ひとさまの善行にケチをつけるのでありません。お気持ちがよ~く伝わってくるのです。この場所は颪(オロシ)の吹き曝しで しかも雪降り積もれば1m位にはなる処。まだ小さい若木をなんとか守ってやりたい その一心だけ。
路傍の小さな植栽を荒縄で厳重にぐるぐる巻きにし 厳しい冬越しの態勢を整えた模様です。息ができないくらい…ではないとは思いますのでご安心を。なにしろ寒波と積雪がハンパじゃ~~ないんです。
「雪囲ふ 終(ツイ)の住処(スミカ)の戸洩る灯よ:村上しゅら」
またまた山の写真かい~?いいえ!テーマは冬の空ナンデス。だいたい日常が半径1キロ内をウロウロしていますので テーマを替えても 対象はいつもの〝風景〟となるわけです。
敵は 自然の空間の広がりに漂う雲たちと見つめる御山。だったのですが…あまりに課題が大きすぎて 手あまし でした。
また(手がでないのに…)「いいカメラが欲しいな」のまずい思考回路に入りそうなので…この辺で折り合いをつけることとします。
熱い気持ちに反し~寂寥なコンチェルトになりましたが~悪しからず。しかも…本日は朝から雨なのです。。
「冬かげは 流るる雲の けはひにも:富安風生」
「揺るぐとも よもや抜けじの 要石 鹿嶋の神の あらん限りは」 の要石は 地震をおこす地底の大鯰(か龍)を押さえつける石のこと。
鹿嶋の神は常陸の国の鹿島神宮(現・茨城県鹿嶋市)の武甕槌大神をさす・・・と ものの本にありました。
だからこの歌は 地震封じのまじない・・ということらしい。
写真は盛岡の天満宮(1679延宝7年~)におわします かなめ石です。
おまじないは兎も角 あまり理屈理由で決め付けることこともなく 謙虚な姿勢で祈り あの人この人 あのこと このことなど 諸々の身辺を日々安全確認をするための「よすが」(手掛かり)として 昔の人は残してくれた…とも現代解釈ができます。解釈は人それぞれですが・・・それも全部飲み込んでくれます きっと。
(最近の列島の動きから も少し大きな石にしたら…とも 思ってしまいますけれど…。)
本日まったくの快晴で 雪を頂いた御山が全景眺望できました。たまたま休日で今時期としては絶好の機会でした。山頂には 鷲が羽を広げ狙いの獲物に向かう?ように…見える(ひいき目はご容赦) 鷲(わし)の姿が浮かんでいます。このマーク 通常は春の訪れのシグナルなのですが 今回は厳冬到来の合図か?…。
それにしても よく晴れてくれました。空気が爽快です。
(写真はこれ以上は無理…ステップアップの意欲も含めて…です。)
「冬晴をすひたきかなや精一杯:川端茅舎」