自民党の惨敗で「安倍1強」が崩れた7月の東京都議会議員選挙を境に、安倍晋三首相はすっかり神妙な表情になった。内閣改造を受けた3日の記者会見では「アベノミクスをさらに加速させる」と、雇用増と賃上げの好循環を進める姿勢を訴えた。
加速というが、いったい何をどうするのか。もはや一般の人々には思い描けない。前に進んでいる印象を訴えるため、地方創生、一億総活躍、働き方改革と、新たな標語を接ぎ木のように加える。その繰り返しがアベノミクスの姿をどんどん不鮮明にしている。
(中略)
2%の物価上昇が果たせない限りデフレ脱却とはいえないのか。日銀が大量の国債や上場投資信託(ETF)を買い入れる強力な金融緩和は市場のゆがみや財政規律の毀損などの副作用が目立ってきた。2度の消費税の増税延期も響き、2020年度の財政健全化目標は風前のともしびだ。
本来は成長戦略や財政立て直しの時間を稼ぐ政策である金融緩和が、皮肉にも政府の政策努力の穴を埋めている。完全雇用でむしろ人手不足が問題となり、追い風参考ながら年率4%ペースの経済成長下でも黒田東彦日銀総裁は緩和の「出口」を語れない。
前進や加速という言辞でアベノミクスの無謬(むびゅう)を取り繕っても、有権者に見透かされる。民進党代表選挙で消費増税が対立軸となった。与党には痛みの政策を論じる気概はないのだろうか。(仙境)
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日経新聞の大機小機、本日はダメ記事、低レベルでしたね!
大機小機は、書き手によって、レベルの差がありすぎですが、いろいろな読者の見方があるので、バランスを取ってるのでしょう。
ちなみに、書き手の一人のカトー氏の大機小機は、ものすごくレベルが高いです。
加速というが、いったい何をどうするのか。もはや一般の人々には思い描けない。前に進んでいる印象を訴えるため、地方創生、一億総活躍、働き方改革と、新たな標語を接ぎ木のように加える。その繰り返しがアベノミクスの姿をどんどん不鮮明にしている。
(中略)
2%の物価上昇が果たせない限りデフレ脱却とはいえないのか。日銀が大量の国債や上場投資信託(ETF)を買い入れる強力な金融緩和は市場のゆがみや財政規律の毀損などの副作用が目立ってきた。2度の消費税の増税延期も響き、2020年度の財政健全化目標は風前のともしびだ。
本来は成長戦略や財政立て直しの時間を稼ぐ政策である金融緩和が、皮肉にも政府の政策努力の穴を埋めている。完全雇用でむしろ人手不足が問題となり、追い風参考ながら年率4%ペースの経済成長下でも黒田東彦日銀総裁は緩和の「出口」を語れない。
前進や加速という言辞でアベノミクスの無謬(むびゅう)を取り繕っても、有権者に見透かされる。民進党代表選挙で消費増税が対立軸となった。与党には痛みの政策を論じる気概はないのだろうか。(仙境)
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日経新聞の大機小機、本日はダメ記事、低レベルでしたね!
大機小機は、書き手によって、レベルの差がありすぎですが、いろいろな読者の見方があるので、バランスを取ってるのでしょう。
ちなみに、書き手の一人のカトー氏の大機小機は、ものすごくレベルが高いです。