Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

ハッピーリタイアメント

2011年05月14日 13時19分17秒 | ベリーの感想文(本・映画)
ハッピー・リタイアメント
浅田 次郎
幻冬舎

天気          どこかに行きたくなる天気



浅田次郎  著 : ハッピーリタイアメント
を、読みました。


ノンキャリから這い上がった、元財務官僚の樋口慎太郎と、
これまたノンキャリの元自衛官の大友勉は、56歳にして
早期退職の応じ、JAMS(全国中小企業振興会)の分室に再就職する。
現役時代以上に高い報酬と、2度目の退職金。
しかし、調度品のようにレトロで広大なオフィスでは、
囲碁将棋か昼寝くらいしか仕事はない。
この夢のような天下り先に、なんだか納得がいかない
元ノンキャリ二人組に加え、分室のドンと呼ばれる
理事の愛人兼庶務担当の、立花葵がタッグを組み
正当に仕事をこなしてゆく。
ジローさんジョーク満載の、コメディー小説。



ただ血税を思う存分吸い取ることを、潔しとしない
オジサン二人組に、好感を感じながら読みました。
面白おかしく天下りのコメディーは進んでゆくのですが、
お笑いでもなんでもなく、本当に大真面目に
税金を面白おかしく、2重3重取りしている人って
本当に要るんだろうな~。と思うと
ちょっとやるせなくなる物語でした。


税金ではないですけど、
東電の役員さんたちの報酬って
いくらで決着するんでしょ?
サブプライムの時の、役員報酬もそうだったけど、
そんなに彼らの生活にはお金が必要なんだろうか??
そんなことしてたら、孫子の代まで祟られるなんて
少しは敬虔な心理は働かないんだろうか??
困ってる人がいること、わかってないんのかな?


人のお金に頓着しない人って、いかんですね。
私は、コツコツと募金を続けていきたいと思います。