変な雲が遊弋していた。
変な雲と云ったって、誠に感動的な雲である。

雲を見上げるのが大好きである。
雲が天才であるからだ。
この日の雲は、いくら眺めていても飽きることがなかった。

「鴨の声空の一部の変な雲」

見上げていたら、いつのまにか薄明となっているのであった。
雲は、その薄明の色に染まっていく。

その様は、マジックのようでもあった。
あるいは、大道芸人のジャグリングの玉でもあるかのようであった。

ぼくは、しばらく眺めていたのだけれど・・・。
陽が落ちるのが早かった。
けれど、空の色はグラデーションで彩られた。
団地の光が、さらに鮮やかになっていくのであった。
荒 野人
変な雲と云ったって、誠に感動的な雲である。

雲を見上げるのが大好きである。
雲が天才であるからだ。
この日の雲は、いくら眺めていても飽きることがなかった。

「鴨の声空の一部の変な雲」

見上げていたら、いつのまにか薄明となっているのであった。
雲は、その薄明の色に染まっていく。

その様は、マジックのようでもあった。
あるいは、大道芸人のジャグリングの玉でもあるかのようであった。

ぼくは、しばらく眺めていたのだけれど・・・。
陽が落ちるのが早かった。
けれど、空の色はグラデーションで彩られた。
団地の光が、さらに鮮やかになっていくのであった。
荒 野人