「神はいったい、どの御使いに向かって言われたでしょうか。『あなたはわたしの子。わたしが今日、あなたを生んだ』と。またさらに、『わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる』と」(ヘブル1:5新改訳)
天の神から「あなたはわたしの子。わたしが今日、あなたを生んだ」(5)と言われるお方はナザレのイエスしか存在しない。これはおどろくべき表現である。▼永遠にいます神のことばが血肉を備えた人として歴史に現れただけでも大変なことなのに、そのお方が十字架で死に、復活昇天し、神の右の座に着かれたというのは、表現する言葉がないほどのできごとである。▼さらにヘブル書は気絶せんばかりの私たちにたたみかけるように告げる、「御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます」(3)と。なんと形容しがたい啓示なのか。人の罪によって汚れ、滅びゆく不完全な世界に「神の完全が」かたちをとって現れたとは。スカルの一婦人ではないが、ナザレのイエスの前に、ただ、ひれ伏す者でありたい。