
2014年11月15日公開『楽園追放-Expelled from Paradise-』
アニメジャパン2014の展示を見てから気になっていた劇場版アニメです。
公開から1週間程経ってましたが、11月23日に見に行ってきました。
事前情報としては、まどマギで有名な虚淵玄氏が脚本を書いているということだけが頭に残っている状態でしたが。。
いや~面白かった。。!! 映像も脚本も素晴らしい、僕が好きなSFかどうかもマッチしてて、本当に面白かった。
開始5分で、あ、これは面白い。。帰りにパンフ買って帰ろう (見る前は2000円の値段が引っかかってた)
30分後、ブルーレイ必ず買おう。
終了後、あと2回は見に来よう。 エヴァの新劇場版見た時のように、帰りはニヤニヤ顔でした。。きもい。
※2回目の感想はこちら
パンフ!! 売り切れでした。。。公開2日で劇場販売版ブルーレイが売り切れたことを受けて監督が「もっとプレスしておけば。。」とコメントされているように、、
予想以上に需要が有ったようです。 今後、仕事帰りにバルト9に通ってパンフはゲットします。
昨日同じ時間に見に行った進撃の巨人よりも、明らかに多く人が入ってましたね。。。
てかこんなに面白いのに、なんで13館しか公開してないんでしょうか。。。
※追記 11月24日
池袋HUMAXシネマズにパンフを買いに行きましたが、やはり売り切れでした。。。
11月29日(土)には再入荷するとのことです。
※追記 11月28日
新宿バルト9でパンフ再入荷してました。
早速購入しました。
※追記 11月29日
新宿バルト9のパンフまた売り切れてました。。 再入荷して1日で無くなるなんて。。
ストーリーで感じたのは、SFが良いこと。
サイバーパンクって好きだなぁと。 反骨精神に感化されるというか、システムの対比として自由を求める姿に共感を覚えるんでしょうね。
人間が失ってしまったものを受け継いだ人工知能フロンティアセッターが、人間の末裔と表現されていたのが印象的で、そこに一番感銘を受けました。
思い出したのが、ハリウッド映画『A.I』のラストで、3万年後に知的生命体が主人公のAIロボットと遭遇した時、感情豊かで愛情深い彼を作った人間は素晴らしい、、って言うシーン。
人工知能が関わる話しは昔から好きですね。。。 ドラえもんを見て育ってますからw
人間の善と悪が生き写しになっている人工知能を見ていると、何だかぐっと来るんですよね。SF物の基本とも思ってて、それは人間の本質をより白日の下に晒す効果が有るからかなぁ。
フロンティアセッターは善で良かったです。彼には涙を誘われました。。
地上に降り立ってすぐに病気になってしまうアンジェラを見て、あ、想像と違う方向に進んでいく。。。と思いました。
想像だと、もっと完璧でずっとシステムに守られているような美少女アンドロイドのイメージだったので。。w
或は、攻殻機動隊の草薙素子のように、あまり感情を表に出さないような。。
ハードボイルド路線かと思ってましたが、そうでは無かったです。
もっと、人との対話を大事にして、ポジティブな人間らしい原始的な欲求を包み隠さず体現していました。
「ロックを骨で感じる」とか、仁義とか。。
何でSF物寄りの感想が強かったのか、考えると、、
まず、明確なエロシーンが無い(想像と違う方向)。
主人公アンジェラの生き方をも変えた人工知能フロンティアセッターの存在が大きい。
ディンゴとアンジェラが特に恋愛関係に発展していない。
この3点でしょうか。主人公がアンジェラでハリウッド映画だったら、ラストはディンゴとアンジェラがキスして終わりそうですけど。。。w
そうしないのは、個人的に好感が持てました。基本的にガールミーツボーイとか、単純な男性女性、アダムとイヴの役割ではないんでしょうねこの2人は。
綺麗で可愛いアンジェラも、最後には歯食いしばって戦ってますし。。 あの顔好きです。素敵でした。
虚淵先生が脚本している最近の作品だと、『彗星のガルガンティア』、『PSYCHO-PASS』などが有りますが
この楽園追放に関しては、ガルガンティアが近いのかなぁと思いました。
ガルガンティアも、SFが良いなぁと思っていた作品で好きです。
ストーリーとは別に感じたことですが、フルCG製作のアニメーションやばいですね。。もちろん良い意味で。
いつのまにCGでこんなに面白いアニメが作れるようになったんでしょうか。。。 これは見ていて終始思いました。
物の質感、キャラクターの自然な動作、手書きアニメみたいです。
このような技法はセルルックアニメーションって言うらしいですね。
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 これも、見終わってからフルCGと知って度肝を抜かれましたが、、
それ以上に進化しているというか、「日本特有の手書きアニメをCGで作る」これは今後新しいスタンダードの1つになるんでしょうね。
あくまで手書きアニメが核になっているところが好きです。 多分、十年後とか、古さを感じないのではないかな。。
EVA新劇場版みたいに手書きとCGを棲み分けて並列に見せるのとも違う良さがありますね。
メカデザインも素晴らしいですね。。 球体から変形するロボ、めっちゃツボでした。超かっこいい。こんな複雑なオブジェクトが重さ、スピード、質感豊かな表情で壮絶なアクションをする。。完全に目からウロコでした。
家庭用ゲームで3D黎明期から見てきたCGムービーとは目指す先が全く違う、作り手の意志を感じるクオリティだと思います。
また、はっきり言って日本の実写映画のCGはハリウッドに及びませんが、近年のアニメのデザインワークはそれを超越している気がします。
例えば、この楽園追放と『オブリビオン』、見比べた時、なんかそう感じると思うんですよね。。
映像作品なので、決して単純な優劣が付くものではありませんが、そのくらいこの作品はレベルが高い作りになっていると思います。
ラストのED途中に、ディーヴァのお偉いさん?の意味深なやり取りが有りましたが、次回作に繋がるのかな。。と思いました。
初週から興行収入も良いみたいなので期待しています。
一般ブルーレイは異例の早さで12月10日に発売予定で、もちろん買いますが、あと2回くらい劇場に見に行きたいです。
入場特典B5下敷き

9階の等身大フィギュア


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