっとおしいことです。「電力不足」という情報を流し原発再稼働をもくろむ動きも嫌です。
さて、この度は『結・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーからシュトース』をご恵贈いただきましてありがとうございます。2冊目が「続」3冊目が「新」4冊目が「完」5冊目が「結」なるほど、ひねってますね。
 昔、団伊久磨が『パイプの煙』というエッセイ集を出したときは2冊目が「続」3冊目は「続々」でした。

 それにしてもリーメンシュナイダーを20数年も追ったという気力、探究心に圧倒されます。貴誌「啓」で、何回か文章は読んでましたが、こうやってまとめられた本で読むと、重さがずんと伝わって来ます。
  「ティルマン・リーメンシュナイダー:静謐で深い精神性を感じさせる彫刻」(緑、117~125頁)でお二人のリーメンシュナイダーへの熱い思いがよくわかります。
  彫刻と建物の写真もきれいで、量感が伝わってきます。お二人の文章が学術的文体なのも納得できました。

 緑さん、ドイツ語留学生の宿舎のタバコのこと、笑ってしまいました。嫌煙権裁判のことを話してあげればよかったのに。
 それにしても豪華な写真集を5冊も、しかも自費出版とは。費用も大事だったでしょう。

 リーメンシュナイダーが農民戦争に加担して、囚人となり、拷問にかけられたこと。今のロシアで、戦争に反対して、捕らえられている人たちのことを連想しました。また、日本の近代史の中で迫害された人たちのこと、朝鮮、中国、台湾の人たちのことも思いました。

 6冊目も出そうな感じですが、とにかくお体大切に。
 ありがとうございました。
                                 2022年7月24日
                                          名取弘文


 写真集が全5巻になるとは想像もしていませんでした。1冊ずつ追加する中で、書名もその都度考えました。4冊目の「完」で打ち止めのつもりでしたが、まだまだ紹介したい良い彫刻や絵画写真は残っているし、彫刻家列伝や訪問先の情報・資料についても触れておきたいということで5冊目になったのでした。
 6冊目はないと緑は言っています。

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