Mrs.ベリーのVeryな一日

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そのころ白旗アパートでは

2011年05月05日 15時39分45秒 | ベリーの感想文(本・映画)
そのころ、白旗アパートでは
伊藤 たかみ
講談社

天気       黄砂は梅雨まで続くのか?


伊藤たかみ 著 : そのころ白旗アパートでは
を、読みました。


東京の都心に、まるでブラックホール的に存在するオンボロアパート。
半世紀を経て建つ、そのボロアパートの屋上には
白旗がたなびいている。あたかも住人の人生の敗北を象徴するように。
部屋のカギは、2階、1階それぞれ同じカギで、
本来のカギの役割を果たしておらず、
極貧の住人達は、泥棒に対する心配の必要が無く
カギレス(?)生活を日常としている。
売れない作家、浪人し続ける医大浪人生、デブで冴えないフリーター。
2階住人の3人を中心に、繰り広げられる生活を
コミカルに描いた、青春終焉ストーリー。

3人寄ると、貧困にあえぐ悲壮感はどうにも感じることができず、
コミカルで、まるで吉本新喜劇的な展開ですが、
しかし、一人一人の心の中には、それぞれの
倦怠、焦燥、諦観そんなものが、渦を巻いていました。
白旗アパートから卒業してゆく彼らを見送りながら、
私は大丈夫?もしかして、居心地のいい
私の中にある白旗アパートから、出られずにいるんじゃないか?
そんなこと考えると、ちょっと怖くも思った
面白い本でした。