フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 16

2006年06月23日 | 恩師 増永弘昭先生
1998年の4度目の私のリサイタルの時
先生に頼み込んで一緒にバッハのトリオソナタを
演奏してもらいました。

チェンバロの阿部さんも、
チェロの坪田さんも
とっても腕の立つ方ばかり。

でも、合わせの時に増永先生の提案に
自分を主張することなく真摯に耳を傾けて
いらっしゃいました。

バッハの音楽の一糸も揺るがぬ構築性を
一緒に確かめ一つの方針で作り上げて行くための
熱意が伝わったのだと感じています。
先生も相手の奏者に対して指示するのではなく
丁寧に提案をされていました。
(私には激を飛ばしてますが)

本番ではちょこっと数え間違えたりしていて
ああ、先生も間違うことあるんだなーと、
人間味を感じたりしながら演奏していましたが、
とにかく力強い迫力にびっくりでした。

シュミッツ先生のおっしゃっていた
「非常に男性的でエネルギッシュで生き生きしている」
演奏を舞台で一緒に感じることが出来たのは
私にとってかけがえのない最大の財産です。