エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

凌霄花(チョウショウカ)

2015年07月02日 | ポエム
ノウゼンカズラの異名である。
チョウショウカと読むのだ。
また、この三文字で「ノウゼンカズラ」と読んでも良い。

今、我が家の近くはこのノウゼンカズラが満開である。
梅雨明けは未だだけれど、夏らしさの象徴的な花である。



ぼくのイメージでは、沖縄の花なのだけれど・・・。
いまは、関東以南の花となってしまった。







「凌霄花淀む空気を滴らせ」







歳時記に、しっかりと掲載されているから関東でもかなり古くから咲いていたらしいのである。
江戸時代の文献にも、凌霄花は載っている。



かなり愛されていた事は、間違いないのである。
してみると、やはり山梨県では根付かなかったのであろうか?

とにかく、子ども時代に見た事の無い花である。

赤く滴るような花の連なりに、蠱惑されるのはぼくだけではないだろう。
この花は、落花した時も鮮やかである。



        荒 野人