フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 10

2006年06月10日 | 恩師 増永弘昭先生
「魔法で音が鳴る訳じゃありません。
音が鳴るには理屈があるんです。
なぜそうなるのかが分からなければならない。
理屈から考えればそんな吹き方をする必要はない」

発音の仕組みについては・・・
風が吹けば窓が鳴ります。
ビールビンや缶でも風で音は鳴ります。
まして、フルートはわざわざ鳴りやすく作って
あるのですから、
鳴らそうとして頑張ってはいけません。

師匠はしくみについてよく話していました。
時には「なんでこんな当たり前のことに
今頃気がついたのだろうと思う」なんて
言っていたこともありました。

奏法についての指導は対処療法ではなく、
根本から洗い直すといったものでした。