Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

アーモンドとチョコレートのマフィンとジレ爺さん

2006-04-06 14:03:56 | チョコレート菓子 chocolat

昨日のマッフィンに続いて。
フランスで桜より早く開花するのはアーモンドの木。ジレ爺さんの庭のアーモンドの木は豪快。桜の花の白変化。日の暮れた頃の姿の優雅さ。春の訪れの前触れ。

ピノキオの物語。
ピノキオを悪の道に誘い込む悪賢いキツネ御存知でしょうか?グラン コカンと言います。
我が家にたどりつく一つ前の道。突然大きな人物が私達親子を杖を付きながらすごい勢いでめざしやって来るではないですか。はっとするくらいの大きな顔 顔の作りも目も鼻も口も
それに伴って手も足も みんなみんな大きい 。とてもとてもうそのように大きな靴。190cm程もあると思われる大きな上背を傾けてドスの効いた低音でおべっかを使うように 御機嫌よう と言うのです。口が裂けてそれはまた大きく黄色がかった歯が現れ山高帽の下からはみ出した耳は大きく尖がっています.次女は私の後ろに隠れ私の上着を引っ張りながらママ ママ お耳の中に毛が生えているよ。 どうしてあんなにお耳が尖がっているの と囁きます。グラン コカン?とだんだん激しく私の上着はのどもとまであがって。本当にピノキオの世界に入り込んだのごとくです。
ジレ爺さん 当時75歳くらいでしょうか?ダニエルの名前で村では知られていました。5年くらいのお付き合いの後に亡くなられました。  
父親の代からの当時引退の漁師で大きな荒れ果てた土地を所有葡萄を植えアルコールを作っていたようです。本当は御法度なんだと赤い鼻をぴくぴくさせながら語ります。
村に住むようになって村の幼稚園と小学校に娘達をいれました。幼稚園は保護者が直接先生に委ねなければいけないのです。着いたばかり 中国人 と目を引きつった仕草でからかわれることあり(外観ではないのですよ)(一年後2人とも街の学校に編入しました。其処では日本人の文化を理解したいとの雰囲気)ママ給食は嫌と言われ当時は専業主婦の弱みでお昼送り迎えに行く毎日でした。(朝昼夕方3回てくてく歩く往復)私達の時間帯を心得ているのですよ。
ジレ爺さんの前に郵便やさんの自転車が泊まっているときはしめたもの 2人でお酒を飲みながらかなりの時間をかけて話し合っている証拠。ちなみに1番初めに遭遇した郵便配達の赤ら顔のお兄さんは我が家にたどり着く時は熟れたトマトのごとく。村では皆寂しい年配の方も多く(長寿村といっても良いほどしっかりした年配の方多いです。)  戸を叩き親切に手渡し誘われて一杯のアペリティフが重なると。配達人の色々な人生のエピソードの宝庫。
当時私達は知らぬ遠くからきたもの達。興味深い対象でしょうね。餌食にならないように心得構えて受身に聞いて色々村の歴史勉強できました。隣の奥さんに随分色々な事知っているのねと言われまたその彼女も色々なアングランの昔のことを。
どうしてこの道を通るの?と詰問しないで下さい。この道を避けるとゆうに4倍の遠回りです。私は赤頭巾ちゃんのように森の中を楽しんで散策するにはあまり時間の余裕はありませんでした。朝昼夕方3回学校と家の往復。いくら専業主婦でもやることは沢山あるのですから。
ジレ爺さんは私達に初めての手と足と小さい網をつかって沿岸での貝やら海老等の採り方の手ほどきをしてくれた方です。ちなみに9月は海老採り最高の時期です。
ジレ爺さん 私が捕まらないときには庭で収穫したアーモンドやら我が家の前の海で雲丹を取って押しかけておしゃべりに来ました。雲丹はこちらではあまり食べません。日本と異なり水っぽくてあまり美味しくはありませんでしたが市場で求めても同じようなものでした。私が雲丹は好物といったせいでしょう。年が経ちもう何年も雲丹など市場で見かけたことありません。消滅してしまったのでしょうか?
この村に住み着いた当時の話。早15年ほども前の話です。

ところで昨日に続きミニマフィン。今日はチョコレートとアーモンドが。
長女は従来の大きいマフィンの方が良いと言います。でも次女のダンスの友達の集まりに持たせるため小さく数作ったのです。昨日のマフィンも混ぜて。
 材料
小麦粉300g
ベーキングパウダー 11g
砂糖125g
砂糖の入らないカカオ 大2
ビターなチョコレート刻んだもの 150g
アーモンドの刻んだもの 50g
牛乳 25cl
溶かしバター75g
卵2 
 作り方
小麦粉 砂糖 ベーキングパウダー カカオは皆振るい 卵 牛乳を加え滑らかにさらに溶かしバターを。機械で仕上げると良いです。なめらかになった生地にチョコレートとアーモンドを加え。180度のオーブンでマフィン型なら15分。私はミニなのでもっと少なめでした。
今日は逸話を入れました。プログを始めた際には料理の説明より語る事が好きだったのです。ふと。

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