幾千の夜、昨日の月 | |
角田 光代 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
天気 最高気温1度 今日は寒さ和らぐんじゃなかった??
角田光代 著 : 幾千の夜、昨日の月
を、読みました。
林間学校の二段ベッド。
母の臨終を迎えようとしていた病院。
お風呂が壊れて風呂屋に通った日。
怖いほどの星空の下にあるモンゴルの平原。
どんな場所でも等しく夜は訪れて、
私たちを包み込む。
夜にまつわるエピソードを
天才らしさ全開で、見つめ語ったエッセイ集。
私も作者同様、小学校高学年になるまでは
夜が怖かったし、19歳になるまでは夜と朝が
じんわりとつながっているのを、目撃したことありませんでした。
いろんな文化、いろんな場所。
沢山の人たちが住むこの地球で、
大昔から毎日毎日、変わることなく夜は等しくやってきて
そしてまた、朝も等しくやってくるんだなと、感じた本でした。
そんなこと当たり前なんだけど、
だから、わかっていたつもりなんだけど、
わかっているのと、感じるのでは似て非なるもの。
私にとっては、感じることはとても大切で、
だからこうして、かすむ目をゴシゴシこすりながら
本を読んでいるんだろうな~。とも思った本でした。