街角風景～いつも寄り道

　紫色の花は　今時期あちこちで見かけるムスカリだろうと思います。形状・色はヒヤシンスのミニ版のようで　いつもそれを連想してしまう。その色を　いっそう引き立てているのが下地をつくる黄色の名前のわからない花。
　双方競い合いながら　お互いに引き立てあおう…というところか。芝桜状に植えこんで　ご近所散歩人をも楽しませる庭を造った人は　きっと粋な人に違いない。全体は　花屋さんで見かけるアルメリアに似てはいるが色・形がチト違い　枝葉は松葉ボタンにも似ているが開花の時期で不一致。
　キチンと手入れをされているので　いつかは散歩時に遭遇チャンスが来るだろう。会ったら聞く　のつもり…が別の花々が次々咲くと　また忘れてしまう。
　…おっと　つい見とれて寄り道してしまった。今度こそ　と記憶に念押し…などと毎年思いながら…風の如く　時は流れていきます。
　　　　　　　　「銀河系のとある酒場のヒアシンス：橋　石」

街角風景～H28石割桜

〈記録保存〉
H28.4.18（月）AM撮影。　自分の日常ペースでは…今年はこれが精いっぱいのショット。すこし枝支えの柱が増えた感じがします。昨年は大枝が折られ（トラックが接触）　高齢も超高齢だから　大事にされながらの満開で安堵しました。


　本日29日は昨日からの冷たい雨が続いており…ズーっと自宅に足止め状態。あれやこれや　冬の間連休中の出歩きを楽しみにしてたのに…のっけから挫けてしまった。
　…が足元をみると　買いだめし積ん読だけの本や歴史関係パンフの山積みがあって　自分の怠慢にも　うんざり。勝手に天気のせいにしているが　これは意欲低下という気持ちの問題ではなさそうで…体力減衰が背景にありそう。
　…晴れたら体力づくりに励もう…？と　堂々巡りの気分で過ごす休みになりそうな　いやな雨の休日である。
　　　　　　　　　　　　　　　「傘立てて穀雨の雫地に膨れ：峰尾北兎」

街角風景～白木蓮

　盛岡は幸いにもこのところ穏やかな天候が続いています。草花や木々の花々も我先に開花して咲き誇るかのようだ。木の花の中で　モクレンの白い花は　大振りで柔らかな白色がなんとも云えぬ艶っぽさである。
　結構な風があっても　その花びらは暖簾に腕押しのごとく　白々しくかわしてしてしまい　品よく元の姿勢に戻る。この柔軟性がこちらにはないので　つい憎らしくなりつつ　不思議に見入ってしまい…ああ花の命は短くも　また今年も咲いてくれたな…と単純に感慨してしまう…のでした。


　　　　　　「木蓮の風のなげきはただ高く：中村草田男」

街角風景～花盛り

　２４日はお休みで快晴。久々に皆で近傍の桜のミニ並木道を散策した。
　風があって心地はよいが薄手のコートがほしいほどの風でした。花々は薫風を受けて一斉に風下へ顔を向け　散りゆく桜吹雪にお別れのご挨拶。
追いかけるように新緑の葉っぱが活力を増して陽光を求め　命の躍動の姿を見せてくれていました。
　GWもよい天気になってほしい。思い切り野外活動による気分転換が　今は全国的に必要だ。
　　　　　　　　　　　　「人体冷えて東北白い花盛り：金子兜太」

街角風景～花吹雪

　それにしても人それぞれである。意識・立場・使命感・自分と相手都合・情報獲得の違いから　極限事象への対処意見について　一致している様子をこれまで見たことがない。世の常とは云え　今回の大災害も　報道とWebでしか　いわば周辺情報でしかわからない立場ながら　まぁそれぞれいろんな考えがあるもんだなぁ～と　思い知らされた。
　民間大手流通企業の打ち出すプロジェクトは　強味を活かし現実的で実効性が極めて高いと思った。
　一方　主体と時間経過やごみ対策を無視した支援行動やWeb意見は…うんざり…閉口…してしまう。負けないぞ！共に闘うぞ！熊本・大分！


　今年の里山風景は　いつになく辛夷の白と桜色や紅色と重なり合って一斉に咲きほこり　程よい西風に乗って　変化の大きい花吹雪を降らせていました。何か言いたげ…と感じた。　　
　　　　　　　　　　　　「母が呼ぶ声かも知れず散るさくら：野見山朱鳥」