Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

この本が、世界に存在することに

2006年02月24日 09時31分43秒 | ベリーの感想文(本・映画)
この本が、世界に存在することに

メディアファクトリー

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天気   春になった?


角田光代 著 : この本が、世界に存在することに
を読みました。


本をテーマにした9つのお話が入った短編集。
装丁が、青空に黄色の本が投げ上げられている表紙で
私好みです。


さあ、9つのお話の中で一番好きだったのは
“だれか” と言う作品。
旅先の、ひなびたタイのビーチで、マラリアにかかり小屋で
寝込む主人公(女性)は、本棚に日本人作家の本を見つけます
星新一と村上龍そして、片岡義男の3冊。
その中の片岡義男の本を手に取り、そして
「どーして、ここで片岡義男なの?」と思うと同時に
その本だけが知っている、その本をそのビーチに運んだ
人間の事を想像しはじめます。


また、“旅する本”は、東京で古本屋に売った本を
4年後ポカラで見つけ、カトマンズで売り、
その10年後、アイルランドの学生街の古本屋で出会う。
まさに旅する本で、海外を旅していると
本当にありそうな、お話でした。


どれも、本をめぐって語られるお話ですが
登場人物たちは、皆一様に読書が好きと言うわけではなく
全く本を読まない人もでてきます。
しかし、その一冊の本が存在した事によって
変わってゆく、違ってくる運命を、書いてある本でした。
本がスキな人も、そうでない人も読んでみると
一冊の本が違って見えてくるかもしれない、物語でした。

 



 


I miss me.

2006年02月23日 08時57分50秒 | ベリーの感想文(本・映画)
I miss me.―新しい自分を見つける42章

青春出版社

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 天気   のちるらしい

 

香山リカ 著 : I miss me. -新しい自分を見つける42章-
を、読みました。

 
こういう本って、いわゆるHow toモノなんでしょうか?
しかし、具体的なシチュエーションでの行動方法などは
書いていなかったので、まあエッセイでよいのではないでしょうか。


さて、この本は作者が40歳の頃に書いた本で
今の私と年齢が近いせいか、とても共感できました。
これが若い頃だと、辛い局面でのいいアドバイスとして
読めたと思いますが、今の私は納得というより、共感でした。
また、精神科医の立場から人間関係を語っている場面が
多々あるのですが、それに照らし合わせてみると
最近私が考えていた事は、決して間違った、
独りよがりの考え方ではないのだなと言う事がわかったので
肯定されたような気がして、ホッとしました。


失敗だらけで、理想とは程遠い今を生きていると
話す作者が、それでもやっぱり今は悪くないと語る。
誰が読んでも、背中を押してくれるような感覚を
得る事ができる本ではないか?と思います。

 


 


えんじぇる

2006年02月22日 08時48分29秒 | ベリーの感想文(本・映画)
えんじぇる

イーストプレス

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 天気    のちになるらしい

 

香山リカ 著 : えんじぇる
を、読みました。

 

以前から気になっていた、香山リカの本。
時々TVでコメンテーターとして登場しているのを見かけます。
精神科医がどんな小説を書いているのか?
驚く事に、作者の著書って沢山あるのですね。
医者と、作家と、コメンテーターをこなすなんてすごいです。


さて、主人公は“せつな”という32歳女子の薬学の研究者
周囲からの理解を感じることなく、結婚もしたくなく
流行おくれの研究を続けるせつなは、ある日ホストにキャッチされます
前半はホストの空耶【くうや】に溺れてゆくせつなの姿が
描いてあり、個人的にはイライラしたのですが
後半は、次第にファンタジーな世界に・・・。
小さな世界で、ちじこまっていたせつながホストとの出会いで
自分の身を落としながらも、いろんな世界を知り
変化してゆくお話です。


精神科医がいろいろな人を見つめて
ある事実をモチーフに書かれた作品。
落ちてゆく主人公には少し苛立ちを覚えましたが
しかし、精神科医らしく最後には救いを感じれる作品でした。 

 


心配だよぉ~

2006年02月21日 11時20分41秒 | きょうのFai  (ペット)

天気    あったか~い!

         

愛犬Faiのお尻のアタリが、ハゲてきたのでいつもの寂しい病かぁ~。
と思いつつ、動物病院に行きましたら、体重増加のための、
高脂血症の症状と言われました・・・ショック。
いろいろ(人間が食べるもの)をあげないで下さいといわれたけど
全くそんな食べ物あげたことないのに・・・。
きっと、運動不足なんだろうな、飼い主と一緒で。
食事を減らして、2日に一回お風呂に入ればそのうち良くなるそうです。
それにしても凹むなぁ~っ。体重も+-1kgを維持するのは、微妙で難しい。

はぁ、生き物って大変です。
でも、Faiのためだっ!!がんばるぞーーーー!!

ハゲの治って、ちょっとスリムになった?
元気なFaiをイメージ、イメージ 7.5ヘルツ・・・・7.5ヘルツ・・・。


にぎやかな天地 (下)

2006年02月20日 13時24分52秒 | ベリーの感想文(本・映画)
にぎやかな天地 下

中央公論新社

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天気    朝はで昼から

 

宮本輝 著 : にぎやかな天地 (下)
を、読みました。


主人公、聖司は豪華限定本を作る仕事のフリーランスで
将来の迷いなどを封じ込めて、
これからこの道で生きていこう、と決めた瞬間から
聖司の周囲はにわかに変わり始め、大きな仕事が
舞い込むようになります。
発酵食品の豪華本を作る編集作業に接して
なにごとにも、時間が必要だと言う事に気付かされます。


上巻は、やはりいろいろな伏線が沢山で、
その時点ではあまり盛り上がらないので、面白くないなと
思っていたのですが、下巻になるとお話もまとまってきますし
興味深いエピソードも出てきて、楽しめました。
その興味深いエピソードから一つ・・・・・。


主人公が懇意にしている、有名料理人が喋るお話なんですが
宇宙が出している波動は7.5ヘルツで、これは最も心地よい
調和と秩序を保つ為に最適な波動なのだそうです。
それと同じ7.5ヘルツの波動の人間がいると言う。
それは・・・・赤ちゃんというのです。
大人になるといろいろな事を経験するうちにその波動が乱れて
しまうのですが、大人でも7.5ヘルツに戻す方法があるそれは
一つは、楽しかった事を常に思い出す
二つ目は、幸福な未来を具体的にイメージする
この二つを意識的に実行し続けると、7.5ヘルツに
近づいていくそうです。
(文中『あくまでも一つの説』と言っていましたので念のため)


そんなに簡単に幸福になれるなら、苦労せんよぉ~。
・・・と、言いたいところですがこれいろんな人が言っていて
特に成功者はほとんど同じような事を言っていますよね。
そりゃ~、これで全てが救われて上手くいくわけではないと思うけど
ネガティブなことをどんなときも考え続けるより
どれほど素晴らしい事か!


私も7.5ヘルツの女目指して、がんばりま~す。