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読書リスト 2006.5月 前編

2006年05月13日 | 
さてさて、今月は角田光代さん中心のリストアップになってるかな。

相変わらず野中柊さんも読んでますが・・・

この本が、世界に存在することに  角田光代

本にまつわるオムニバス形式の本。

さらさらと読めた。

人と本との関わり方を考えさせられた。

 一番最初の記憶の風景
 一番楽しかった時の風景
 一番悲しかった時の風景

さて、みなさまは思い出せますか?

かぇるも考えてみたのですが、

どこにでも転がっているような、ありがちなことしか思い浮かばず、

いかに日々、ぼんやりとやり過ごしていたかが露呈してしまった

心して毎日を過ごそうと思いました。

そして、記憶だけでなく記録にも残さねば・・・そのためにもブログ活用しよう


いじめの時間 江國香織、大岡玲、角田光代、野中柊、湯本香樹実、柳美里、稲葉真弓

各作者がいじめをテーマに書いた短編集。

蒼々たるメンバーだったので、かなり期待をして読んだのですが、

有名作家のものは、もひとつな感じでした。

私が一番良いと思ったのが、湯本香樹実の「リターン・マッチ」

いじめられていた男の子が、いじめた人、一人一人を屋上に呼び出す。

ケットウジョウというのを靴箱に入れる。

  「放課後、屋上に一人でこい、誰にも言わず、一人で来い。
  誰かに言ったり、来なかったり、あるいは仲間を連れてきたら、
  僕は自殺する。
  その場合、遺書には君の名前と、君が僕にしたことを書くつもりだ」

という内容のもの。

後に、なぜあんなことをしたのかと問われると、

  殴られたって、どうなったって、あの屋上でならいいんだよ。
  だって、手紙を書いて呼び出したのも僕なら、
  そういうことを考えついたのも僕なんだ。
  自分の意志で始めたことなんだから、ひどい目にあったって納得できる。
  わけもわからず、ただいじめられているのは、もういやなんだよ。

と言う。

事態は悪化というか、複雑に進んでいくのだけど、

少年の心をリアルに表現できており、引き込まれた。

あなたのそばで 野中柊

6つの恋の物語。

でも、6つがバラバラじゃなくて、微妙に繋がっている。

こういう形式はたまに見るけど、なかなか良い。

作者も自己満足できるだろうな・・・なんて思ってしまう。

若い恋愛、大人の恋愛、年の差カップル、不倫、片思い

いろんな恋の形があり、みんな一生懸命だ。

どの恋の話も素敵だと思った。

やはり、野中さんの作品は、爽やかな話が良いと思った。

野中作品には、たびたびゴダールの映画の話が出てくる。

古い映画なのだろうが、ちょっと興味が湧く。

生まれた森 島本理生

2時間ぐらいでさらっと読めた。
面白かったけど、・・・・・何も残らなかったかも

たまにあるよね、そういう本
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