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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

変な雲

2015年12月06日 | ポエム
変な雲が遊弋していた。
変な雲と云ったって、誠に感動的な雲である。



雲を見上げるのが大好きである。
雲が天才であるからだ。

この日の雲は、いくら眺めていても飽きることがなかった。







「鴨の声空の一部の変な雲」







見上げていたら、いつのまにか薄明となっているのであった。
雲は、その薄明の色に染まっていく。



その様は、マジックのようでもあった。
あるいは、大道芸人のジャグリングの玉でもあるかのようであった。



ぼくは、しばらく眺めていたのだけれど・・・。
陽が落ちるのが早かった。

けれど、空の色はグラデーションで彩られた。
団地の光が、さらに鮮やかになっていくのであった。



      荒 野人