石川県津幡町(つばたまち)では、いろいろな場所に「犬の置物」がある。玄関先などに置いてあるもので、一般家庭でも良く見かける。これは昔、地元津幡町で堤防の決壊を犬が吠えて回って教えてくれたと言う話から、その犬を称えて作られたものだと言う。それが本当なら、犬も人間並みの知能を持っていることになる。
そうか、「犬は自分の事を人間だと思っている」という話を聞いたことがあるが、そうなんだろうと思う。
私が子供だった頃、父親が趣味で狩猟をしていた。それに関して、もうかなり昔の事なので暴露するが、父の事ではないが、父の狩猟仲間は、立山の麓で熊を獲って生計を立てていた最後の人だ。その猟犬10数頭は全て血統書付きの柴犬だが、犬は消耗品扱いであり、年を取って不要になれば躊躇なく山で捨ててきたという。そんな犬たちは自分の事をどう思って生きて、飼い主をどう思って見ていたんだろう。そんな事を考えると本当に悲しくなる。