エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ヤマモモ熟るる

2015年07月06日 | ポエム
見上げてみれば分かる。
梅雨の晴れ間の、なんと鮮やかで瑞々しい事であろうか。



天は虚空の如く鮮烈で、瑞々しいのである。
ぼくは、その空間を覗き窓にして詩を詠むのだ。

その作業は、晴れやかであって自然に対して或るおこがましさを覚えるのである。







「ヤマモモの熟るる並木のいじらしく」







今日は、ヤマモモの実りを身近に感じた。
このヤマモモは「くせ」のある果実だけれど焼酎で漬け込むと良い。

その個性が際立つのである。

この木は、他聞に洩れず誰も実を採ろうとしない。
勿体ない話しである。



実が落ちて、舗道を汚している。
踏んづける人が居なければ良いのだけれど、誰か実を踏んで喜んでいる。

比較的に、綺麗な場所を写したけれど黒ずみの在る場所は踏まれた跡である。
こうした、果実による瑕疵を見るのは辛い。



      荒 野人