エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

寒椿乃至山茶花

2015年12月04日 | ポエム
寒椿が赤々と宙を指差す。
指差すほど、凛乎と咲くのだ。



以前に紹介したけれど、遠目では寒椿も山茶花も殆ど見分けがつかない。
そこで、見分け方である・・・。



これは、寒椿の散り方。



これは、山茶花の散り方。

ご明察の通り。
寒椿は、花ごと散る。
山茶花は、花びらが一枚ずつ散るのである。



この花は山茶花。



山茶花は、色艶も一段と宜しい。







「寒椿画布の彼方へ落ちにけり」







寒椿は、一輪ごとに見応えがある。
山茶花は、群れるほどに美しい。

季節の器は、全てをお与えにはならないのである。



      荒 野人