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カンランシャ |
| 伊藤 たかみ | |
| 光文社 |
天気 強い風が気持ちいい
伊藤たかみ 著 ： カンランシャ
を、読みました。
直樹といずみ夫婦は、腹を探り合うような日々を送っていた。
理由は、直樹の浮気。
独立して始めた会社の、若い女の子と始めた不倫は
関西から東京まで追いかけてきた、不倫相手つぐみのおかげで
泥沼にはまっていった。
一方、妻のいずみは愛の無い結婚生活をしようと決意するものの
中々頭と心が繋がらない。
そんなときに、夫の後輩隆一と仲良くなり
隆一の強い愛に、いずみもいつしか不倫の世界へ。
一組の夫婦の愛情が、少しずつ壊れてゆく様を描いた、
切ない物語。
三角関係かと思いきや、途中で後輩も参戦して、
何とも厄介というか、でも数では以外にうまくいきそうな
四角関係（？？）が、徐々に始まってゆく中で、
人を好きになる時の人の心の単純さ、愚かさ、切なさを
描いた作品でした。
夜にキラキラ輝くカンランシャに、たとえた恋愛関係が、
妙に悲しい雰囲気を醸し出していました。