絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

NHK朝ドラ

2006年04月19日 12時13分11秒 | きもの
今回、岡崎が舞台とやらで。
昨日のお昼これを観ていたら、主人公の姉の嫁入りの場面だった。
私の年の離れた姉も、嫁入りのときこのような場面ではないが
同じようなことをしていた記憶がある。

嫁入り道具のことだ。
まず、自分の家に嫁入り道具が入る、そこに仕立てた着物類を入れる。
自分の親戚や近所の人たちに何日間か披露する。
もちろん箪笥の中もみてもらう。

のち、また家具やさんの紅白かかったトラック2台だかあったが
それに積んで婚家へ。
そこでまた、着物を全部収納して、今度は婚家の親戚と近所の人に
お披露目するのである。難儀なことだ。
親族や近所の人で、嫁入り前の娘の居る人は特に関心高かったかも。。。
なかに収まった着物のことも、あれこれ噂になっただろう。

春夏秋冬、ハレの着物を中心にたくさん誂えて持っていったようだが
いま、50歳を越えた姉は、いまさらこんな若向けの着られない
とか何とか言って、着物自体にまったく興味はない。
むしろ、面倒なので大嫌いだといっている。
世の中、うらはらなことが多いのである。。。

平家物語

2006年04月19日 09時36分54秒 | 一絃琴
いけなかった「平家物語の夕べ」、代わりに行った姉の言
『上原まりの琵琶、幽玄の世界に引き込まれた』そうだ。
う~~~ん、残念!わたしも聴きたかったよ。

やっぱり、プロも本物は違うんだ、きっと。
演劇などは、お金取ってるプロでも高校生の演劇コンクールより
面白くないものもあるけど。
一絃琴の言ってる幽玄とは比べ物にならないんでしょう…
弦が多いと響きも重層感が出るし。
一絃琴ではどういうふうにすれば「凄み」みたいなのを表現できるのか???
わからないな~~~。

稽古する人も女性が圧倒的に多いので、幽玄かどうかなど
別に関係ないような感じだ。
一弦で手軽だから、なんとなく楽器できなくても弾けそうだ、
と思って入るのかもしれない。
(それは江戸時代の下級武士の動機と似ているかも!?)
また、教えるのも女性がほとんどだから余計「幽玄」というより
「みやび」とか「奥ゆかしさ」の方に傾斜しているのかもしれない…

そちらの方向に行ってしまうと、曲のもともとの雰囲気とは
違うのではないかと思ったりする。
「みやび」や「つやっぽさ」などを求めるのなら他の楽器の方が
はるかに優れているからだ。一絃琴では何が表現できるのだろう?
そうはいっても、曲の解釈も人それぞれだから、
曲から受けるイメージも違うのかもしれない。。。
自分はこの琴が「高尚な趣味をお持ちで」という世辞に終わらないもので
あってほしいと思う。