しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ヨルダン川東の土地>

2024-09-30 | ヨシュア記
「主のしもべモーセとイスラエルの子らは、彼らを討った。主のしもべモーセはルベン人とガド人と、マナセの半部族に、その地を所有地として与えた。」(ヨシュア記12:6新改訳) その地:アモリ人シホン、オグの領土

ヨシュアではなく、モーセが戦って占領した土地もあったが、それはヨルダン川の東、アモリ人の王シホン、バシャンの王オグの領土であった。その地域は広大であり、牧羊に適していたので、ルベン、ガド、半マナセがその地に住まわせてほしいと言い出したのである。▼これははたして神のお心であったかどうかは問題が残ることでもあった。二部族半はヨルダン川を渡らず、厳密にいえば乳と蜜の流れるカナンの地ではない国を所有したからである。▼私たちキリスト者の信仰生涯にも、あと一歩というところで戦い抜くことをやめ、安易で楽な道を選ぶことがままある。すなわち、百パーセントの従いではなく、八〇パーセントの従いで満足してしまうのだ。こういう信仰のあり方は決してほめられない、と思う。たとえば、あのロトはアブラハムに最後までついて行かず、ソドム生活で満足し、すべてを失ったのである。▼またラオディキア教会も自己満足を叱責されている。「わたしはあなたの行いを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。そのように、あなたは生ぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしは口からあなたを吐き出す。あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、足りないものは何もないと言っているが、実はみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸であることが分かっていない。」(黙示録3:15~17同)