
【記録保存】多分ハーブ系の植物みたいだが よくわからないので 植物名はWeb調べ
を根拠に文章化して記録した。
満洲国に関する歴史書を読んでいて思いついたことである。亡き父は先の大戦で北方
で捕虜となり転々として厳冬期の収容所を二回生き越し帰国(昭和22年11月)。嫌な話
は思い出したくないのか一斉云わずに昭和の末此の世を去った。よく(物語り風に)話
していたことは 一帯の風景や気候 植物や人のいい地元民のことであったが その中
でロシア草という名称がよく出てきた。
帰国後 後年(昭和35年頃?)になって 近所に越してきた老人が戦争中ハルビン近
辺の小学校で先生をしていて 帰国時その草の種を持ち帰っていることを知り 訳を言
って分けて貰ったらしい。
その後平成の時代になってから まだ実家の隅にあった草の中から種(タネ)で採取し
あまり関心もないまま 思い出の一記念にと机の引き出しに保存していた。
草はかなり独特の強い香りがするものなので おそらくこの草だろうと開花後に刈り
取って乾燥していたのであった。親父は 当時自分できゅうり漬けを作って懐かしそう
に食べていたが あまりに匂いがキツイので 家族は誰も見向きもしなかった。
(当時のメモの書き写しにYkpon(ロシア語?)とあった。いまさらながら耳を貸さず
に悪いことをしたなと思っている。お盆には謝らねば・・ならぬ。)
ネットの見た目調べで 確信はないが 多分「ウクローブ」という北欧などで料理に
使うハーブの一種か?と推測。思い出しついでに その再生保存していた種(タネ)を蒔
いてみたら・・・芽が出てヒョロヒョロと地上に伸び上がってきた。
理解しがたい怖ろし気なタイムマシーンのスイッチを間違って入れたようで お化け
が出てきそうな変な気分になっているのである。いろんなことが起こるものである。
「香水の香のそこはかとなき嘆き:久保田万太郎」