ズミクロン50mmF2 沈胴タイプです。M3とセットで購入しました。
M3の方はオーバーホール済みでそれなりのお値段でしたが、ズミクロンの方は状態があまり良くないのもあって、お値打ち価格でした。
M3同様に1954年製だったと思います。固定鏡胴になる前のタイプですが、中身は同じです。
ところどころ印字の色が抜けていたり、前玉には細かい傷が沢山有ります。
鏡胴に少しガタもあって、絞り羽根には少し油が見えます。かろうじてバル切れは、、無さそうです。
買った当初はちょっと不安でしたけど、、
使っていくうちに、何の問題も無いという結論に至りました。
本当に良く写ります。
Leica M3 summicron 50mm f2 kodak tri-x 400
Leica M3 summicron 50mm f2 kodak tri-x 400
F2~4くらいまでは、ちょっと解像の甘い部分が出ますが、F5.6以上に絞れば全面バシッと解像します。
とにかく細かい物を良く拾います。 現像後の出来上がりが楽しみになるレンズですね。
Leica M3 summicron 50mm f2 neopan acros 100
日が落ちてきた夕方頃、F2-無限遠で撮影した東京タワーです。
もやっとした中にピントの芯が有るように見えます。
このような写りは現在の新しい技術で作られたレンズでは、良くない事として淘汰されていますが
僕はこれも1つの表現力として考えています。
この表現力があるからこそ、古いレンズを使う意味があるのかな、、と
Leica M3 summicron 50mm f2 kodak tri-x 400
話しが反れましたが、、ボケはちょっと固めだと思います。上の写真はF2.8です。
場合によってはグルグルボケの要素も少しあるでしょうか。
絞れば現代のレンズと変わらないような写りをしてくれます。
以前、量販店のカメラ売り場でリコーGXR+A12に装着して試写したんですが、驚くほど精細な写りでした。
最近はM3で写真を撮る事が増えました。
1週間に36枚撮りフィルム1本のペースで撮っています。
毎週水曜日は仕事帰りにヨドバシによって現像上がりを受け取り、帰ってからスキャン、翌日の夜に整理してFlickrにupしています。
先日、第4世代デジタルフォントのドイツ製ズミクロンやエルマリートが手が届く値段で中古屋に出ていましたが、、
なかなか、、僕はまだ第1世代が好きです。
。。。とは言っても、第3世代のカナダ製には興味が有るんですけどね。。
「カナダ製は人気が無いから好きだ」というようなことをおっしゃってた方がいて、なるほどなぁと思いました。
それも一興で、個人的にはすごく粋だと思います(笑)。僕も天の邪鬼なところがあるので。いずれ、僕も第3世代でカラーとモノクロ試してみたいですね。
第5世代になると非球面になって、デジタル用に設計されているだろうし、フィルムで使うのはちょっと違うのかな。。
Leica M3 summicron 50mm f2 kodak tri-x 400
沈胴式のズミクロン50mmF2は、M型デジタル機では沈胴させなければ使えます。
何かで読んだのですが、ガタがきてるであろう古いレンズを沈胴させると、シャッター前の内部の側面に当たる可能性があるからNGとお達しが出ているみたいです。
M3で沈銅させるとかなりコンパクトなので持ち運びに便利なんですけどね。。。
それでも、いずれは購入するであろうM型デジタル機で真っ先に試したいレンズは、、、最近購入予定のズミルックス35mmでも、スーパーアンギュロンでもなく、
この沈胴ズミクロンですね。