今回は、大半の人が考えたことがないか、あるいは考えても「まあいいか」で終わっている問題について、綴ります。
海苔パリパリ派?海苔シットリ派?
コンビニやスーパーで販売されている、おにぎり。
ひとつひとつ丁寧に包まれていて、具の種類やごはんの種類が豊富で、私は大好きです。
日本代表の、優れた携帯食と言っても過言ではありません(過言かもしれないけれど...)
おにぎりについては、人それぞれ好みが分かれると思うのですが、私はシンプルな具なし塩にぎりや、梅干し、昆布の佃煮などの定番具材が入ったおにぎりが好きです。
海苔は、パリパリでもシットリでも、どちらでもいいです。
家で手作りする際には、海苔にオリジナルの醤油ダレをしみ込ませて、白むすびを包むのも大好きです。
基本的には、作るのも食べるのも「おにぎらず」よりも「おにぎり」が好きです。
自分で作るときは、海苔は大体シットリにならざるを得ないのですが、コンビニやスーパーで販売されているおにぎりは、パリパリ海苔とシットリ海苔の2種類か、味付きごはんのおにぎりの場合は、海苔で包んでいなかったりもします。
販売されている海苔パリパリのおにぎりは、自分ではなかなか同じように握れないので(時間が経つと、どうしてもシットリになる)、パリパリが食べたいときは、スーパーやコンビニで購入しています。
パリパリ海苔タイプの包み
購入した海苔パリパリのおにぎりは、たしかに美味しいのですが、私は以前から包みについて、とても気になっています。
基本的には、三角に成形されたおにぎりの頂点に「1」と書かれ、そこからフィルムの「ベロ(つまみ)」が出るようになっています。
その「ベロ」を引っ張ると、垂直に包みのフィルムが切れて、おにぎりの裏側半分くらいまで(商品情報が記載されているシールのところくらいまで)切れるようになっています。
次に「2」そして「3」と書かれた、底辺の角を番号順に引っ張ると、海苔とおにぎりを分離させて海苔の乾燥を守っていたフィルムが、スポッと抜ける設計になっています。
このタイプの包装になる前は、一度フィルムの半分を剥がして、海苔とおにぎりを分断していたフィルムを丁寧に剥がし、残りの半分に乗せているおにぎりを、フィルムを剥がした海苔の上に乗せ、転がして包む、という包装が大半でしたので、おにぎりがぽろっと落ちたりおにぎり部分に直接手が触れてしまったりしていました。
(今でも、このタイプの包装フィルムを使っているお店があったりしますね)
ですから、手も汚れず、おにぎりを落とすこともない「1-2-3」とフィルムを取り外していくタイプの包装が出てきたときは、なんて便利なのだろう、と感心しました(笑)
ところが、人というのはわがままな生き物でしてね、今主流となっているこの「1-2-3」と外していく包装に、最近になって不満を感じるようになってしまいました。
包みの開け方が気になったきっかけ
海苔パリパリおにぎりの包装が気になり始めたのは、母がきっかけです。
母は、数年前から食べ物などのパッケージの開け口が見えないくらい、眼が悪くなっています。
虫眼鏡を使えば、ある程度の大きさの文字は読めますが、長時間読むと頭痛がするそうで、開け口をさがすとなると、すぐに見つからない場合は、疲れてしまうとのこと。
そのため、箱に入ったお菓子(贈答用の箱は除く)を開けるときに、大体開け口のミシン目を無視した開け方をして、メーカーの心遣いが台無しなるパターンです(苦笑)
お菓子だけではなく、他の食品パッケージも同様で、袋に入っている商品でしたら、鋏で切って開けるので問題はないのですが、箱がそのまま保存容器になるような親切な設計の箱は、大体保存容器に出来なくなります(笑)
そんな感じなので、実を言うと店で購入した海苔パリパリおにぎりについても、最初のベロが見つからないため、後ろ側のシールが貼られている箇所のフィルムに鋏を入れて、おにぎりと海苔を取り出して自分で改めて包んで食べています。
本当は、手を汚さずに海苔で包むことができる便利なアイデア商品のはずですが、母にとっては便利でもなんでもなく、ただの面倒くさい包みとなってしまっています。
かくいう、私も開け方は理解しているのですが、海苔をどうしても破いてしまいがちで、いつも海苔のかけらが落ちてしまいます。
特に、「2-3」の包みの角を引っ張る段階で、思いっきり海苔を引きちぎってしまうことが多いです。
ですから、最近ではとてもゆっくりフィルムを引き抜くようにしていますが、それでもやはり海苔がちぎれてしまうことが多いです。
最近では、海苔がちぎれるくらいなら、海苔シットリおにぎりを買おう、となってしまっていて、母に買ってあげる場合でも、海苔シットリか、あるいは味ごはんの海苔なしおにぎりを選ぶようになり、ほとんど海苔パリパリおにぎりを購入しなくなってしまいました。
老いと海苔パリパリおにぎりの包み
母が海苔パリパリおにぎりの包みを上手に外せないのは、老いも大きく関係しています。
まず、視力が悪くなっているため、開け口がすぐに見つけられないこと。
これは、普通の近視や遠視であれば、眼鏡やコンタクトレンズでカバーできますが、母は老化と病気のダブルパンチで、眼鏡をかけても、正直言って難しいです。
次に、指先が上手く使えなくなってきていること。
指先が上手く使えないので、フィルム「1」の「ベロ」を見つけられたとしても、上手に指でつまむまでに、時間を要するようになってきました。
麻痺があるというよりは、老いによる皮膚の乾燥だったり、脳からの伝達が遅かったりしているためだと思います。
歳をとっても、若い頃と同じように行動できる人も、たくさんいらっしゃる中、どうしても手指の自由が利かなくなってきてしまう人も大勢います。
また、若くても手指の動きに制限がかかってしまう人もいますから、よくよく考えたら、便利に思えている海苔パリパリおにぎりの包みも、もしかしたら逆に厄介な包みになってしまっているのかもしれません。
同じように、三角サンドイッチの包みも、母は鋏で大胆にフィルムを切って中身を取り出します。
何故なら、やはりフィルムの開け口になる「ベロ」の位置を探すのに時間がかかるからです。
かくいう私も、開け口となる「ベロ」を引っ張りながら、実はとてもサンドイッチが取り出し難いと感じています。
私が特別下手くそなのかもしれませんが、数回に1回は、パンの端がちぎれてしまいます。
まあ、サンドイッチの場合、日本はパンが柔らかすぎるということも原因かもしれませんが、海外旅行でサンドイッチを購入した時は、もっとシンプルな包み方で付いているテープを取るだけだったり、プラスチックパックに入っていたりしたので、開けるのに苦労した記憶がありません。
しかし、日本のスーパーやコンビニで販売している三角サンドイッチは、毎回なんとかきれいに開ける方法がないだろうか、と思いながら開けています(苦笑)
ユニバーサルデザインでいいモノがあれば
今回綴っている内容については、ほとんどの人が「そんなこと、大したことじゃない」と思っていることと思います。
私も、今のところの不満は、上手に開封できないという1点だけなので、不自由があるわけではないのですが、母のように高齢に伴い身体のあちこちが思うように動かせなかったり、高齢ではなくても身体の動きに制限があったりする場合は、この大したことじゃないことが、大きな負担やストレスになったりします。
また、判断力や認知機能になんらかの障がいがあれば、包みを開ける手順そのものが理解できないこともあります。
海苔パリパリおにぎりの場合、本当は手軽にすぐに食べられるはずのおにぎりが、なかなかフィルムを剥がすことができずに、いつまでたっても食べられないため、手軽に食べられる食べ物ではなくなってしまいます。
それって、なんだか違うような気がして、最近お店のおにぎりをみると、モヤモヤしてしまうようになりました(苦笑)
できることなら全人類がシンプルに開けやすく感じる包装方法や素材を使ってほしいのですが、衛生面などで制限がかかってしまうのでしょうか。
そういった法律や条例については、私も知らないので、偉そうなことは言えないのですが、パリパリ感を損なわないための包装方法が、もっと他にあったらいいな、と思ってしまいます。
高齢化社会になれば、おにぎりの包装が上手に開封できない年配者も増えるわけですから、そろそろ新しい形の包装材が出てきてほしいものです。
今回は、重要なことをさも難しく考えているような内容になりましたが、単純に母のような人が簡単に手軽に開けられる包装が増えてくれたらいいな、という気持ちがあったので、ブログに残しておくことにしました。
フォローをすること(開けてあげるなど)は、簡単なことです。
しかし、できるうちは自分でおにぎりの包みを開けて食べてほしいので、包みを作るメーカーやデザイナーが、母のように器用に包みを開けられない人間に、寄り添ってくれたらうれしいな、と思っています。
海苔パリパリ派?海苔シットリ派?
コンビニやスーパーで販売されている、おにぎり。
ひとつひとつ丁寧に包まれていて、具の種類やごはんの種類が豊富で、私は大好きです。
日本代表の、優れた携帯食と言っても過言ではありません(過言かもしれないけれど...)
おにぎりについては、人それぞれ好みが分かれると思うのですが、私はシンプルな具なし塩にぎりや、梅干し、昆布の佃煮などの定番具材が入ったおにぎりが好きです。
海苔は、パリパリでもシットリでも、どちらでもいいです。
家で手作りする際には、海苔にオリジナルの醤油ダレをしみ込ませて、白むすびを包むのも大好きです。
基本的には、作るのも食べるのも「おにぎらず」よりも「おにぎり」が好きです。
自分で作るときは、海苔は大体シットリにならざるを得ないのですが、コンビニやスーパーで販売されているおにぎりは、パリパリ海苔とシットリ海苔の2種類か、味付きごはんのおにぎりの場合は、海苔で包んでいなかったりもします。
販売されている海苔パリパリのおにぎりは、自分ではなかなか同じように握れないので(時間が経つと、どうしてもシットリになる)、パリパリが食べたいときは、スーパーやコンビニで購入しています。
パリパリ海苔タイプの包み
購入した海苔パリパリのおにぎりは、たしかに美味しいのですが、私は以前から包みについて、とても気になっています。
基本的には、三角に成形されたおにぎりの頂点に「1」と書かれ、そこからフィルムの「ベロ(つまみ)」が出るようになっています。
その「ベロ」を引っ張ると、垂直に包みのフィルムが切れて、おにぎりの裏側半分くらいまで(商品情報が記載されているシールのところくらいまで)切れるようになっています。
次に「2」そして「3」と書かれた、底辺の角を番号順に引っ張ると、海苔とおにぎりを分離させて海苔の乾燥を守っていたフィルムが、スポッと抜ける設計になっています。
このタイプの包装になる前は、一度フィルムの半分を剥がして、海苔とおにぎりを分断していたフィルムを丁寧に剥がし、残りの半分に乗せているおにぎりを、フィルムを剥がした海苔の上に乗せ、転がして包む、という包装が大半でしたので、おにぎりがぽろっと落ちたりおにぎり部分に直接手が触れてしまったりしていました。
(今でも、このタイプの包装フィルムを使っているお店があったりしますね)
ですから、手も汚れず、おにぎりを落とすこともない「1-2-3」とフィルムを取り外していくタイプの包装が出てきたときは、なんて便利なのだろう、と感心しました(笑)
ところが、人というのはわがままな生き物でしてね、今主流となっているこの「1-2-3」と外していく包装に、最近になって不満を感じるようになってしまいました。
包みの開け方が気になったきっかけ
海苔パリパリおにぎりの包装が気になり始めたのは、母がきっかけです。
母は、数年前から食べ物などのパッケージの開け口が見えないくらい、眼が悪くなっています。
虫眼鏡を使えば、ある程度の大きさの文字は読めますが、長時間読むと頭痛がするそうで、開け口をさがすとなると、すぐに見つからない場合は、疲れてしまうとのこと。
そのため、箱に入ったお菓子(贈答用の箱は除く)を開けるときに、大体開け口のミシン目を無視した開け方をして、メーカーの心遣いが台無しなるパターンです(苦笑)
お菓子だけではなく、他の食品パッケージも同様で、袋に入っている商品でしたら、鋏で切って開けるので問題はないのですが、箱がそのまま保存容器になるような親切な設計の箱は、大体保存容器に出来なくなります(笑)
そんな感じなので、実を言うと店で購入した海苔パリパリおにぎりについても、最初のベロが見つからないため、後ろ側のシールが貼られている箇所のフィルムに鋏を入れて、おにぎりと海苔を取り出して自分で改めて包んで食べています。
本当は、手を汚さずに海苔で包むことができる便利なアイデア商品のはずですが、母にとっては便利でもなんでもなく、ただの面倒くさい包みとなってしまっています。
かくいう、私も開け方は理解しているのですが、海苔をどうしても破いてしまいがちで、いつも海苔のかけらが落ちてしまいます。
特に、「2-3」の包みの角を引っ張る段階で、思いっきり海苔を引きちぎってしまうことが多いです。
ですから、最近ではとてもゆっくりフィルムを引き抜くようにしていますが、それでもやはり海苔がちぎれてしまうことが多いです。
最近では、海苔がちぎれるくらいなら、海苔シットリおにぎりを買おう、となってしまっていて、母に買ってあげる場合でも、海苔シットリか、あるいは味ごはんの海苔なしおにぎりを選ぶようになり、ほとんど海苔パリパリおにぎりを購入しなくなってしまいました。
老いと海苔パリパリおにぎりの包み
母が海苔パリパリおにぎりの包みを上手に外せないのは、老いも大きく関係しています。
まず、視力が悪くなっているため、開け口がすぐに見つけられないこと。
これは、普通の近視や遠視であれば、眼鏡やコンタクトレンズでカバーできますが、母は老化と病気のダブルパンチで、眼鏡をかけても、正直言って難しいです。
次に、指先が上手く使えなくなってきていること。
指先が上手く使えないので、フィルム「1」の「ベロ」を見つけられたとしても、上手に指でつまむまでに、時間を要するようになってきました。
麻痺があるというよりは、老いによる皮膚の乾燥だったり、脳からの伝達が遅かったりしているためだと思います。
歳をとっても、若い頃と同じように行動できる人も、たくさんいらっしゃる中、どうしても手指の自由が利かなくなってきてしまう人も大勢います。
また、若くても手指の動きに制限がかかってしまう人もいますから、よくよく考えたら、便利に思えている海苔パリパリおにぎりの包みも、もしかしたら逆に厄介な包みになってしまっているのかもしれません。
同じように、三角サンドイッチの包みも、母は鋏で大胆にフィルムを切って中身を取り出します。
何故なら、やはりフィルムの開け口になる「ベロ」の位置を探すのに時間がかかるからです。
かくいう私も、開け口となる「ベロ」を引っ張りながら、実はとてもサンドイッチが取り出し難いと感じています。
私が特別下手くそなのかもしれませんが、数回に1回は、パンの端がちぎれてしまいます。
まあ、サンドイッチの場合、日本はパンが柔らかすぎるということも原因かもしれませんが、海外旅行でサンドイッチを購入した時は、もっとシンプルな包み方で付いているテープを取るだけだったり、プラスチックパックに入っていたりしたので、開けるのに苦労した記憶がありません。
しかし、日本のスーパーやコンビニで販売している三角サンドイッチは、毎回なんとかきれいに開ける方法がないだろうか、と思いながら開けています(苦笑)
ユニバーサルデザインでいいモノがあれば
今回綴っている内容については、ほとんどの人が「そんなこと、大したことじゃない」と思っていることと思います。
私も、今のところの不満は、上手に開封できないという1点だけなので、不自由があるわけではないのですが、母のように高齢に伴い身体のあちこちが思うように動かせなかったり、高齢ではなくても身体の動きに制限があったりする場合は、この大したことじゃないことが、大きな負担やストレスになったりします。
また、判断力や認知機能になんらかの障がいがあれば、包みを開ける手順そのものが理解できないこともあります。
海苔パリパリおにぎりの場合、本当は手軽にすぐに食べられるはずのおにぎりが、なかなかフィルムを剥がすことができずに、いつまでたっても食べられないため、手軽に食べられる食べ物ではなくなってしまいます。
それって、なんだか違うような気がして、最近お店のおにぎりをみると、モヤモヤしてしまうようになりました(苦笑)
できることなら全人類がシンプルに開けやすく感じる包装方法や素材を使ってほしいのですが、衛生面などで制限がかかってしまうのでしょうか。
そういった法律や条例については、私も知らないので、偉そうなことは言えないのですが、パリパリ感を損なわないための包装方法が、もっと他にあったらいいな、と思ってしまいます。
高齢化社会になれば、おにぎりの包装が上手に開封できない年配者も増えるわけですから、そろそろ新しい形の包装材が出てきてほしいものです。
今回は、重要なことをさも難しく考えているような内容になりましたが、単純に母のような人が簡単に手軽に開けられる包装が増えてくれたらいいな、という気持ちがあったので、ブログに残しておくことにしました。
フォローをすること(開けてあげるなど)は、簡単なことです。
しかし、できるうちは自分でおにぎりの包みを開けて食べてほしいので、包みを作るメーカーやデザイナーが、母のように器用に包みを開けられない人間に、寄り添ってくれたらうれしいな、と思っています。