フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 9

2006年06月07日 | 恩師 増永弘昭先生
私が生徒さんに指導する時、
技術と知識、
この二つに分けて考えています。

技術は10年がかりで身につけるものもあれば、
ちゃんと気をつければ一週間でできるものもあります。
知識は一分で分かることもあれば、
固定観念を覆す必要のあることもあります。
レッスンはまじめに取り組むと大変と面白いが半々。

増永先生のレッスンは、
ちょっと回り道をさせてでも、自分で気がつくように
仕向けていたように思います。

「こうではないですか?」と、提案されてから
その意味が理解できて実現に至るのに
半年や、一年はかかかっていましたが、
理解できるまで、延々と練習をつづけることも
私に取っては長い坂道をゆっくり上がりながら
あるとき突然ポンと一段上がるような楽しみでした。

「しくみが分からなければならない」という
先生の言葉、耳に聞こえてくるようです。